日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
カンボジアの首都、プノンペンから車で30分ほど走ったところにあるレンガ工場。
その工場では、小さな子供達が朝から晩まで働いている。彼らは大きな粘度の固まりを切って運び、それを素手で研削機に入れるのだ。大きな車輪のついた重いカートを素足で釜まで運ぶ。その為、多くの子供達が火傷をしている。
子供達が、生きる為に一日も休まず働いている。石を投げたら届きそうな場所に、新しい豪華な住宅が建設されている。その家を作る為にこのレンガは使われるのだろうか?
住宅開発会社はこのレンガ工場から安く建築資材を購入しているはずだ、子供達にはほんの少しの日給しか支払われていないのだから…
カンボジアでは多くの子供が、心が痛む悲惨な状況を抱えている。路上では子供達が夜遅くまで物乞いをする。 若い女の子達は怪しげな性産業にはまってゆく。
もし日本人の子供達に、公園でずっと過ごす機会を与えたら、恐らく喜ぶだろう。いつもブランコや滑り台の近くにいられるんだから!
でもこれはそんな楽しい公園ではない。たった一枚の段ボールの上で毎晩眠る事を想像してみてほしい。ナイフで脅かされるかもしれない、恐ろしい事をされるかもしれない恐怖。
このような路上で生活する子供達は、日に1セントを稼ぐ為に、毎日フルタイムで空っぽの瓶や缶を拾い続けている。
バングラデッシュの衣服工場で働く子供達だってそうだ。 日本や欧米などの先進国で安い値段で売る為に、子供達を使い安い労働力で作るのだ。
どうやったらその状況を変えられる? そういった子供達の生活を向上させる為に、どうやって彼らの親達を助ける?
もしそれが自分の子供だったら、空腹のまま一日12時間レンガ工場で働かせる為に、毎日送り出さなければならないなんて想像できない。子供は友達と遊び、将来何になりたいか夢を見ながら、学校にいるべきなんだ。
パキスタンの小さな村で生まれた少年イクバル・マシー、父親は家族を見捨てて出て行ってしまった。 母親が掃除婦をしながら、子供達を必死にささえようとしたが無理だった。
イクバルは4歳の時、母親からカーペット工場に16ドルで売られてしまった。 工場では12時間働かされ、ひどい栄養失調になり虐待も受けた。
イクバルは10歳の時、地元の労働権利団体によって工場から逃され、学校にも行く事が出来た。 彼は同じ境遇の子供達に、パキスタンの労働法では児童労働は違法だと言う事を訴え始め、他の子供達も彼に続き工場から逃げ出し始めた。
イクバルは12歳の時、スウェーデンとアメリカに渡り児童労働に対して話をしたが、1995年4月にパキスタンに帰った時、撃たれ殺されてしまった。
先進国の人々も、自分が問題を抱えていると思っている人は多いだろう。 人々の問題を過小評価しようと思っている訳ではないけれど、私達の問題はカンボジアやその他貧困に喘いでいる国の人達の苦難とは比べ物にならない。
先進国に生まれた事は私達の特権だが、その幸運に恵まれた私達は世界の兄弟姉妹がどのような暮らしをしているかを学ぶべきである。
助けてあげたいけど、私は経済的にできない状況にある。
キムとカニエは豪華な結婚式をやめて、そのかわり少しは人道的な事をするべきだわ。ボーノは城を売って、ビヨンセは何億円かチャリティにあげればいい。
彼ら自身が稼いだお金だってわかってるけど、使い切れないほど持っているんだから、寄付するのはこういうスター達よ。
彼らの積み上げられた富で、貧困を一掃できる!
君や僕はもう字の書き方を知っている、アムネスティ・インターナショナル、アバズ、ユニセフがその中でも違いを起こしているNGOだと思う。
富裕層が1%でも学生負債を請け負ってくれれば、そして公平な賃金を払ってくれればいいのに。
消費者ももっと知識を持ち、買う商品が奴隷や子供の労働により作られた物でない事を確認するべきだ。僕たち一般市民が、政府や大企業にこういった事が行われないよう要求する必要がある。
日本のような先進国では、9歳の子供に12時間んも労働をさせるなんて許されない。では何故他の国ではいい事になってしまうんだ? 世界中で貧困層をヘルプする団体があるんだから、それに参加するべきだよ。
僕らは世界の他の国々から、もう孤立しては生きられない。 マーティン・ルーサー・キング牧師が言ったように、“誰かに対する不正は、皆に対する不正なんだ”
貴重な子供時代に働きゃいけないのを見るのは辛い。
僕もカンボジアで働いている子供達を見たし、カイロ郊外でも、10歳の子が排気管を溶接しているのを見た事がある。彼にこの仕事は楽しいか聞いたら、彼は楽しいと言ったんだ。
彼は母親と妹に食べ物を与えられる事を誇らしく思っていたし、車が好きだったんだ。 彼は、まるで僕が馬鹿な質問をしたような顔で僕を見た。
勿論同じ事が全てのケースに当てはまる訳ではない、文化によってはまったく僕たちの住んでる世界と違うんだ、だけどあの小さな少年の事を思うと、今でも辛くなるんだ。
子どもがおとなのように働く。働くことで、心や体が傷ついてしまう。ユニセフの定めた条約によると、子どもには生まれてきた時にすでにもっている「権利」が4つある。
至って基本的な権利なのに、何故それが守られないのか。最も大きな理由は貧困だが、それ以外にも、伝統や慣習、法律の不施行、安い労働力への需要、教育の機会/設備の不足、国の政情が不安定、紛争・災害・病気など、子供を最優先に考えず、おとな(親)の認識が足りず、搾取し易い子供が犠牲になり、児童労働が更なる貧困を生んでいる。
学校に全く通えず、工場やゴミ収集所などで、必要な休息や食事を与えられず長時間危険な仕事をしたり、身体に有害な農薬、化学物質や機械をあつかって仕事をしたり、最悪の場合は、人身取引、性産業での労働、麻薬の製造・密売などの不法行為、子供兵士など、奴隷のように働かされている子供達もいる。
日本のような平和な先進国で、恵まれた環境に生まれた子供達と、これらの子供達は同じように守られ、生きる権利を持っているのだ。 私達はこういった現状の認識を深め、私達に何ができるかを考えるべきである。
(参考)http://www.huffingtonpost.ca/rick-campanelli-/child-labour-cambodia_b_5379595.html
スタートは同じでも、数百年の積み重ねでこのような差が開いてしまったと思う。
問題の原因が多すぎて、どこから直せば子供たちを救えるかという問題は解決までにとても道のりが長そうだ。