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インターネットにネガティブな内容を書き込む。あまり誉められたものではありませんが、それでウサ晴らしになるのであれば、それも一つのストレス発散方法なのかもしれません。
でも自分の見解を述べただけなのに、誰かにそれを非難されたら逆にストレスになってしまいますよね。場合によってはトラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。
さてインターネット検閲に厳しいインドネシアで先頃、フェイスブックへの書き込みから逮捕されてしまった男性がいました。
彼はフェイスブックに無神論者が集うページを開設し、イスラムの預言者ムハンマドを冒涜する書き込みを行っていました。裁判官の見解では「彼は、悪意のある情報をわざと流していた」としています。
そこで下った判決が、何と30カ月(2年半)の禁固刑。「人々を不安に陥れ、イスラム教の名誉を傷つけた」というのが罪状のようです。また「神を冒涜し、それについて他人を説得しようとした」とも伝えられました。
逮捕の直前、彼はフェイスブックにイスラム教を冒涜するような書き込みを行っており、しかも自分が無神論者であることを宣言していました。それに腹を立てた人々に暴行を加えられているところを警察に取り押さえられたというわけです。
このニュースは瞬く間に広がり、フェイスブックを通じて彼を支持するインドネシア人や海外のファンからも、刑を軽くするよう請願が寄せられたと言います。
ところでインターネットへの書き込みにも一苦労のこの国を、世界はどう見ているのでしょう。
と、さまざまな意見が飛び交っているようです。
さて世界で最も多くのイスラム教徒を抱えるインドネシアでは、宗教の自由を掲げてはいますが、現在のところイスラム教を含む、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教(プロテスタントとカトリック)、儒教の6つの宗教しか容認していません。
また近年では、カトリック教徒とイスラム少数派に対して暴行を加えた犯人が、被害者が重傷を負ったにも関わらず、科せられた刑が軽かったことが問題となっていました。
ところでこのフェイスブック、インドネシアにはどうやら、聖職者によって作られた「利用の手引き」なるものが存在するようです。
ただしその内容は、友達とつながる場合や仕事上で使う場合についてのみ。フェイスブックを、ゴシップ、うわさやデマ、ナンパ、わいせつ、下品な内容などの目的で使用することは禁止されています。
この手引き、2日にわたるミーティングを経た後、700人もの聖職者によって作成されたんだとか。若干、現実離れした内容ではあるようですが、フェイスブックの利点やその使い方について事細かに書かれているそうです。
インドネシアでフェイスブックは大人気。グーグルよりも使われる頻度が高いと言います。またフェイスブックだけでなく、YouTubeやMySpaceなどについても、一部コンテンツの閲覧を禁じられているようです。
自由に何でも言えるからこそ楽しめるインターネットで、ここまで自由を奪われたのではたまったものではありません。もちろんモラルは必要ですが。インターネットに関して何一つ問題のない日本。どうやら世界においては、それが当たり前ではないようです。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-2159530/
Indonesian-man-jailed-half-years-writing-God-doesn-t-
exist-Facebook-page.html
http://mashable.com/2009/05/22/facebook-indonesia/
ただの書き込みなのに、刑が重すぎなんじゃないかと思った。判決した人も神を信じている人なのか?宗教で判決内容が変わったら恐いなぁ。