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ナチス・ドイツが第二次世界大戦中に奪略した金塊や宝石を満載した「黄金列車」があるという伝説があります。最近、ポーランド国内でこの黄金列車発見の情報が発表され、大きな話題になっています。
「ナチスの金塊」などの著作があるイギリスの作家トム・バウアーは、黄金列車には金塊と共に、芸術品、財宝などが満載されている可能性を指摘します。
この中には1941年にソ連のサンクトペテルブルク近郊のエカテリーナ宮殿から奪略された「琥珀の間」も含まれているようなんです。
この琥珀の間は1716年にフリードリヒ・ヴィルヘルム1世国王(昔のドイツ国王)がピョートル大帝(旧ロシアの皇帝)にプレゼントしたものなのです。
財宝の中身は金塊や絵画、ダイヤモンド、ルビーなどの宝石などとされ、総額で200億円以上とも推定されています。
ナチス・ドイツが奪った琥珀の間は、東プロイセン(旧ドイツの飛地領、現ロシアの飛地領、琥珀の世界有数の産地)のカリーニングラード市のゲオルゲンブルク城に移設されていたことは確認されています。
公式にはイギリス軍の爆撃で消滅した事になっていますが、1945年1月にこっそりと別の場所に持ちだされたという証言も残っているんです。
今回、発見される可能性が高いとされる場所はポーランドのヴロツワフ市からヴァウブジフ市につながる鉄道線路の近くです。戦時中にこの隠蔽に関わったとされる元兵士が遺言として宝の場所を2人のトレジャーハンターに話をしたのです。
トレジャーハンターらは早速その証言に基づき調査を行い、地下のレーダー探知機で車両らしき影を発見しました。2人は弁護士を通じてポーランド政府に取得物の報告を行いました。
もし本当に財宝が発見されれば、このトレジャーハンターには取得物発見者として10%の謝礼が支払われるそうです。
ポートランド政府も本格的に調査を行おうとしています。ポピョートル・ジュコフスキー文化副大臣は、財宝は99%の確率で存在すると明言しています。
財宝があるとされる場所は秘密にされるはずでしたが、ポートランド国内はもちろん、海外メディアや野次馬が多数押し寄せています。旧ドイツ軍が仕掛けたブービートラップが存在している可能性もあるので、発掘は慎重に行わなければなりません。
このナチスの黄金列車発見か?との報道には世界中の注目を浴びており、インターネット上には多くのコメントが寄せられています。
今回の騒動となっている場所に近いクションシュ城(フェルステンシュタイン城館)は、このナチスの黄金列車が観光の目玉になると熱い関心を注いでいます。もう販売用の黄金列車Tシャツも用意しているとか。
ネス湖のネッシーと同じで、たとえ財宝が発見されなくても人々はその宝に興味を持ち、その地を訪れると言われます。
非難されることの多いナチスですが、この城のナチスやヒトラー関連の秘密施設や資料なども観光資源として活用する意向もあるようです。まったく商魂が逞しいですね。
まだ発見された訳ではありませんが、ロシアやユダヤ系団体などがその財宝の所有権を主張し始めています。お宝は観たいですが、醜い争奪戦にならないことを願っています。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-3215299/Nazi-gold-train-
contain-ornate-250m-Amber-Room-given-Tsar-Peter-Great-King-Prussia-
missing-looted-WWII.html
http://www.bbc.com/news/world-europe-34090165
こんな金塊情報は、いくらお金をかけても調査を進めるべきなんじゃないだろうか? 10%の謝礼でも十分大きいと思う。こういうときに横から自分のものだと出てくる人はいつの時代にもいるけど、中国や韓国はさすがにここまでは手を伸ばさないかな?
財宝を載せたまま沈んだ船の特集をテレビでたまにやってるけど、海のなかよりこっちのほうが捜しやすいね。
海は区切りもないし、息できないし(ボンベで潜る)、気が遠くなるけど、これならめぼしついてるみたいだしね。