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その昔、統一性を意識して作られた日本の学生服は、時代とともに学生達の個性を強調する一つの重要なアイテムとして見直され、現在ではこうした奇妙なトレンドが日本だけではなく世界にも広がりつつあります。
日本ではあらゆる場所で多くの制服が着用されています。幼稚園に始まり高校などの各学校でも採用され、さらに職場でも制服を着ることで、仕事に対する責任感を感じることができるとされています。
制服業界の収益は1年間に1兆円とされるほど大きな市場であり、各制服製造及び販売会社はショールームやカタログ、インターネットなどで、多種多様の商品を消費者に紹介しています。
日本人のほとんどは3歳児の幼稚園の頃に初めての制服を着用します。そして園児達は教室内で活動用の服に着替え、制服をきれいに畳んでおくことを学習し、それによって行儀良さを学ぶこととなります。
ほとんどの小学校では制服ではなく私服とされていますが、その後の中学・高校では約90パーセントの学校で学生服を採用しています。
日本の制服市場を見てみますと、学生服は全体のわずか23パーセントほどであり、仕事用の制服が約77パーセントを占めており、会社において制服を採用することでプロフェッショナリズムを刺激すると共に、団結感を深めるとされています。
さらに日本の多くのレストランでは、スローガンがプリントされたTシャツを採用し、安価で動きやすく、店を訪れる客に一目で良い取引であることをアピールできるという利点を最大限に活用しています。
日本の大学生が就職活動をする際には、会社側がどのような衣服を着るべきかを指定していないにも関わらず、学生達は同じようなスーツを着て面接を受けようとします。
これは、違って見えることへの恐怖感をなくすのと同時に、同じもの着る安心感を与えるという、日本の制服指向の効果の一つと言えるでしょう。
日本の男子高校生達は詰め襟の学生服以外に、最近ではブレザータイプのものが多くなっていますが、中学ではおよそ70パーセントの男子生徒達が詰め襟の学生服を着用しています。
詰め襟の内部に装着された白いカラーは、その昔、制服の下に白いカッターシャツを着るという規則があり、詰め襟の内側からカッターシャツの白い襟が見えるのが普通でしたが、裕福でない家庭の子供達はカッターシャツを購入することができず、それが生徒間の差別の原因となることを考慮して、白いカラーを装着するように改良したそうです。
19世紀の後半、日本において軍事的な影響を持つ最初の制服が出現し、東京の帝国大学で詰め襟の制服が採用されました。一方で女子の着用するセーラー服は20世紀の初めに採用されました。
そして1921年に福岡にある学校でセーラー服が着用され、その頃には一部のメデイアに「妙な水兵の服」という非難を浴びることもありました。
しかし、その2年後に起こった大地震で10万人の人々が犠牲となり、その一つの要因として、その頃の女性の服装が身動きが取り難かった為とされ、1930年以降にはさらに多くの学校で動き易いセーラー服が採用されることとなりました。
1960年代の経済成長期には学生運動が盛んとなり、学生の制服は同一性を強調するものとして反抗の対象となり、さらに1970年代には中高生の校内暴力が激化して大きな問題となり、変形学生服を禁止する動きが起こりました。
しかし、ルールが厳しくなるほど生徒達は変形学生服に個性を見出し、規則化の枠から抜け出すという、当時の社会現象を象徴していました。
1980年代に入り、それ以前に起こったベビーブームの影響で生徒達の数が激増し、それに対応する為に多くの新しい学校が設立されました。
制服製造業者や販売業者はこぞって学生服のファッションショーを開き、ブレザーや奇抜なデザインの制服が紹介され、さらに世界でも有名な日本人デザイナーである、森英恵やコシノ・ジュンコのデザインした制服がトレンドとなりました。
日本の制服愛好指向は若者のファッションにも影響を及ぼし、東京の原宿では制服スタイルのファッションが、若い女性達の人気を集めています。
そして現在ではこのショップが欧州やアジアの20を越える他の国々に進出し、こうした個性を強調する制服という概念が、海外の若い女性の人気を集めています。
1950年代に経済が徐々に成長し始めるようになると、裕福な家庭の生徒達はおしゃれをするようになりました。しかし、そうでない生徒達は着る服もわずかで、それが差別の元となりました。
アメリカの内政干渉が終わると、日本の学校は差別を無くすために、生徒に制服を着せることにしました。大切な点は、日本が公平さと自由の中で、公平さを選択したことだと思います。
スカートの丈を短くすることも禁止だったし。日本の女生徒達はとてもキュートで羨ましいです!
なぜなら他の生徒達と合わせるために、嫌いな服でも着なければならないからです。自分の気に入った洋服を着ていくと仲間外れにされたり、流行おくれのものはみんなにバカにされたり。私の嫌いなタイトジーンズや他の衣服を着なければならないので、毎朝泣きたい気分です。
私が今働いている会社の制服はちょっと面白みがないけれど、いつも誇りを持って着ています。制服のない会社だったら、いい気分にはならなかったかも。制服を着て働くことで、そこに所属しているような気分になります。
日本の制服文化は、他の国では考えられないようなトレンドを生み出す要素となっています。通常、制服というイメージはどの国においても単一化や同一性、規律性を強調し、個性を失わせると考えられています。
しかし、日本では、時代と文化の変化と共に制服様式も変化し、さらに若者達が制服の中に独自のエッセンスを見出し、現在ではそのファッション性が他の国々でも注目を浴び、新たなトレンドを生み出す結果となっています。
セーラー服が採用されたきっかけが大地震って、全然結びつかない要因にびっくりした。男性はあまり気にしないと思うが、女の子はたまに制服がかわいいからって進学する学校を選ぶ人もいるから、制服って人生を左右する大きなものかもしれない。
女子の制服というと、はいからさんとか、大正野球娘とか、太正桜に浪漫の嵐とか……。
制服に慣れると大学でファッションが終わる奴が出る
避けられないことだが、なんとかならないかなぁ
セーラー服は無くさないで欲しいわ