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日本を代表する東京大学の研究チームは開発したロボットが世界でホットな話題になっています。これは絶対に負けないロボットなのです。遊びのようなロボットですが、最先端の技術が結集されており、この技術は将来いろいろな分野で応用されることが期待されています。
開発したのは東大の石川・奥研究室のチームです。2014年に横浜で行われた自動車技術博覧会で展示され、この話題は世界の主要メディアに取り上げられました。今回展示されたのはじゃんけんロボット2号機です。
人間ならばじゃんけんで100%勝てることは絶対にありません。多少の慣れがあればわずかに勝率を高めることは可能かも知れませんが、100%勝つ方法はありません。
理屈の上では1/3のパターンであり、1/2の勝率になるのです。このロボットが勝てる仕組みは、カメラで相手の手の動きを観て、コンピューターでグー・チョキ・パーのいずれのパターンになるのか、そして勝てるパターンを解析し、相手の手がパターン通りの形になると同時に、ロボットが勝てるパターンを形にすればいいのです。そうはいっても実際にそんな事は可能なのでしょうか。
これには最先端の超高速の画像の認識技術と駆動技術が使われています。人間の五感のよう複数のセンサーから得られたデータを統合する「センサフュージョン」という手法が応用されています。このじゃんけんロボットは1号機と2号機と開発が進められました。
ロボット1号機の場合、相手の意図するパターンの完成形を認識してから反応していました。ロボットの認識から反応までの時間は20/1000秒なので、この時間だけ「遅出し」になっていました。
ただし人間が認識できる動きは40/1000秒なので、スローモーションカメラを使わない限りこの遅れは認識できませんでした。ロボット1号の事実上の勝利という状態だったのです。
一方、ロボット2号機では相手の手の動きに対する解析能力が格段に改善されました。相手の手が意図するパターンの完成する前に解析と反応を終わらせる事に成功したのです。つまり「早出し」でありながら相手に100%勝てる状態になったのです。
英国エジンバラ大学ロボット工学のウィジャヤクマール教授はロボット2号の特徴は相手の動きを「予測」するのではなく、「認識」と「反応」の超高速化だと指摘しています。
また事故防止や株の電子取引のように1/1000秒単位の遅れが許されない状況において、ゲーム理論と行動パターンを取り入れた超高速の「予測」と「反応」の組み合わせが必要であると述べています。
じゃんけんロボットの開発はあくまでも基礎技術の研究の一環として行われています。将来的には自動車の自動運転や他の人間の動作支援や協調作業への応用が期待されています。
この話題のじゃんけんロボットの動きはユーチューブにアップロードされ、1200万回以上も視聴されている超人気動画となっています。この動画を観た外国人の反応を紹介します。
日本伝統の遊びのじゃんけんに日本の最先端技術で挑戦するのも洒落が効いていて面白いですね。
じゃんけんロボットは一見高度なおもちゃのようですが、日本の技術力の高さを示しています。特に人工知能やシステムを統合して運用するソフトウェアの分野では世界の最先端を走っています。
動画を観た外国人のコメントにもありましたが、この基礎技術は日本や世界が抱える問題を解決する大きな可能性を持っています。
(参考)
http://www.bbc.com/news/technology-24803751
http://coursethreads.berkeley.edu/media/video/janken-rock-paper-scissors-robot-100-winning-rate
http://www.huffingtonpost.com/2013/11/04/jaken-robot-rock-paper-scissors_n_4214050.html
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/05/26/janken-robot-faster-smarter-better-than-before/
動画見たけどすごい!こんなに早く動けるロボットがいたなんて。でも「最初はグー」のときにパー出して反則負けになるんじゃないの?
何年前の奴を今ごろ出してんだ!
たしかプロボクサーもジャンケン勝利100%なんだよな スロー検証しない限り後出しがバレない