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2013年の秋、トロントの市長ロブ フォードが覚せい剤使用で報道されました。日本でそんな政治家がいたら即刻クビでいなくなりますよね?
ところがトロントの市長、ロブ フォードはやめるどころか次の市長選にまで立候補しています。
そして驚愕なのが、まだフォードを支持する人が多数いる事!日本では考えられない事態が今カナダでは起こっています。
トロントの市長、ロブ フォードは1969年生まれのビジネスマンであり、政治家でもあります。
2000年に市長に就任し、多額な負債を抱えていたトロントを、税金を上げる事なく政府の予算を削るなどして負債を減らしてきました。
ですが2013年の秋に覚せい剤使用が取り上げられ、最初は事実を否定していたものの、コカインを使用している動画が 報道され、最終的に使用を認めました。
その他に、動画により飲酒運転しているのも見つかるという事態。日本では飲酒運転だけでかなり厳しく非難されますが、カナダは、飲酒運転ばかりでなくコカインを使用した政治家に対しても寛容なのです。
動画が公開された後、フォードはコカインの使用を認めたのですが、自分が今の仕事が好きだと言う事と自分の薬物使用とトロントの市長としての仕事の職務遂行能力は結びつかないと何と辞任するのを拒否したのです。
フォードの市長としての権利と行使権を弱めようと選挙が行われ、覚せい剤使用を認める以前よりも力は減ったものの、今現在もトロント市長としての座を確保しています。
そして2014年10月に行われる次期市長選にも立候補しているのです。なぜ、社会の模範となるような人が道徳をやぶり、法を破ってまでもまだ人気を保ち、政界にいられるのでしょうか?
この事態の一つ要因に、カナダでの薬物使用があまりにも一般化してしまったためというのも考えられます。
カナダも違法薬物の使用が多い国です。コカインではないですが、マリファナに関してだと、発展国の中の十代マリファナ使用率は世界一です。
マリファナに至っては使った事のない人を見つける方が難しいほど。こういう状況下で違法薬物を使用している市民は市長も使った事により、同族意識が芽生えて好感が持てたのかもしれません。
またこういう珍事件を起こし、ニュースに取り上げられる人を人々は応援し、結果人気者になる事が北米では多々あります。
アメリカで妻への暴力、乱射事件、などで世間を騒がし、理解不能な言動と行動でタブロイド紙をにぎわせた俳優、チャーリー シーンもその一人です。
彼の破天荒ぶりは瞬く間に人気を呼び、幅広い層から支持を得ました。 フォードも覚せい剤使用の事件後アメリカではセレブリティーとして取り扱われるようになり、タブロイド紙によく登場するだけでなく、 アメリカの人気トークショー「ジミーキミルのトークショー」に出演し、自身のコカイン使用の事件についておもしろおかしく話していました。
事件後にトークショーに出演出来るというのは日本では考えられませんよね?ちなみにロブフォードは現在休暇をとり、次期市長選挙に備える為薬物リハビリ施設に入っているそう。
この他に各国で日本人が驚く政府事情を調べたところ、なんとアメリカのアラスカ州にある人口900人の町、タルキートナに15年当選し続けている町長がいました。
15年当選し続けることもとてもすごい事なのですが、一番驚くべきはこの町長の正体!名前はスタブスと言い、なんと猫なのです!
町長を決めるのを拒んだ人々がその頃子猫だったスタブスの名前を投票用紙に書き、結果スタブスが町長として当選したのです。
町の人々は町長に大変満足しており、過去最高の町長だと褒めているそう。スタブスの人気はすごくFacebookには約3万4000人のフォロアーがおり、毎日30−40人の来客がくるそうです。
最後に、猫が町長というのはほっこりしますが、カナダのトロント市長の件は日本で同じ事が起こる事は考えられないのでただただ驚くばかりです 。
トロントはカナダの都心でカナダの経済にとってとても重要な都市にもかかわらず、肝心の市長はコカイン使用者でリハビリ施設に入るために休暇をとっている…。
そんな都市が世界にあると思うと日本人で、日本で暮らしていて本当によかったなあと 思います。
(参考)http://www.theglobeandmail.com/news/toronto/globe-investigation-the-ford-familys-history-with-drug-dealing/article12153014/?page=all
http://www.theglobeandmail.com/news/national/canadian-teens-lead-developed-world-in-cannabis-use-unicef-report/article11221668/
http://www.nydailynews.com/news/national/cat-mayor-alaska-town-15-years-article-1.1116263
日本とカナダのドラッグに対しての考え方の違いが良くわかる内容だった。覚せい剤や飲酒運転は日本では致命的な事件だが、それでもなお支持者が離れていかないなんて驚いてしまう。
人気ではなく、ルールを守れる誠実な人を市長として選んでもらいたい。