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省エネかつ高性能!日本のスパコン「Shoubu」が3度目の首位

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日本のスパコンは「京」だけじゃありません。演算回数がふえるに従い、いつか消費電力の壁にぶちあたると考えられるスパコン。

これまでにあったTOP500と言われる性能を競うランキングだけでなく、消費電力あたりの性能を競うGreen500というランキングが2005年より制定されました。

日本のスパコン「Shoubu」

このGreen500をぶっちぎりで首位独走しているのが、日本のスパコン「Shoubu」です。Shoubuで使用されている液体による冷却システムに対する賞賛の声が多く聞かれます。

他にランクインしているスパコンとの比較における感嘆の声、エネルギーの観点からやはりGreen500が重要といったShoubuの重要性を認める声などが海外でも多くあげられています。

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将来性のあるスパコンの省エネランキング Green 500

世界でスパコンの開発競争が始まって以来、その性能を競い合うランキングが作られてきました。まずは性能の良さを競い合うTop500というランキングが1993年に始まりました。

しかし、スパコン開発における巨大な壁の1つとして「消費電力」の問題があります。

たくさんの演算を行なうスパコンを作れば、それだけうなぎ上りに消費電力が増えてしまい、そんな運用コストがバカ高いスパコンなんて運用できない!となってしまうことは目に見えているというわけです。

現実的なスパコンをつくるため、またクリーンな世界を目指すために、消費電力に対する性能を評価するGreen500というランキングが2005年より始まりました。

「スパコンの省エネランキング」とも呼ばれ、地球環境に配慮したグリーンITの指標の1つとしても活用されています。
 

3回連続首位独走中のShoubu。そのすごさとは?

このGreen500で三度目の快挙を成し遂げたスーパーコンピューターが「Shoubu」です。

名前は花の菖蒲と勝負をかけたものになっており、コンピューターの発熱を抑えるための冷却システムが液体に浸ける、というもの。この液体に浸かっていることから花の「菖蒲」が名前と採用されたようです。

液体による冷却システムは風を送っての空冷などよりもずっと効率がよく、コンパクトな空間で発熱を抑えることが魅力で、歴史も古く、アメリカなどの企業でも開発が進められていました。

しかし、なかなか、コストや時代背景に見合わずうまく行かなかった過去があります。しかし、最近ではその良さが見直され、いくつかのスパコンでは液体による冷却が採用されはじめました。

この「Shoubu」は更に改良され、単なる液体冷却だけではなく、気化熱による沸騰冷却を合わせたハイブリッド冷却を採用しています。

また、利用者や管理者にも配慮しメンテナンスしやすい構造、液浸冷却の効率を最大限引き出す基盤の設計など、多くの工夫がされているのです。

こういった色々な技術の積み重ねで、3度連続の首位をキープし、更には2ペタフロップスという演算速度を誇るスパコンでは世界初のGreen500に輝きました。

世界一のパソコンはベンチャー企業のスパコンだった!

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この世界一のスパコン「Shoubu」は実は大きな研究機関が中心となったというよりも、なんとベンチャー企業が中心になって開発されたものです。

株式会社ExaScaler、株式会社PEZY Computingと理研の共同開発ではありますが、冷却システムはExaScalerが、冷却システムに見合った基盤やチップの開発はPEZY Computingが主に行ないました。

ベンチャー発のスパコンがGreen500のトップを独走し続けるというのは、世界的に見ても初の快挙です。

このGreen500での快挙に慢心せず、「Shoubu」は更に調整がなされて行く予定で、開発者たちは人工知能の研究等への利用を考えているようです。

莫大な数の演算を驚くべきほど省エネに行なっている人の脳を再現するという意味でも、このGreen500でトップをとるような「Shoubu」はうってつけのスパコンと言えそうですね。

Top500やGreen500は世界の人の注目度も高く、省エネで地球に優しい「Shoubu」に世界各国から賞賛の声があがっています。

やっぱりこれからの時代はエネルギー効率が大事だよね!
(Shoubuの性能の良さを受けて)すごい。エネルギー効率Green500と性能の良さのTop500との融合ももうすぐだね!これからは省エネかつ高性能!
エネルギーは大事だ。パフォーマンスと同様に。
液浸冷却ってやっぱりすごいんだな。
これからはTopよりGreen!
世界でもっとも効率が良いコンピューター!すごい。
演算性能すごい…。他のは全部GPUなのに。
液浸冷却システムがすばらしい。ボードの引き上げもしやすい。
Top500とGreen500! 今年もやっと発表された!
液体によるクーリングってすごいんだね。気体によるクーリングの比じゃないな。
これでエクサスケールのスパコンが視野に入って来た!
エクサスケールへの解決策は液浸冷却だね!
エクサスケールの未来はきっともうすぐ!
エクサスケールへの競争は日本と中国(3位についている)の一騎打ち?
エクサスケールが実現されたら、ビッグサイエンスがもっと進んで、ガンの疫学調査とか健康になるための研究がもっと進みそう。
Shoubuすごい。
人工知能の開発もすごく進みそう。
すごいね!この発表されたスコアの意味が知りたい…
エクサスケールにはいつ到達するんだろう。中国は2020年と言ってるけど…
省エネと高性能が同時に達成できるなんて。「Shoubu」の成果がすごく嬉しい。

性能の良さを競うのはTop500ですが、今後の発展、エクサスケールと呼ばれる超高速演算性能の世界に向けて、人々の関心はGreen500に向いています。

そんなGreen500でトップを走り続ける日本。実はShoubuだけでなく2位もSatsukiと呼ばれる日本のスパコンで、日本の技術水準の高さがよくわかります。

このまま開発が続けば、人工知能やBig DataによるSFの世界も夢じゃないかもしれません。そんな世界を切り開くのは日本なのかも。そうあり続けられるように、この技術水準、科学水準の高さをずっと維持していきたいですね。

(参考)http://www.green500.org/lists/green201506

スパコンがそんなに消費電力高いなんて知らなかった。それならGreen500の必要性もわかる。中国の力を侮ってたけど、技術力もこんなに高いなんてなんだか脅威に感じる。

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2016年10月13日 10:30 PM

    中国はまじ脅威だね。TOP500なんてどうでもいいんだけど、GREEN500でも食い込んでくるとは。
    齋藤先生は、本当の天才だけど、さすがに中国の人口で国家事業として手段を選ばずやられたら、厳しくなってくるかも。

  2. 日本の名無しさん
    2016年10月14日 4:01 AM

    中国ってCPUどうしてるの?
    インテルから売ってもらえなくなったでしょ?
    自作してるの?

  3. 日本の名無しさん
    2016年10月14日 7:01 AM

    スパコンと言えばレンホーと数字の2!
    ある意味物凄い売名になったよな
    俺は多分、死ぬまで忘れねぇと思うよ。

  4. 日本の名無しさん
    2016年10月14日 9:47 AM

    >中国はまじ脅威だね。
    相変わらずの他国頼みの組み立て製品で、特に驚異でもなんでもないけどね
    この手の物は自国内でなんとか出来ないと、経済制裁されたときに本当の意味で何にも出来なくなるんだよなぁ

  5. 日本の名無しさん
    2016年10月14日 12:29 PM

    競争相手がいないと技術は良くならない
    でも張り合う相手が中国なのは非常に残念

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