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※パフ・・・パフュームの略で、香水、香料、香りといった意味があります。
我々は、日常、五感を働かせて、生活をしています。五感の一つ嗅覚も、生活を営んでいくうえで欠かせないものです。
いい香りをかぐことで、さわやかな気分になったり、心を落ち着かせたり、食欲をそそられたり・・些細なことのようですが、これも、人間の生活を潤わしてくれるものの一つです。
例えば、疲れた時に、ハーブティを飲み、香りをかいでほっとした経験は、ありませんか?夏にコロンの香りを嗅いで、ちょっとほくそ笑んだことは、ないですか?
無意識のうちに香りで我々の心は、癒されています。くたくたに疲れた時、「ハーブティを入れてくれるお手伝いさんいないかしら?」と思ったこと、私はあります。
お手伝いさんは、無理かもしれませんが、そうした香りを、今度はスマホや、iphone等で、携帯して持ち歩く。また、香りを相手に送ったりする技術があるんです。
香りを携帯して持ち歩く?いったいどういうこと?と思われている皆さん、続きを読んでくださいね。
「着パフ」とこのデバイスは、呼ばれています。「着パフ」を開発したのは、日本の株式会社「Scentee」です。
香りをテーマに、新しいコミュニケーションと、文化を提供していくことを目的としている会社です。香りをコミュニケーションと連結させるという着眼点がユニークですね。
どういう技術かと言いますと、スマホそのものが香るのでは、ありません。厳密にいうと、香りを発する機能が装備してあるデバイスを、スマホに接続して使用する仕組みになっています。
このデバイスと、アプリが連結して、香りを噴霧する仕組みになっているのです。
このデバイスには、香りを保存しておく、取り換え可能なタンクが装着できるようになっています。今日は、シトラスの香り、次の日は、フローラルといった具合に、気分により、香りを変えて、楽しむことができます。
例えば、仕事で疲れている、友人に「がんばってね。」と励ましのメールを送る際に、ほっとするようなやさしい香りを一緒に送ったり、メールの着信音と一緒に自分の好きな香りを発するようにセッティングしたりと、いろいろ活用できます。
仕事で忙しくてたまらない時に、メールが届くと、その着信音に、イライラすることもあります。でも、やさしい香りをかぐと、ほっとしてまた仕事もはかどるかもしれません。
今まで、スマホや、iphoneなどの機器は、人とコミュニケーションをしたり、ビデオを見たり、ネットで情報を得たりと、視覚的、聴覚的な感覚を通してのみ、活用していました。
これからは、香りも大切なコミュニケーションの一つとして、位置づけされていくのかなと、感じます。
特に、日本では、昔からにおい袋と言って、おしゃれな柄の袋に香料を入れて持ち歩くという習慣がありました。お年寄りの方には、こうしたにおい袋を持ち歩かれている方、まだ、多いのでは、と思われます。
文房具店に行くと香りのする封筒、便箋など見かけることがあります。そうした手紙を開いた途端、やさしい香りが漂ってきて、そんな時、相手の優しさに包まれたような気持ちになります。
このデバイスは、そんな日本人が、本来、持っているさりげなく上品な優しさを伝える現代版だなと、私は感じました。
落ち込んでいる時に、言葉で長々とメールが来てがんばれ!と励まされるよりも、よほど、力になるかもしれません。
また、癒し系の香りばかりでなく、ゲームでの活用も考えられると、「Scentee」のスタッフは、述べています。
例えば、シューティングゲームで、弾丸が命中した時に火薬のにおいを出すとか・・なるほど、そういう活用法もあるのかと、思いました。
では、海外の反応を紹介させていただきます。
いかがだったでしょうか。
香りによって、心が和むということも経験上、人々は知っています。それに、映像で音と耳だけでなく、においまで情報として、キャッチすることができたらと願っている人も多いです。
においまで、体感することにより、ますます豊かなコミュニケーションを続けていくことができるのではないでしょうか。
2012年、「Scentee」は、WMC2012(世界最大のモバイルの祭典)に、この「着パフ」を出展しました。その結果、世界中からオファーが舞い込み、76社も顧客をゲットしました。
日経新聞にも、2012年2月、取り上げられました。この、香りを携帯し、相手に届けることができる「着パフ」は、きっと自然に皆さんの生活の中に、溶け込んでいくと思われます。
(参考)http://www.diginfo.tv/v/13-0033-r-en.php
http://camp-fire.jp/projects/view/536