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2015年夏、バカンスシーズン真っただ中の時期にフランスの高速道路で驚くべき事件が起こりました。にわかには信じられないことですが、3歳になる女の子が実の両親から“忘れられた”というのです。
それはある日曜日の昼間のことでした。フランスのローヌ・アルプ地方南部の県、ドローム県のロリオル近郊の高速7号線のサービスエリアに小さい女の子が一人でいる、と高速道路の警察業務を担当する憲兵隊に連絡が入りました。
実はこの女の子、両親の不手際からひとりぼっちで待つことを余儀なくされてしまった3歳児だったのです。最初から最後までびっくりすることが連続のこの事件のいきさつについて、時間を追ってみてみましょう。
その日の午後2時15分ごろ、バカンス休暇中でそのサービスエリアにいたカップルが1人で遊んでいるこの女の子を見かけます。
まわりに保護者らしき人の姿が見当たらず、1人きりでいる女児が心配になったそのカップルは地元の憲兵隊に連絡を入れます。
通報で駆け付けた憲兵隊員がその女の子から話を聞いたところ、彼女は『家族で海に行く途中だった』ということと、『パパの車が走り去っていくのを見た』ことが分かりました。
実はこの時点で、この女の子の両親が女児を忘れたまま車で出発して約1時間も経っていました。憲兵隊はこの事態に対応するため、交通道路情報を流すラジオ放送で迷子の女児の両親に向けて呼びかける緊急メッセージを流すことにしました。
偶然つけていたカーラジオから流れてきた憲兵隊からの緊急メッセージを聞いて3歳の我が子の不在に気付いた父親は、午後3時ごろ、憲兵隊に電話で連絡を取りました。
その時、家族の車はすでに女の子を忘れたサービスエリアから遠く離れたところまで来てしまっていました。
180kmほど離れたブーシュ=デュ=ローヌ県のエクス・アン・プロバンスをすでに通り過ぎ、ヴァール県のサン・ラファエルに向かって走っていたところだったのです。
驚くべきことに、カーラジオから流れるメッセージを聞くまで、両親をはじめ同乗していた彼女の兄弟の誰もこの3歳の女児の不在に気が付かなかったというのです。
父親と連絡がついたことで、その日の夕方遅くなってようやく女児は両親に引き取られていきました。なんともビックリさせられるこの事件ですが、この両親がこの件で司法の裁きを受けることはないそうです。
『我が子をパーキングエリアに残したまま気が付かない親がいるなんて!』と信じられない人が続出のこのニュースへのフランス人の意見をお聞きください。
出発前にちゃんと子供たちに『みんな揃ったー?』って聞いたけど、子供たちはいつものことだからちゃんと確認もしないで条件反射で『揃った!』って答えて、それで一人忘れていることに気付かなかったのよ。チェックリストを作ったりして気をつけなきゃダメね。
女児に対しては同情の声が集中し、そして結果的に3歳児をひとりきりで長時間置き去りにしてしまうことになったご両親に対してはなかなか厳しい意見が寄せられていますね。
日本と違い、安全上の問題から小学生になっても親が子供の学校の送り迎えをするのが当たり前になっているフランスですので、小さな子を一人にしておくリスクは日本とは比べものにならないほど大きいようです。
センセーショナルな夏のできごとでしたが、女の子が無事に保護されたので何よりでした。国は変われど子供を大事にする親の気持ちは万国共通ですから、こんな事件がまた起こらないことを祈るばかりです。
(参考)http://www.lepoint.fr/insolite/drome-une-fillette-de-3-ans-oubliee-
sur-une-aire-d-autoroute-09-08-2015-1955755_48.php
http://www.20minutes.fr/societe/1664463-20150809-fillette-3-ans-oubliee-
aire-autoroute-a7
普通100%気付くと思うから、なんだか事件の香りがする。虐待されてないか調べたのかな?海外コメント見て、これが普通じゃないことがわかって安心した。
ホームアローン2て、家に一人じゃないよな。
「パーキングアローン」で映画化