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6月の終わりからフランスを襲った猛暑。40度を越える日も多々あり、気温としてはあの2万人の死者を出した2003年の猛暑の記録を上回りました。
そういった状況の中、パリ郊外を中心に、あることが若者の間で「流行」し、話題になりました。それが消火栓からの水を利用した水浴びです。
道路から勢いよく噴出される大量の水を浴びて、楽しげにはしゃぐ人々。一見涼しげな光景ではありますが、よくよく見てみると、少し疑問が。
まずその水が消火栓から出ているということ。基本的にフランスの消火栓は、一般市民に開けられるものではありません。ではどうやったのかというと、力ずくです。要するに消火栓を壊して水を出しているのです。
“あまりにも暑すぎたため、1人の若者がこれを思いついただけで、あっという間に各地に広がってしまったんだ。”と、ある警察官が言っています。
その消火栓からは1時間に1500万リットルの水が噴出。調査によるとある1部の地域において、1日だけで300本の消火栓が開けられたということですが、そこから考えてフランス全土で一体どれだけの水が消費されたのでしょうか。
水不足が問題になっているフランスなだけに、この無駄遣いはなかなかの打撃です。
消防士によって1度は閉められた消火栓も、また開けられ更に閉めてという消防士と若者のいたちごっこが続くため、消防士本来の仕事に支障をきたすのでは、という心配もされています。
また閉じる作業の応援に来た警察官が若者に襲われるという事件にも発展し、事態は更に深刻に。
そして気になるのが、その水道料金。それを一体誰が支払うのかといえば、市です。水浴びしている人にとってはタダですが、必ずそれを支払っている存在があるのです。
逮捕の際には2000㎥分の水道料金9000ユーロの罰金が施行されるようですが、それでも補いきれない程の損失になることは間違いありません。
しかしここで考えなければならないのは、限りある資源がこのような形で浪費されているということではないでしょうか。
この水浴び、同時に安全問題にも関わってきます。まずかなりの量の水が道路に流れ出し、人も群がっているので交通の妨げになります。ちゃっかり交差点にプールを持ってきて楽しんだ人もいるようですが、これは明らかに妨害です。
リヨン郊外では更に問題が拡張し、ドライバーを罵倒しながら車に水を掛けたり、バスに向かって小石を投げたりという嫌がらせ行為があったり、車を洗ったりする人も出てきました。こうなるともう、涼を取るというのには程遠くなってきます。
公共への問題だけでなく、急激な水圧の変化によって、アパートの上階に水が持ち上がらなくなってしまい、水の供給ができなくなるという個人への被害も出ています。この猛暑の中、水も使えないというのはきついはずです。
怪我への懸念もあります。水の量もさることながら勢いもあるので、飛ばされて頭に軽い怪我を負った11歳の子供の報告もありました。
もとは水遊びを想定していない場所、というか水遊びをしてはいけない場所での行為なので、何が起こるか分かりません。例えば、重大な交通事故の原因になったら。感電するものがあったら。これは笑い事では済まされなくなります。
そして決して忘れてはいけないのが、消火栓というのはそもそも火事があった際に、消防士が消火作業に使う大切なものであるということです。
いざという時に必要な水が無い。その深刻さは、容易に想像ができます。この水に人の命がかかっているのです。その責任の重さは、考えなくても分かるはずです。
でもそんなことはお構いなし。若者たちはこの危険ではた迷惑な水遊びを止める気はないようです。
ではこの出来事に対する人々の反応はどうでしょう。
でもこんな規定にこだわらず、状況に応じて柔軟に対処しないと、みんなメチャクチャなことをするよ!
