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ここ数年、公共の交通機関の運賃値上げやガソリン代の高騰が続き、フランスでは一般のドライバーが自家用車で他の利用者を運ぶ、いわゆる「ライドシェア」が一つの移動手段として普及しつつあります。
日本ではまだあまり普及していないこのサービスですが、実際どのようなものなのでしょう?
自家用車を運転する際、車内で一人だけというケースはよくあることです。フランスでは通勤など日常的な移動の際、1台の車に平均1,1~1,2人しか乗車していないそうです。
また休暇などに出かける場合でも平均1,6~2人と、いずれの場合においても1台の車の車内占有率はとても低くなっています。
そんな事情ですが、渋滞を緩和し、大気汚染を軽減する観点でここ数年ライドシェアの重要性が議論されるようになりました。
同一の車を複数人で利用することはフランス語でcovoiturage(コヴォアチュラージュ)と呼ばれ、この方法は若い人から人気に火がつき、今では幅広い世代で支持されています。
相乗りする他の利用者を探すためには主にウェブサイトが利用されており、利用希望者はまずウェブサイト上で会員登録をします。自家用車を持つ会員は自分が移動する日時や行程、乗れる人数などを登録し、値段を提示します。
相乗りしたい会員は出発地、目的地、日時、値段などから自分の希望にあう車を検索して探しだし、提案者の運転手とウェブ上のメッセージや電話、メールなどで連絡を取り合った上で相乗りする車を決定します。
フランス国内のcovoiturage利用者の95%の間を取り持つ業界の最大手Bla Bla Car(ブラブラカー)は毎月約1万人もの利用者があります。
Bla Bla Carは2006年にウェブサイトを開設し徐々にその利用者数を増やし、今では約2千万人の会員数を誇ります。またBla Bla carは今後はメキシコ、トルコ、インド、セルビア、クロアチア、ルーマニアなど国際的な展開を視野に入れています。
Covoiturageを利用して移動する場合の利点の1つとして、まずその低価格があげられるでしょう。
電車や飛行機の運賃はよく変動するので一概には言えませんが、目安として、例えば出発の1週間前にフランス国有鉄道SNCFの電車の切符を購入する場合と比較するとcovoiturageの利用ではその約1 /3の出費で済むと言います。
またcovoiturageを提案する側としては、利用者が支払う代金によって高速代やガソリン代の一部をまかなえるというメリットがあります。
どんな人が相乗りの相手になるのか心配と言う人もおられると思いますが、Bla Bla Carの場合を例にあげると、会員登録の際の身分証確認が義務付けられており、身元がはっきりした人しか登録できないシステムになっています。
それでも心配な場合や女性の一人旅の場合は、女性ドライバーを選ぶようにしたり、これまでの利用者の評価コメントを参考にしたりして相乗り相手を選べばさらに安心でしょう。よい同乗者にあたれば、移動中楽しいひとときが過ごせることでしょう。
他の利点としては、ライドシェアが普及することで道路を走る車の数が減り渋滞を緩和することができることと、二酸化炭素の排出量を減らすことがあげられます。
さらにエネルギー節減の面でも有効で、2014年には130万メガワット/時のエネルギーを節約できたといいます。このように経済的で楽しくてエコにもなるcovoiturageがフランスで人気になったのも納得ですね。
ここでフランス人たちの声を聞いてみましょう。
彼女は宿泊先がみつかって満足してたし、彼女と楽しい時が過ごせた私も満足だったわ。これをcovoiturageよ。いろんな出会いがあるの。
日本の公共交通機関はその時間の正確さで世界の人を驚かせています。時間通りに来ないバスにイライラすることや、ストライキで地下鉄がストップ、なんていうひどい目に合うことが少ない日本の交通事情は恵まれていると思います。
公共の交通機関があまりない場合などもcovoiturageのシステムは重宝されているようです。
日本の場合はもともとヒッチハイクの習慣がほとんどなく、「知らない人の車に乗るのはちょっと…」という人もたくさんいらっしゃると思いますが、いいことづくめのcovoiturage、ちょっと試してみたくなりませんか?
(参考)http://www.ladepeche.fr/article/2014/08/26/1939500-covoiturage-
le-transport-qui-n-arrete-pas-de-monter.html
http://www.lefigaro.fr/conjoncture/2012/04/20/20002-20120420ARTFIG
00562-le-covoiturage-se-developpe-de-plus-en-plus.php
http://www.capital.fr/finances-perso/actualites/le-covoiturage-un-bon-plan-
pour-rentabiliser-votre-voiture-836826
http://www.leparisien.fr/environnement/ville-durable/transport-le-
covoiturage-economique-sympathique-et-plus-ecologique-11-05-2015-
4762779.php
https://www.blablacar.fr/blog/temoignages
http://www.topito.com/top-inconvenients-covoiturage
フランスでの車の占有率がそんなに低かったなんて驚いた。covoiturageのシステムはフランスに限らず、若い人が車を持たなくなった日本でもうまく活用できそう。
当たり前のように反日分子がいる国でそんなことしたらレイプ犯罪急増するわ
狭い空間で他人に気を使うなら公共交通機関の方がいいんと違うか?
日本でも流行るかも…?
これって昭和30年代に日本ですでにやってたっぽいよ
父親から聞いたけど、会社の人らと車シェアしてたらしい
ご近所付き合いが濃かった時代には出来たんだろうけど
現代ではどうかなぁ
これ白タクにならないのかね?
日本でヒッチハイクしたことある。
これ、ガチでフランス人の友達にオススメされたし、ストラスブールから家まで電車だと高いって言って友達はこれで帰っていった。
自分もそうだけど友達もバックパッカーなんで宿とかでいろんな旅人と出会うの好きなんで、そういう人にはいいと思う。ホステル、ヒッチハイクでストレス溜まらない人向け。
ただ、フランス人だとドライバーが英語話せなかったり、待ち合わせ場所がわかりづらかったり、時間に余裕がない人と気を使う人はやめた方がいいかも。
ブラブラカーはたしかドライバーの顔写真も載ってたはず。
あんまり向かないんじゃないのかな
日本の過疎地で近所の人たちを好意から車に乗せてて、謝礼を金銭で貰ってた人は捕まってたようだから、法的にもどうだろ?