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日本の生け花は古い歴史を持ち、主に色彩に重点を置く他の国とは違うスタイルを提唱しており、その独特のフォームは外国人達の大きな関心を集めています。
日本の生け花は、花そのものを主張するのではなく、花によって他の表現を行っています。
日本の生け花の歴史は、仏教が日本に紹介された6世紀頃にまで逆上り、インドでは仏陀の目前に花が撒き散らされているのに対し、日本では花を容器に挿していました。このことは、日本文化に欠かせない要素を作り上げることとなりました。
生け花は古典的なものからモダンなものまで広い範囲のスタイルを持ち、日本ではそれぞれ独特のスタイルを持つ、何百という生け花教室があります。
そしてそれぞれの教室は、生徒達が学習要項を習得すると共に、指導員レベルから名人レベルに至る資格を与えています。
日本の生け花が西洋のそれと異なる点は、西洋のものが色彩に重点を置くのに対して、日本は形状やライン、作法などに重点を置いています。
日本の生け花は非対称的な形状と空虚なスペースを構成の基礎要因として使用しており、素材や容器、配置などの協調性を感じ取る感覚を必要とします。
生け花はまた精神的な側面を持ち、静かな環境で修練されなければならず、それは修練者がその時間の中で、全ての物に感謝し慎ましやかな生き方を得る助けとなります。
日本で最も古い生け花教室は池坊です。それは京都にある六角堂にて、550年前に始まり、1545年に花を立てる様式である「立花」というスタイルを確立しました。
立花の配置は花の茎が、丘や滝、谷など7つの自然の要素を表現するとういう特別な方式を取っています。
生け花は江戸時代には「生花」というスタイルが流行し、それは花の茎を細くまとめ、非対称的な三角形の構成を特徴としています。この形式は現在では古典的なものとされ、それを教える教室は古典的教室とされています。
20世紀の初めには、神戸にいた池坊の教授である小原雲心氏が、短目の茎を持つ幾つかの西洋の花と浅めの鉢を使用する生け花のフォームを開発し、モダンな生け花のスタイルを提唱する小原教室を開きました。
また1926年には、形式にとらわれること無く、自由な表現を主体とする「草月流」の生け花が創設され、現在では池坊、小原、草月が日本の生け花の主流を占めています。
そして日本の生け花のスタイルは海外の多くの国でも愛されることとなり、国外にも多くの教室がオープンされ、多数の外国人生徒達がその手法を学んでいます。
日本の生け花は、日本人の表現力の豊かさを示しています。花を飾るという単純な目的に対しさらに深い視野を求め、花によって表現される景色や景観、心の状態などを巧みに表現する日本の生け花は、世界でも特に注目を浴びています。
こうした日本人の持つ表現力は芸術的に高い評価を受けると共に、日本人の心の繊細さを世界にアピールしています。
(参考)http://sequinsandcherryblossom.com/2014/03/19/ikebana-
japanese-flower-arranging/
生け花教室が550年も昔からあったなんてビックリした。日本の四季が花の種類も豊富にし、花を楽しむ文化を育て要因にもなっていたんだと思う。海外でもこんなにファンがいたなんて知らなかった。