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アメリカのニュースなどでもよく耳にする「ドラッグ問題」。これは何も大人だけの問題ではありません。実はハイスクール生活に大麻などのドラッグはゴロゴロあって、手を出すことは容易なものなのです。
日本でも近年、危険ドラッグの使用が問題になっていますが、アメリカの現状はもっと酷いものです。
アメリカで一番身近で手に入りやすいドラッグは「マリファナ」です。ご存じの方も多いとは思いますが、マリファナはいわゆる大麻です。
日本では大麻には多幸感をもたらす鎮痛作用・食欲増進などの薬理作用があることなどから、大麻取締法による規制を受ける麻薬の一種に分類されており、所持していたら当然捕まります。
しかし、意外と知られていないのが、アメリカでは少し扱いが違うということです。
アメリカではマリファナは23州で医療大麻として認められており、さらに2州(コロラド州とワシントン州)では嗜好品として合法化されています。
当然アメリカ合衆国としてはマリファナを合法と認めていませんが、州法が優先されるため、この2州では「合法」とされてしまっているのが現状です。
これだけマリファナが身近な物であるが故に、ある調査では全体の58%のアメリカ人が、マリファナの合法化に賛成だという結果が出ています。
このように国全体がマリファナを「ドラッグではない」と軽視している傾向があるため、「マリファナは危険ではない」と認識している学生が年々増加しています。
ある調査によれば、 8年生(日本の中学2年生)までに16.5%がマリファナを使用したことがあるとしています。
2013年にNIH(アメリカ国立衛生研究所)が389校、41675人を対象に行った調査によれば、「マリファナの使用は危険だと思うか?」という質問に対し、12年生(高校3年生)のおよそ60%がNOと答えているそうです。
これは前年の同調査から5%以上増加しているそうです。1993年度には2.4%しかいなかった「常習的にマリファナを吸引している」という学生も、2013年度には6.5%まで増加しています。
また、マリファナと肩を並べるのがコカイン。こちらは違法であり、確実に逮捕されるドラッグですが、「1,2度の使用なら問題ないと思う」と答える学生が40%にも及んでいます。
いかに学生のドラッグに対する意識が低いかが伺える結果となっています。
と言っても、ドラッグに違いはないわけですから、学生たちはどのようにそれらを手に入れているのでしょうか?
上記にも述べたように、ほとんどの州でマリファナの医療薬としての使用が認められているので、学生は他人の処方箋から入手しているそうです。
2012年と2013年の調査で、医療薬としてマリファナが合法化されている州に住んでいる学生の約34%が他人に処方されたマリファナを分けてもらっていると答えたそうです。
わずか6%のみが、自分のために処方してもらっていると答えたそうなので、ほとんどが人づてに手に入れていることがわかります。
また、最近問題視されているのがADHD(注意欠陥・多動性障害)に処方されている薬「アンフェタミン」等の乱用です。
これらの薬はアドレナリン受容体刺劇薬として中枢興奮作用を持つため、日本では覚せい剤に指定されていますが、アメリカを始め多くの国ではADHDの治療薬として用いられています。
ADHDは日本ではあまり耳にしない病気かもしれませんが、アメリカではよく見られる病気です。特に子供に多い病気で、学校生活に支障をきたすことも多いため治療が必要です。
主な症状は、じっとしていられない、そわそわする、授業中に動き回ってしまう、など。アメリカでは子供によくみられる病気のため、学生は薬欲しさに医者の前で演技をするなどして、簡単に薬を処方されてしまうことがあるようです。
アメリカ国内では治療薬として認められているとはいえ、日本では覚せい剤に指定されるような劇薬ですから、これらの乱用も軽視することはできません。
もちろん学校もこれらを見て見ぬふりをしているわけではありません。アメリカのほとんどの中学・高校には「SADD(サッド)」と呼ばれる部活のような活動をしているグループが存在します。
Students Against Driving Drunkの頭文字を取った略称で、元々は飲酒運転の危険性を呼びかける活動をしていましたが、近年のドラッグ問題の増加によって彼らの活動内容は学生の抱える多様の問題に寄り添うものに変化してきています。
現在はドラッグ中毒、危険運転、暴行、自殺など多くの問題について考える機会を設ける活動をしています。