日本では、学校でも家庭でも「他者への思いやり」というのが、教育の1つの基準だったと思います。時には過剰なまでの他者へのこだわり。
「人に迷惑を掛けてはいけない」、「人の嫌がることをするな」、「人と足並みをそろえろ」、「人のことを考えろ」等々。
集団の中で生きることを常に意識したこの教育に、私自身「だから日本は世界に通用しないんだ」と反発した時期もありました。
しかし私自身の海外生活の中で、日本人の勤勉ぶりや決して自己主張しすぎない人となり、そして相手のことを考えて行動できるという点が、海外の人々に静かに浸透しており、日本人への信頼を強くする要素になっているのを感じました。
実際に日本人に生まれてよかったと思った経験も多々あります。
フランスでの、消火栓で水浴び事件を見ても分かるように、自分がよければ他人は関係ないという感覚は、公私共に深刻な問題の要因になりかねません。社会のバランスも保ちにくいはずです。
日本人のこの「他者への思いやり」という教育が、私たちが社会の中で人々と共に生きているという感覚を育み、先進国の中でも公共心があり安全な社会を築いている大切な柱なのではないかと思います。
(参考)http://www.nordeclair.fr/info-locale/tourcoing-un-arrete-municipal-
pour-mettre-fin-aux-geysers-jna60b0n792672
http://www.lavoixdunord.fr/region/metropole-lilloise-une-centaine-de-
bouches-d-incendie-ia19b0n2925534#utm_medium=redaction&utm_
source=twitter&utm_campaign=page-fan-vdn
http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2015/07/03/97001-20150703
FILWWW00379-une-piscine-remplie-avec-une-bouche-d-incendie.php
http://www.20minutes.fr/paris/1643803-20150701-aubervilliers-bouches-
incendie-reconverties-jeux-eau-creent-polemique
http://www.leparisien.fr/faits-divers/canicule-l-usage-sauvage-des-bouches-
d-incendie-gagne-l-ile-de-france-et-le-nord-04-07-2015-4918183.php
こんな派手な遊びは初めて聞いた。1日300本もの消火栓が壊されてるなんて、相当水の無駄遣いが考えられるけど、そんなに暑いのかな?モラルの問題は中国ならまだしもフランスでこんなことが起きるなんてビックリした。
真似などしません。
アホなだけじゃん
若者のモラルというより、移民の問題だろう。
これを遊びと言える感覚なら、大寒波に見舞われたら公共施設を放火する遊びが流行りそうだな。
外人を受け入れれば日本でも起きることだ
エアコン買えよ‥。
ひええ…信じられない
アメリカでも貧民層~中間層ぐらいの家にプールが無い住宅街の中学生~高校のあまり素行の良くない子達が良く消火栓のバルブを家から持ってきたレンチで開けて、水浴びしてたぞ。
アメリカの場合は仕事の収入が良くなると信仰のように庭にプールを作るし、其処までじゃなくても夏の間はバックヤードにデッカいビニールプールを置いていたりするんだけど、そういう環境な所為か日本みたいに安い公営プールなんてものは無いらしいんだよな。
だからなのか、あまりに暑い日が続くとイライラが増大した貧しい家庭の子達が良くそうした事をしているのを目にしたよ。
貧困問題や移民問題、社会の歪みがこういう形で表れているのだろう
監視カメラでも置いて、確実に逮捕していくしかない
でも、貧民は賠償金は持ってないし、刑務所もタダで食事が出る所って認識なんだろうから効果は微妙だろうね
そもそも、暑いから消火栓を破壊するってのが理解できん。やっぱラ・アーグで1京1600兆ベクレルの汚染水を垂れ流したから、フランス人は全員アタマがおかしいんやね。
福島とか、文字通り桁違いなんだけどwww
自分が一番に思ったことは…
この水、きれいなの?フランスでしょ?
最後にひとことを書いてる管理人と、最初に説明書いてる「私自身」は別なんだよね?
どういう関係なのかよくわからん
まとめ主の管理人と別に、記事を各担当の人がいるの?
フランスって溜まってる水に浸かる習慣無いの?
海とか川とか湖とかで水遊びするって発送方法は出てこないもの?