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皆さんのお家には鉄瓶がありますか?若い人なら、「田舎のおじいちゃんやおばあちゃんの家で見かけたことがある程度」という人も多いかもしれません。
しかし、今や、世界各地の日本料理店はもちろん、レストランや喫茶店、そしてお茶が好きな一般のご家庭にまで普及し始めているのです。早速、その魅力をひも解いていきましょう。
日本で「鉄瓶」と呼ばれる茶道具が最初に見られるのは千利休の活躍した戦国時代だとも、また生産が確立した江戸中期とも言われ、諸説あります。
ほかの茶道具に比べ歴史が浅く、時期がはっきりしないのは、中国から伝来した茶釜を使いやすいように取っ手をつけるなど変形し、小型化して装飾を施すなど、長い時間をかけてゆっくりと「鉄瓶」という道具のジャンルを確立して来たためとも言えるのです。
その後、江戸後期・明治・大正・昭和と4つの時代、100年以上にわたって、鉄瓶は日本全国に広く普及しました。
日本には水を煮沸する道具は他にやかんがありますが、やかんは主に銅製なのに対し、鉄瓶は鋳鉄でできており、カラ焚きを避ければ直火にかけたままにすることもできること、そして火からおろしても保温性に優れていることが、鉄瓶が広く普及した理由の一つではないかと言われています。
日本でも江戸中期までは、茶器そのものが、将軍や大名、豪商など一部の特権階級にのみ使用が許された高級品ということもあり、完全な特注品でした。
その後、京都や南部(岩手)など鉄瓶の名産地ができて大量生産が可能になると、明治以降は、一般家庭でもその装飾の美しさや機能性の高さから、贈答品に使われるようになりました。
この傾向は現代でも続き、現在は通販サイトなどを中心に世界で需要が高まり、業務用としての利用はもちろん、バースデープレゼントなどでも珍重されているのです。
日本以外で利用する人々は、デザインや保温性を重視する声がほとんどですが、実は鉄分不足にも一役買っています。
鉄瓶にいれた水を沸かすことで、体内に吸収されやすい二価鉄の吸収がよくなり、貧血などの症状にも効果があると言われます。
また、ミネラルも抽出され味がまろやかになるので、緑茶はもちろん、紅茶やコーヒーを淹れるのにも向いているのです。
この「コーヒーにも使える、おいしくなる」というのが、鉄瓶の用途が今後世界に大きく広がる可能性を握っていると言えるでしょう。
メンテナンスが大変なのが鉄瓶のデメリットの1つ。濡れたままにしておくとすぐサビます。外側や底につくサビは製品が傷む元となるので要注意。洗った後はさっと表面が乾く程度に直火で炙って乾かしてから収納するのが良いようです。
日本のキッチン事情と違い、海外では鉄瓶自体の大きさや重さを気にする声は少ないようですが、小ぶりのサイズのものは、「鉄瓶」ではなく「鉄急須」で、直火が使えないこともあるので注意が必要です。
また、鉄瓶はある程度ブランド化が進んでおり、コピー品や安価な粗悪品が少ない反面、日本以外で手に入れようとすると1個5,000円は下りません。
入手には価格面でハードルが高く、世界の人から見れば、まだまだ「業務用備品や個人マニアの愛用品に過ぎない」という面も、デメリットと言えるかもしれません。
日本の家庭から囲炉裏がなくなり、「軽くてサビにくいステンレスのやかん」や「オシャレなケトル」が普及した結果、「鉄瓶が家にある」という世帯のほうが今や少数派なのかもしれません。
しかし、日本の伝統美や保温力などの機能性に優れ、鉄分不足を解消できる、健康にも良い鉄瓶。1リットルサイズの小さいものから手に入れてみると、キッチンにいる時間がより楽しくなりそうです。
(参考)https://en.wikipedia.org/wiki/Tetsubin
http://www.spc.jst.go.jp/experiences/change/change_1312.html
http://www.amazon.com/Iwachu-Japanese-Teapot-Tetsubin-
Goldfish/dp/B003D3N38W
http://www.teatrekker.com/japanese-tetsubin-shugyoku-siku
http://hojotea.com/categ_e/tetsubin.htm
http://www.nanbutetsubin.com/q-a.html
http://www.teavana.com/tea-info/japanese-tetsubin-teapots
http://drinks.seriouseats.com/2012/01/how-to-brew-tea-in-a-tetsubin-cast-
iron-teapot.html
http://www.amazon.fr/product-reviews/B0010VQTXA/ref=cm_cr_dp_synop?
ie=UTF8&showViewpoints=0&sortBy=bySubmissionDateDescending#RX66WPIE8CVUI
こんな日本人もなかなか馴染みのないものが海外で人気なのがビックリした。たしかに日本っぽくて、戦国時代に合う感じがする。直火で使えるのはやかんの感覚からすると当たり前かと思ったら、小さいものは直火で使えないなんて、どうやって温めるんだろう?
鉄瓶も中国人の爆買いで在庫少ないね。
ポッ“ド”?
※1
そうなの?
あの人らの国ってトイレの穴から線路が見えるような列車にもお湯が出る蛇口がついてるくらいお茶好きだから爆買いもわかるけど、扱い雑ですぐ錆びさせそうw
鉄瓶は韓国発祥だぞ?
鉄瓶が5000円程度じゃ激安だよ
ティファールなんてたいしたことないデザインだけのもんがもっと高価なんだから