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2011年統計調査(Zensus 2011)によれば、ドイツではその人口の約19%が「移民の背景をもつ人々」だといいます。「移民の背景をもつ人々」とは、1949年以降にドイツに移住してきた外国人とその子・孫のこと。その内訳は、次のようになっています。
もともとのドイツ人の人口が減少している一方で、こうした移民の背景を持つ人々がドイツの総人口に占める割合は、年を追うごとに増えています(2005年18.3%、2007年18.7%、2011年18.9%)。
そもそもは1950年代の戦後好景気にともなう労働者不足から、主にトルコから外国人出稼ぎ労働者を招き入れたのがきっかけでした。この出稼ぎ労働者の募集は、73年のオイルショックの時代まで続きます。
当初は一時的な「ゲストワーカー」として迎えられた彼らでしたが、ドイツに留まり、多くは国外から家族を呼び寄せ、出生数も多かったため、その数はどんどん増えていきました。
くわえて、同時期に勃発したユーゴスラビア紛争の影響で大量の難民がドイツに移住するようになり、さらに2007年にはブルガリアやルーマニアが欧州連合(EU)の加盟国となり、EU内での「移動の自由」を得た結果、貧しいブルガリア人やルーマニア人が職を求めてドイツに移り住むようになりました。
その後の世界的な経済危機でヨーロッパ全体が不況に陥ると、比較的景気のよかったドイツを目指し、スペイン、ギリシア、ポーランドといった欧州内の隣国からさらに多くの貧しい人々が押し寄せるようになりました。
そして現在のドイツでは、清掃業、レストラン業、介護や看護、工事現場などの肉体労働は、こうした外国人労働者たちの仕事と見なされ、彼らなしにそれらの産業は回っていかない程になっています。
こうした一部の産業では外国人の労働力にすっかり依存しているドイツですが、その一方で、移民の中にはドイツ社会に順応できるだけの教育を受けていない人々も多いことも事実です。
そして彼らの犯罪率は高く、さらにこうした人々への生活保護、失業手当、児童手当などで国や自治体の負担が増大したこともあり(2008年、移民を背景に持つ人々の学校中退率はドイツ人に比べて約8倍、失業率は約2倍というショッキングな調査結果が発表されました)、ドイツは今、非常にアンビバレントな状態に陥っているといえます。
そんなドイツの有名掲示板で、次のような質問があがりました。
寄せられたコメントは…
また、特殊な宗教的背景でのみ正当化されるような犯罪行為も、ドイツでは断じて許すべきではない。ドイツの法と常識に適応しようとせずその種の犯罪をするような人間は、ドイツの税金で刑務所においてやるべきではない。
2) たとえばドイツで、パレスチナ人がイスラエル人を殺したとする。このパレスチナ人を彼の国に強制送還したところで、彼はそこで裁かれるどころか祖国のヒーローとして祭り上げられる。それでも正義にもとづくといえるか?
3) 逆に、ドイツではそこまで大きな犯罪と見なされていなくても、祖国の法では即死刑になる場合もある。この場合、強制送還なんてしたら、ドイツが間接的に「死刑執行」するのと同じじゃないか(ドイツでは人権保護の観点から死刑禁止)。
政府が「年間20万人の外国人労働者の受け入れ」を検討をし始めている日本にとっても、真面目に考えなければならない、切実な問題といえそうです。
(参考)https://de.answers.yahoo.com/
question/index?qid=20140508031316AAGogq3
日本の将来を見ているような内容だった。ドイツは国続きなので、移民を受け入れやすく、早い時期からこのような現象が起こったが、グローバル化して少子化が進む日本も今回のドイツの国事情が他人ごとに思えなくなる。
犯罪者の強制送還に反対する人がいるのに驚いた。
費用負担は犯罪者の私的財産の没収で、そこそこ賄えるのでは。
他国への滞在は許可された上のものであって権利ではないので、好ましからざる外国人にはお引き取り頂くのは当然。
強制送還しても自国民を受け入れない韓国政府w