また、校内のドラッグ検査も行われています。よくあるのは、麻薬探知犬が授業中に生徒たちのロッカーを嗅いでまわり、何か見つけると吠えて知らせるというもの。
生徒たちは授業中で静かな状態なので、犬の鳴き声が聞こえると「あ、まただね」、「誰か捕まるね」といったリアクションです(いたって冷静なので驚きます)。
また、麻薬取引が多く問題になっている地域の学校では、生徒一人一人の麻薬検査(尿検査等)が行われている所もあります。しかし、このドラッグ検査は物議を醸しています。
はじめ、これらのドラッグ検査はアスリート系の生徒に対して、ドーピング検査と同じようにして始まりました。
しかし、ドラッグ問題の拡大とともに、一般の学生まで検査の対象になるようになり、これに対し「プライバシーの侵害だ!」「人権問題になりかねない!」という声が多く寄せられるようになりました。
ついには裁判沙汰になりました。アメリカの憲法では、根拠のない追及を禁止しているため、何も悪いことをしていない生徒まで検査対象になることは法に触れるのではないか、という考えがあるようです。
「ドラッグは危険で違法なのだから、取り締まるのが当然だ」という意見もある一方で、「逆にもっと見つかりにくいドラッグを使用するなど、生徒たちのドラッグに対する気持ちを煽ってしまう可能性もある」と反対する声も聞かれます。
この問題に対しては、未だに解決策が見つかっていません。
では、学生たち本人はドラッグ検査についてどう思っているのでしょうか?「ドラッグ検査は強制されるべきか?」というテーマで議論してもらいました。
YES派の意見は――?
NO派の意見は――?
今回のディベートでは、YES派が46%、NO派が54%という結果になりました。
もちろん、NOと言っている人たち全員が「麻薬はOK、別にいいじゃん」と言っているわけではありません。憲法違反だとか、正当な理由がないという意見が多くありました。
日本ではまだここまで大きな問題にはなっていませんが、ニュースでもよく取り上げられる脱法ハーブ等の危険ドラッグは、若者の間でも徐々に拡大していくかもしれません。みなさんは、どう思いますか?
(参考)http://classroom.synonym.com/arguments-against-drug-testing-
schools-4899.html
https://www.dosomething.org/facts/11-facts-about-teens-and-drug-use
http://www.drugabuse.gov/publications/drugfacts/high-school-youth-trends
http://www.debate.org/opinions/should-drug-testing-be-mandatory-for-high-
school-students
マリファナがアメリカの23州で医療大麻として認められているなんて初めて知って驚いた。特に危険って思われていないみたいだけど、実際はどうなのかな?お酒やタバコと比べて事故や事件になる頻度が高いか低いかとかが気になる。
粗悪なマリファナで敷居下げて品種改良されたマリファナで人材潰すという敵国の戦略だと気付よ、アメリカ
>>学校にハイな状態で来る奴をしょっちゅう見かけるけど、そいつらよりも一生懸命に頑張っている僕と、そういう「いけないこと」をしてる奴らが同じ成績なんて、本当に理不尽だと思うんだ
ヤク中と成績が同等なあたり君は一生懸命頑張ってはいない
寧ろ酒・煙草は買い難いよアメリカ。
店の立地にも煩いし(学校や公共施設の回りはダメ)、ID必須(チェックしないと店に処罰)だし。
アメリカの人達は、大国であった清の滅亡を間近で見ていないから、アジアの国々のよりも薬物汚染に対しての認識が甘いんだろな。
それと、お隣のメキシコがそうした問題で国として機能不全に陥りそうになっていても、庶民が薬物中毒ばかりになっても、上流階級にいる人間達にとっては賢い反対勢力がいない方がアメリカを自分達の好きな方向に動かせるから見て見ぬ振りをしているのだろうなと思うよ。
ルーズベルト大統領の母方が、阿片で財を築いたからメリケンは抵抗感ないんだろ。
※2
アッパー系なら集中力とか劇的にアップするから、むしろ学習におけるドーピング。
ヒロポンだってもともとは集中力アップで勉強にも。って物だし。
もともとメキシカンや黒人が酒を買えなくて安価な大麻を吸っていた。
それを見た白人が人種差別的な意味で違法にしただけ。
現代になって臨床実験などを経て酒やタバコと同等かそれ以下の害だと認知されてきたからヨーロッパやアメリカで規制が緩和されてきた。
ただそれだけの話ですよ。
酒もタバコも禁止した方がいい