日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
冬の夜、手袋をしていない手と冷えたお腹を温めてくれるのが自販機の温かいコーヒーやコーンスープですが、自販機のメニューは尽きることを知らないようです。
アニメやゲームのメッカ、秋葉原の裏通りの自販機では、なんと缶入り「博多ラーメン」や「おでん」が自販機で売られているのです!
こちらの缶ラーメンは320円ですが、この値段はラーメン屋さんのラーメンとコンビニで売っているカップ麺の中間といったところでしょうか、調理済みなのでお湯を入れて数分待つ必要もないのはうれしいですね。
「博多とんこつラーメン」は、取り出す際に気をつけないといけないくらい熱々です。(ちなみに、夏には冷やし中華バージョンも販売されているようです)
それにしても、味の方はどうなのかなぁと半信半疑でガチャンと出てきた缶を手に取ってみると、「だまって食べんしゃい!!」とキャッチーな豚さんの博多弁が目に飛び込んできます。
裏通りで偶然に見つけた自販機ラーメンですから、お箸やフォークは持っていません・・・が、ちゃんと缶の蓋に折りたたみフォークがテープで貼り付いていました。ありがたい気配り。
さあ、いよいよプルトップを開けると、蓋までたっぷりのスープ。まずはこのスープを一口飲んでみます・・・これはおいしい!缶詰スープのような味です。
この後がドキドキです、なぜって、麺のほうはどうなっているのかとても気になります。伸びてしまっていないのでしょうか・・・恐る恐る麺をすすってみると・・・驚きです!!しっかりコシがあるではありませんか。
調理されてからどれくらいの時間が経っているかは不明ですが、これほどまで麺にコシがあるとは全く期待していなかったので、まだ信じられない気持ちです。
じつはこれには驚きの秘密があったのです。この麺はなんと、こんにゃくで出来ているのです!なるほど、これならカロリーも低いし、繊維質も含まれているのでヘルシー、夜遅い時間に食べても気になりません。
それにしても、さすが食材の種類が豊富な日本ならではの発想ではないでしょうか。
ラーメン以外にも、「レタス」「たまご」「ネクタイ」なども自販機で売られているようですから、珍しいアイテムを見つけてSNSにアップしてみるのも面白そうです。次はどんなものが現れるのでしょうか?
先日、地方から久しぶりに東京に来ていた友人は、タッチパネルの自販機の前で固まっていましたが、大阪の梅田駅地下には、まるでスマートフォンのようなタッチパネル式のドリンクの自販機まで現れ、自販機の次世代化もスピーディーです。
日本に住んでいるとこのように当たり前になっている「自販機カルチャー」とも呼ぶべき便利な存在ですが、日本を訪れる外国人にとっては、異文化と感じる人が多いようです。
日本では自販機はどこにでもあるし、喉が渇いたらすぐに買えるので便利だと思っている人がとても多いのです。
このように日本は世界で一番自販機が多いことはよく知られていますが、日本で自販機がこれほどたくさん設置できる理由のひとつは、治安が良く、壊されたり盗まれたりする確率が極めて低いからなのです。
世界の中には、自販機ごと盗まれてしまうくらい治安の悪い国も、珍しくありません。アメリカには鉄格子で囲まれた自販機まであるそうです。
そして特に東京、大阪といった大都市には狭い土地に多くの人が生活していますから、人の移動も多い都市部では自販機の販売は採算が合う産業でもあります。
海外の人から見ると特異に映るこの人口密度の高さも、自販機の需要が生まれた理由のひとつでしょう。
また別の角度から自販機の数の多さを見てみると、そこには飲料メーカーの販売戦略というべき、「無償貸し出し」のシステムがあります。
メーカー各社が、業界内の競争に勝つために小売店や個人に無償で貸し出すようになると、一気に設置台数が爆発的に急増したのです。初期資金が少ないため小売店はリスクを負う必要がなく、競争はますます激しさを増しているということです。
海外ではこういった「無償貸し出し」は珍しいようですし、日本にある自販機のように通行人にアピールするようなデザインや商品の多さといった、魅力は感じられないと思う人は多いでしょう。
今回取り上げてみた「缶入りラーメン」も、日本の食文化、テクノロジー、特徴のある四季、社会、経済など日本を象徴的に表現しているひとつの代表的なカルチャーであることは間違いないでしょう。
一般社団法人「日本自動販売機工業会」の報告によると、2014年末の自販機及び自動サービス機の普及台数は503万5,600台、年間売上金額は4兆9,526億円ということですから、日本のGDPのおよそ1%にあたります。
2020年東京オリンピック、パラリンピック開催までに、外国人をターゲットにした自販機の商品を今から企画しているメーカーもあるかもしれません、アイディアを思いついたらメーカーに提案してみてはいかがでしょうか?
(参考)http://en.rocketnews24.com/2014/09/26/we-try-ramen-from-a-can-
on-the-backstreets-of-tokyo%E3%80%90taste-test%E3%80%91/
自販機に限ったことじゃないけど、日本の商品は清潔・安全だから安心する。缶入りラーメンは見たことないけど、320円ならコンビニラーメンのほうが良くない?
数年前からあるのは知ってた。食べた事は無い。近所のおでん缶も入手する前に自販機から消えた。珈琲やジュースは良いけどコーンスープなんかは薄ら鉄くさい。今、雨のせいで少々寒いから缶のお汁粉飲みたい。
この間、壊れた自販機を運ぶ仕事をやったンだ。
うん、殆どが壊れた自販機じゃなく、バールの様な物で抉じ開けられて「壊された」自販機だったな。
業者の人に聞くと、この壊された自販機の設置場所の大半が、人家の少ない場所に設置去れる物、又は夜に人通りが殆ど無い、田舎町で回収を去れた物なんだと。
ンで、こうした壊された自販機の年間の被害台数は、この業者さんの所で大体で百数十台は集まると教えてくれた。