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「一夫多妻制」は何度も聞いたことはありましたが、「一妻多夫制」が存在すると聞いた時は驚きました。
2002年の報告によると、世界の849の民族社会を調査したところ、一夫一妻制が16%、一夫多妻制が83%、一妻多夫制が0.5%の割合となります。
やはり一妻多夫制は珍しいようで、この制度は人間だけではなく鳥類、哺乳類全体を見ても、比較的少ない配偶システムのようです。
一妻多夫制の制度をとる民族の中でも、特にチベット族の一妻多夫制には衝撃を受けました。一人の妻の夫となる男性たちは兄弟なのです。なかなか日本人の感覚で想像することは難しいのではないでしょうか。
なぜ一妻多夫制が始まり、そして今も残る文化であるかを考えてみたいと思います。
チベット社会では基本的に父系制による婚姻の形態をとり、夫の家族と居住をしているため、息子たちが結婚によって分家してしまうと、家産が分割して土地や財産が目減りしてしまいます。その点、息子たちが同じ女性を妻とし結婚し、同じ家で暮らせば資産を分割する必要がなくなります。
兄弟それぞれに結婚資金を準備することは両親にとって大きな負担となります。一般的に貧しいチベット族は、なんとか捻出した1人分の資金で妻を迎え、兄弟でその一人の女性を共有したほうが効率的であると判断したようです。
チベット族は牧畜や商業で生計をたてるのが一般的な労働形態になります。チベットの土地は恵まれておらず、農作物の収穫だけでは生活することが難しくなります。その為、働き盛りの男性が遠隔地に働きに出て現金収入を得ることもあります。
その際、兄弟(夫)のうち誰かが留守にするとしても、妻は安心して家で生活することができます。他の兄弟は畑仕事や家畜の世話、料理、子育てを手伝ったりと、妻と一緒に家を守ります。妻を共有することで経済的にも協力することが可能となるのです。
兄弟間の精神的結びつきが強いのはチベット族の伝統的な考え方に由来します。兄弟を一つのまとまりと考えており、一般的な一対一の夫婦関係が当たり前だとは思っていません。チベット族は兄弟を一つの心ともみなします。
なので、兄弟型一夫多妻制度は、心の通い合った兄弟が一人の女性と結婚することであり、その点からは一夫多妻制と何ら変わりません。妻に対する兄弟間の嫉妬心もなく、どの家庭でも生物学的に誰が子供の父親であるかは大きな問題ではありません。子供は自分の父親も、おじさんも全て「お父さん」と呼びます。
彼らはヤクの肉や乳、バター等でほぼ生計をたてていて、川、小川、山の谷間で少しの農業をしている。しかしそれでも年間を通して十分な農作物を作ることはできない。大変な生活を強いられている。
はじめて耳にしたときは驚きましたが、一妻多夫制が始まった理由、そして兄弟間の絆や安心感を考慮に入れると少し納得できます。しかしながら、日本に導入されたとしても、兄弟間の絆よりも嫉妬が生まれそうな気がします。
世界中では一夫一妻制が基本となっていますが、もし自分の育った環境が一妻多夫制であれば、そのような制度も不思議ではなくなるのかもしれません。
(参考)https://answers.yahoo.com/question/index?qid=20121104092949AA
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https://answers.yahoo.com/question/index?qid=20110208112626AA
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https://answers.yahoo.com/question/index?qid=20080505133824AA
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https://uk.answers.yahoo.com/question/index?qid=20070426163853
AAaco9b
https://uk.answers.yahoo.com/question/index?qid=20090809203402
AAamFd4
一妻多夫制は初めて聞いたけど、チベット族の話を聞くと一妻多夫制をとる理由は納得できる。人間だけでなく動物を含めても珍しいらしいけど、人間の場合は結婚に財産も関係しているので一妻多夫制も仕方ないと思う。
動物まで含めても(生物学的に見ても)珍しい?
それは大嘘
日本のエロ漫画では既に常識!
ふと思ったんだけど、多夫多妻ってないのかな。一妻多夫を妻の方も姉妹で娶るパターンとか。
今こそ、万世一系の皇統を護持せん時!
御皇室に御側室を!
