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今や多くの日本のサッカー選手が海外で活躍するなか、海外のサッカーファンに日本人選手の名前を挙げろと言われれば、現役選手で何人もの名を挙げることができるでしょう。中国ではサッカー人気が高く、日本人選手も良く知られています。
日本のプロサッカーリーグ(Jリーグ)は、1993年に華々しく開幕し、日本全体がサッカーブームに沸き立ち、テレビでサッカー選手を見ない日がないほどだったので、開幕当時のサッカー選手は、お茶の間にもよく知られ、サッカーには関心のない人でも、有名な選手の顔と名前はよく知られるとこととなりました。
全国の小中学校でもサッカーが大人気となり、まさに国民的なスポーツとして、サッカーが浸透していきました。
開幕当時のスター選手と聞いて、誰もが納得する選手といえば誰でしょうか。そう、カズこと三浦知良選手です。
三浦選手は、現在日本における最年長プロサッカー選手であり、1993年のJリーグ開幕当時から現役を継続している唯一の選手で、そのサッカー選手としての経験やスター性、プロ意識はもちろんのこと、サッカーを心から愛し、人生そのものと語り、今なお向上心と周囲への気遣いを忘れない豊かな人間性ゆえに、国内外を問わず多くの先輩後輩選手・ファンから慕われ続けています。
2014年1月、Jリーグディビジョン2(J2)の横浜FCは、同年47歳になる三浦選手との契約更新を発表しました。このことは日本ではもちろんのこと、中国のサッカーファンにも大きく注目されました。
三浦と同年代の中国代表選手は皆、孫を抱っこしてるけど、三浦は今も芝生の上でW杯の夢を追いかけ続けてるんだな。
98年のW杯では姿がなく、当時のW杯サッカーファンの多くは、三浦のことを知らないだろう。俺が三浦を知ったのは、毎週見てるテレビ番組のアジアサッカーオムニバスだった。
サッカーはスタミナと運動能力が重視されるスポーツであるため、選手として活躍できる期間は5年~7年と言う人もいる中、1990年の読売クラブ入団から数えても25年近く、それ以前のブラジル時代から数えればそれ以上、選手として継続し続けるというのですから、敬意を表さずにはいられません。
中国では、契約継続のニュースで彼の現役続行を知った人も少なくないようで、一様に驚きの声をあげていますが、日本人のプロ精神、仕事に捧げる姿勢と結びつけて捉えた人もいました。
三浦選手は、若干15歳で単身ブラジルに渡り、全く前例のないなか、一途なサッカー愛と日本人としての誇りを持って道を切り開き、世界に通じる日本サッカーを作り上げていくために凱旋帰国し、90年代、まさに日本プロサッカー界の船頭として、W杯の夢を現実のものとするべく奮闘しました。
クラブチームとしての数々のタイトル獲得や日本代表としての数々の記録を打ち立てた栄光の裏では、W杯秒読みのところで逃した93年のドーハの悲劇を経験し、1998年のフランスW杯初出場を果たした日本代表選抜から漏れるなど、より多くの悲劇的なエピソードを経験していることも、彼の足跡をよりドラマチックにさせています。
プロフェッショナルとして、海外では日本人の代表であるという意識を片時も離さず、また国内においても自分がどう見られているか、サッカーという枠を離れても「キング」の名にふさわしい振る舞いをと自身を戒め実践してきたその姿勢に感銘を受けざるを得ません。
国を超えて慕われる三浦選手の姿から、私たちも学ぶべきことは非常に多いのではないでしょうか。
(参考)http://sports.sina.com.cn/c/2014-01-12/01506976027.shtml
キングカズは日本のみならず、中国のサッカーファンにも有名だったとは、びっくりした。
まさにキングの称号がよく似合うサッカー選手だと思う。