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恋人たちの町、パリ。市内のセーヌ川に架かる橋ポンデザールは、世界中からパリに集った恋人達がお互いの永遠の愛を誓う場所。彼らはその欄干に二人の名を書いた南京錠を掛け、鍵をセーヌ川へと投げ込む。
しかし、この恋人たちの愛の誓いである南京錠の重みによって欄干の金網が崩れる事故が重なり、現在パリ市民の不評を買っている。
ポンデザール(芸術橋)は、ルーブル美術館のすぐ脇に架かるとても歴史のある橋だ。1802年から1804年にかけて、パリで初めて金属製の橋として架けられた。
橋の上には人々が集い、ワインを飲んだり、楽器を演奏したりしており映画のワンシーンそのものだが、その中で目を引くのが南京錠を販売している露天商。大きな物から小さな物まで大きさは様々だが、ここに集う恋人たちはこぞってこの南京錠を購入する。
パリといえばスリの町、といっても過言ではない。電車に乗ればスリに遭う、駅を降りればスリに遭う、道を歩いているだけでスリに遭う、カフェで食事していてもスリに遭う。そのため、南京錠を購入するにも注意が必要だ。
筆者も南京錠を選んでいる間に、長身の黒人詐欺師に「ヘイ、ジャパーン!田中!中村!中田!マジックマジック!」と声をかけられ、カモられそうになったことがある。
南京錠を購入したら、露天商が貸してくれるマジックで二人の名を書き込み、欄干の金網にかけるのだが、ここからがまた一苦労。
すでに金網にはびっしりと南京錠が掛けられているため、掛ける場所などないのだ。なんとか掛ける場所を見つけたら、鍵をセーヌ川へと投げ込み、儀式は終了。
愛の南京錠は、もともとフィレンツェのヴェッキオ橋で始まったと言われている。これが映画に取り挙げられたことからイタリア中に流行、2008年ごろからパリでも流行り出したようだ。
日本で発行されるパリのガイドブックにもポンデザールは愛の南京錠とともに紹介されており、これが多くの模倣者を生む一因となったようだ。
南京錠によって橋の構造上の安全は脅かされ、さらにパリの景観も損ねているとして、パリ市では多くの非難の声が挙がっている。フェイスブックやツイッター、インスタグラムでは、プロテスター達によって南京錠を撤去するための請願も始まった。
パリ市長アンヌ・イダルゴへ送られた抗議の手紙の中で、彼らは次のように述べている。
「今こそ『愛の南京錠』を禁止する時です。私達の橋に元の美しさを取り戻し、本来の目的で使用すべきなのです」
他国からの旅行者にはとてもロマンチックに思われるこの行為も、パリジャンからすれば自分たちの町を荒らされるようなもの。この度の欄干の崩壊も大きくニュースで取り上げられ、世界からも多くの意見が寄せられている。
天国のあるところ
フランスでは料理人に
イタリアでは恋人たちに
イギリスでは警察に
ドイツでは機械学に
で、スイスではすべてが時間通りにすすむってことに
地獄のあるところ
イギリスでは料理人に
スイスでは恋人たちに
ドイツでは警察に
フランスでは機械学に
で、イタリアではすべてが時間通りにすすむってことに
※グアノ:ペルーの太平洋沿岸産の肥料。海鳥の糞が長年堆積して硬化したもの。
こうした請願者らの声に対し、パリ当局による声明も発表されました。
愛の南京錠の発祥の地であるフィレンツェでは、現在橋に南京錠を掛ける行為を行ったものに、160ユーロ(約22,000円)の罰金が課せられます。しかし、パリではまだこういった罰則は何ら決まっていません。
重すぎる愛は、男にとって女にとっても困ったもの。文字通り愛の重みには、愛の国フランスもその対応に苦慮しているようです。
(参考)http://www.theguardian.com/world/2014/jun/09/paris-bridge-railing-
collapses-weight-love-locks
前々から話題になってたけど、現在は罰金があるなんてwこれは相当重そうだから、安全性に関しても大問題だと思う。南京錠かける人はたいして気にしてないかもしれないけど、大事故になる前にやめないと!
愛は重たいものなのだ……
>罰金
>橋付近南京錠の販売禁止
>監視させて付けた奴にその場で切断させる
>ガイドブック等に周知させる
>逆の噂を流す
前の記事で間違いを指摘されても、何もアクションを起こさない管理人、なんなの?
バカップルで草
絶対言ってないやろw