天皇陛下万歳!
チベットじゃない一妻多夫制の民族の15歳ぐらいの女の子がアメリカに移住したが、やはり成人した後も複数のボーイフレンドと交際する生活を送っていたのをドキュメンタリーで見たな。やっぱり子供頃に刷り込まれてんだろうな。
チベット族はこのままではほんとにきついな。
遺伝子先細りになるし、共産党による弾圧も酷いし。
そもそもモンゴル帝国でも、ハーンが死に息子がその地位を継ぐと、父の奥さん(義母)も息子が引き継いで奥さんにするという風習があった。遊牧騎馬民のモンゴル人は国家を婚姻による部族間同盟によって維持していたから、皇帝が死んだからといって奥さんを実家に戻すと、同盟の決裂を意味して争いの元凶となってしまう。日本でも、古代には兄弟が姉妹を嫁にもらうという風習があったと言われてる。モンゴルと同じく当時の日本も有力部族(所謂豪族)同士の同盟によって戦争を回避し、国家を運営していた。しかし、一夫一妻で姻戚同盟を結ぶのは平均寿命の短い古代には無意味なことで、安定した同盟を結ぶために本当の意味での家同士の合体を行っていたといえる。日本書紀にも海神の娘の豊玉姫と神武天皇の祖父、火遠理命(ほおりのみこと)の息子、波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)は豊玉姫の妹,玉依姫と結婚している。これは日向と出雲の同盟を意味していると言われ,この後の東征によって現代の日本に繋がる大和政権が成立していったといわれている。こういった今では不思議に思われる婚姻形態は一夫一妻を基本とするキリスト教社会から見て変というだけで、世界的に見れば至って普通であったりする。
日本でも江戸時代の殿様くらいしか一夫多妻は無理だったよね
昔は子供のうちに死んだり戦もあったからだが
その逆もあるんだね…
ちょっとびっくり
>>3
昔の日本の村社会は事実上、多妻多夫みたいなもん
村が一つの大きな家族。
乙嫁語りでこういう話あったな、チベットじゃないと思うけど
一度に兄弟全員と結婚ではないけど、長男と結婚して長男が死んでしまうと次男と結婚して、次男が死んでしまうと三男と結婚して・・・という話
女性は相手の男性じゃなくその家に嫁いだって感じなのかね
女王蜂みたいだな
夫が亡くなると夫の兄弟と結婚、
妻が亡くなると妻の姉妹と結婚、てのは
日本も昭和くらいまでは結構あったのでは。
家柄は既に分かっていてお互い申し分ないわけだしね。
財産の分配をさせないために長男しか結婚出来なかったゆえ出来上がったのが
日本の合掌造りの大家族家屋って聞きましたが。
うちの親族には後添え婚がいくつかある
「一妻多夫」なんて、昔から日本にあった。
平安時代には、まだ儒教思想は世に無かったから、完全にフリーセックスの時代だ。皇室、貴族、武家の頭領などは父系で家を継いでいったが、その他の大半は母系で家を相続した。
家や財産は、その家の長女が継ぎ、その村の男達が通い婚で種付けに来て、子孫を残していった。父親など誰だかわからなくても、その娘が家の遺伝子を持つことには疑いがないので、正統な相続者だと考えた訳である。
ただし、この場合は一妻多夫ではない。男達は他の女のところにも行き、種をばら撒いているので、多妻多夫と言うべきなのである。
一方、日本の近世の地方の貧しい農家では、チベットと同じ理由により、一妻多夫が行われていた。当時は妾になったり、借金のかたに身を売る若い娘が多かったので、そもそも嫁の対象となる若い女性が不足していて、とても貧農の次男・三男にまで回って来なかったのだろう。
長男の迎えた嫁を兄弟で共有する、この発想は自然と発生したのだろう。兄弟達の父親さえも、妻を亡くしていたら、息子達の共有に加わっていたという。現代の性道徳から考えたら、とんでもない破廉恥さだが、室町時代までの日本では、フリーセックスが当たり前の時代で、よくある話しだった。
日本の庶民の社会に、性道徳が謳われ出したのは、儒教思想が広まった、江戸の中期以降である。