日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
大震災のとき数日水が出なくて苦労をした、といった経験をして初めて当たり前のように水があることに気付き感謝するものです。普段何気なく使って、飲むことまでできる水道水。蛇口をひねれば水が出てくるのは当たり前、水道料金もほかの公共料金と比べると比較的安くて誰でも使えるものです。
でもそんな当たり前の水道事情は日本をはじめとする先進国の幾つかだけ、という現実をご存知ですか?
まずは水不足の問題。地域差がある問題ではありますが、オーストラリアなどの先進国でも問題になっていて、一日に使える水の量が制限されている地域も多くあります。降雨量の少ない発展途上国では、水不足による作物への被害だけではなく体を洗うこともできず不衛生による伝染病もまんえんしています。
水はあっても水道設備がないということも大きな問題です。水道設備はあっても水圧や水量の関係で24時間自由に水が出てくるわけではありません。これらの問題があっても生きていくために不可欠な水。
市民にできることは井戸を掘るか、それができない人は水が出る時にできるだけ自宅のタンクに溜めたり、雨が降る日は雨水を溜めたりして数日間はしのげるように準備します。そのため、水がある日や水道から水が出る日は主婦は大忙し!たまった洗濯物を洗ったり、改めてタンクに水を溜めたり、再度水が止まってしまう前に急いで働きます。
そんな世界の水道事情を表した出来事がペルーであり、話題になったのでお伝えします。
この記事に対してラテンアメリカ諸国の読者から水道設備に対するコメントが届いています。それぞれのコメンテーターの国はわかりませんが、以下のコメントはペルー、メキシコ、アルゼンチンなどの読者によるものです。
※これらの「我が家にも水がない」といったコメントはすべてペルーの他の県、もしくはアルゼンチンからのコメントです。それほど、水がないということは当たり前のことです。
「水がまた出ない、なんでだろう」という反応が多いように思います。だからといってそれで大騒ぎするわけでもデモを起こすわけでもなく、水道から水が出てくるのを待つ、といった様子ですね。水道管が破裂してしまい、何ヶ月も工事終了を待つ、といったことも本当によくあることなんですよ。
こういった反応から、市民がインフラを信用していない、または信頼していないためそれぞれがたくましく生きていける様子がわかりますね。こんなに大量の上水が無駄に市内に流れ出てしまい、市民の落胆も大きかったため、ニュースになって大きく取り上げられたようです。
日本はJICAなどの国際協力機構を通して海外に様々な援助をしています。その多くが水道設備に関するプロジェクトでもあります。ボランティア組織の問題や資金の流れについて問われることもありますが、日本は国際協力する能力も資金もあるわけです。
水を欲しいだけ手に入れることができることに感謝するとともに、日本の水道に関する高い技術や衛生技術を世界の各国へ伝えて行く責任がありますね。
(参考)https://www.facebook.com/rppnoticias/photos/
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%
E5%8D%94%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E6%A7%8B
水がない生活なんて想像できないので、使用を制限されている国に住んでいる人はとても可愛そうだ。この記事を読んでからは水のある生活が当たり前と思わず、インフラを整備してくれた先人達に感謝の心を忘れないでいこうと思う。