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ペット1匹で村人の集団リンチ!私刑がまかり通る驚くべきワケ

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リンチという言葉を聞くと、気性の荒い若者たちが言いがかりをつけて暴力を振るう、というイメージがあるかもしれません。私刑、つまり法律とは別に私的制裁を下すことを指します。どこでどんな言いがかりをつけられるのかわからない、リンチと聞くとそれは悪いもの、とすぐ判断します。

しかし、世界の多くの国や地域ではリンチが市民を守る重要な手段であるということをご存知でしたか。

警察があてにならないから私刑!?

ほとんどが首都圏から離れた司法機関の影響が届かない田舎でのことですが、警察や裁判官の汚職がひどく、公正な裁きが求められない、警察や軍隊が関わりを拒否するといった理由のため自分の身は自分で守らなければいけない、という状況で村人が自衛の手段としてリンチを施します。

こちらはインカ帝国の首都だったことで有名なペルーのクスコの地方の村での出来事です。

35歳の男が盗みに入ったところ、家主に見つかってしまい、逃げようとするも、近所の人々に捕まった。男が盗んだものは動物のモルモットだった。村人は男の盗みという行為に怒りがエスカレートし、男に殴打を加え、その後、人の行き交う公衆の広場の柱に男を縛り付けた。男が殺される前に軍がその話を聞き駆けつけ、村のリーダーたちと話し合いの結果男性の救出に成功した。

村人による集団の「私刑」。村人の判断は男性を死刑に処することで、泥棒の男は瀕死の状態だったそうです。
それにしてもモルモットを盗んだだけで死刑にされるとは行き過ぎではないでしょうか。この記事に対するコメントをまとめました。コメントはペルー人によるものです。

モルモットの証人尋問は済んだの?なんて言ってた?
このモルモットちゃん…人生に暗い影があるね。
モルモットが話せたら、「お金が欲しいならちゃんと働きなさい」って説教したはず。
モルモットって汚いネズミだとばかり思ってたけど、食べてみたら、すごい美味しい。この子今日のランチにぴったり。
ペルーでは伝統料理として観光客に出されるもので、みんな美味しいって言うんだよね。食べてみることをオススメする。
モルモットのDNAはネズミより人間に近いそうだ。
モルモットの呪いだ(消費者金融のCM、魔法使いモルモットがお金を貸す歌がペルーで流行っている)。
この泥棒、モルモットにお願いすればよかったのに。魔法を使って金の延べ棒を出してくれるはず。
馬鹿な泥棒。モルモットって安いよね。一対買えば一ヶ月で千匹に増えるって。盗む前にお金借りれば、1ヶ月後には借金を返し終えてたのに。
この男はただ、モルモットを触りたかっただけなんじゃないの。
ここクスコでは生後2ヶ月のモルモットは740円から1,000円くらい。食用肉は1キロ800円から900円くらいです。
警察は助けてほしいときに絶対来てくれない。こんな泥棒を助けるためにさっそうと現れるなんて、なんで。
こいつ、俺たちの職業に傷を付けやがって。モルモットで捕まるなんて泥棒の恥さらし!
僕だって僕のペットを盗む奴がいたらリンチ刑!!
この泥棒には、ねずみ殺しをやればよかったのに。
クスコだけでなく、他の県でもリンチ刑をするとこがあるって聞いたことがある。
クスコで起きたことは政府の指導力と権威の不足を示している。我が県では誘拐、殺人をしてもなんの制裁も加えられない。一方、クスコみたいなところでは、無実の人も住民の勝手なリンチ刑により殺されてしまう。
この男、今日はモルモットを盗んだ。明日はもう少し大きいものを盗むつもりだっただろう。そうなる前にリンチされて良かった、この悪人はリンチされて学べ。
よかったよかった。誰も人のものを取ってはいけません。俺もリンチの現場を見たかったよ。村人には私刑をする権利がある。
ここリマ(ペルーの首都)でも同じように悪人にリンチを施すべきだ。
リンチした男たちは男の中の男だ。泥棒は公衆の場でうち叩かれるべきだ。
悪人はみんな殺してしまえ。そうしたら我々は人間らしい生活ができる。
泥棒やスリが多くておちおち道も歩けない、家の中に泥棒がいるかもと思うと家の中でもゆっくりできない。
モルモット一匹で半殺しの刑だなんて、いつもすっごい大金を盗んでいる政治家、あいつらをどうしてやろうか。
生活の手段を盗まれるなんて一番腹が立つことだ。きっとこのモルモットの持ち主もモルモットで生計を立てていたのかもしれない。だとしたら持ち主が怒り、村人がそれを応援して熱狂的な反応になってしまったのも仕方ないのかも。
この記事変だよ。リンチの事件を扱っているのになんでモルモットの写真載せてるの。

いかがでしょうか。コメントはペルー人が中心ですが、リンチ事件を話題に盛り上がっているというよりはモルモットの話、価値のないものを盗んで見つかった愚かな泥棒の話ということで盛り上がっているようです。また、少数ながらやりすぎだという意見はありましたが、リンチ刑を擁護している意見が多数あることに驚きました。

つまり、リンチ事件は普通に聞く話なので大した話題にならないということです。政府機関が公平な裁判、公平な判断をしてくれないから自分たちで裁くのが一番、と思うのは当然のことかもしれません。法律にも穴や問題がある場合もあります。

しかし様々な意見や学説、判例等を元に作られる法律に基づく裁きとは違い、村人の主だった人の意見での裁きには時勢、個人の感情、状況などにより裁きが左右される危険なものであることに違いはありません。世界のあらゆる国で公正な法律、公正な裁きを下せる司法機関が発達することを願ってやみません。

(参考)http://www.rpp.com.pe/2014-05-12-intentan-linchar-
a-sujeto-por-hurtar-cuyes-en-el-cusco-noticia_691395.html
https://www.facebook.com/rppnoticias/photos/a.123284421753.
125472.32813056753/10152529107561754/?type=1&theater

犯罪への抑止力には効果大だと思うが、かなりやり過ぎだと思う。しかしコメントではリンチ刑を擁護している人が多いようで、考え方の違いにびっくりした。濡れ衣を着せられた場合はどうなるのだろう?

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2014年12月12日 9:45 PM

    ペットの話かと思いきや食料の話だった。日本だって虫やイルカ、鯨食べるから人の国の食べ物の文化とやかく言うわけじゃないけどさ。モルモット

  2. 日本の名無しさん
    2014年12月13日 8:25 PM

    「目には目を、歯には歯を」という古代人以下なのか・・・・
    この言葉は、刑の限度をも示している。

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