日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
女性が自分を魅力的に見せたいと思うのは生来のもの。化粧や洋服など様々な方法で少しでも綺麗に見えるようにと努力するものです。
逆に男性からいうと、どんな女性を魅力的に感じるかはそれぞれの好み。よって様々な流行や好みがうまれるものです。
もちろん世界のあらゆる所にも、その土地ならではの女性を魅力的にみせる条件があるのですが、実はタイのある村にとても興味深い習慣があるのです。
というのもその土地の女性たちはキリン女性という名称をもっています。なぜまたそんな奇妙な名前が?その理由はというと、首が長いから。
でも生まれつき首が長いのではありません。あえて長くしているのです。それだけではなく、その長い首に首輪がつけられているといいます。
想像がつかない人は電気コイルを思い出してみるといいでしょう。導線がグルグルと輪っか上に連なっています。金のあのコイルのような首輪が女性の首にあって、それが首を長くしているというわけです。さてどういうことなのでしょう…。
1980年の終わりから1990年の初めにかけて、この民族の大多数がビルマの独裁から逃れるためにタイにたどり着きました。
ビルマはこの民族を撲滅しようとしていたので彼らは逃げることを余地なくされ、シャムという地の山奥に住みつくようになり、彼らは現在ビルマ人でもタイ人でもなく法律上不確かな立場にあります。
つまり国籍や民族分類がはっきりしていないということです。
この首輪は女性たちをまるで龍のように見せる効果があるといいます。
彼らの文化の中で龍はとても大事なシンボルで、その龍が女性たちを山の危険や病気から守ってくれると信じられています。
もし女性がこの首輪をつけていなければ、人生において多くの問題にぶつかり健康問題をかかえるようになり、繁栄せず夫に不忠実な女性になると言われています。あくまでも言い伝えですが、とある研究者は語っています。
この首輪をつけるかどうかは親の決定に任されていますが、彼らの文化は「首輪のある女性がとても魅力的」なのでほぼ大部分がつけることになります。
5歳から12歳の間に首のサイズに合わせて最初の輪がはめられ、そこから更に次々に輪が付け加えられ、最終的には首全体がこの輪で覆われるわけです。
最初の輪は1キロほどですが、大人になるにつれて次々と付け加えられ、最終的な重さは10キロほどになるそうです。
一回つけると夜寝る時もシャワーを浴びる時も決して外すことはなく、万が一外すことになる場合は社会的立場を失い二度とキリン女性に戻ることはできません。
さてこの興味深い文化、一見大変そうにも見えますが、世界の目にはどう映るのでしょうか。
一つの文化として客観的に見る分にはとても興味深いこの習慣ですが、実際に個人の自由が服装の面においても尊重される国に住む私たちにとって、自分がそこに生まれていたらと考えるとやはり受け入れがたいものです。
伝統や伝承に縛られず開かれた文化の中で、それぞれ自分の好みによって決定できることは、当たり前のように思えて実は当たり前ではないのかもしれません。
魅力的な女性は国、地域それぞれだと思ったけど、これほど変わった価値観を持っている民族があるなんてびっくりした。
首輪を付けたからと言って龍に見えるというのは、少し無理があるようにも思えるので、何も付けないほうが良いのでは?と思ってしまう。
本人達がそれを美しいと思うなら良いんじゃないか?
つけている人が外したいと思うのならそれはまた別だけど、
髪の毛を長くしたり、服を着たりするのと同じでは?