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毎年、出生率の低さが話題になる日本ですが、その一方で同じアジアのフィリピンの出生率は3.54と日本の3倍近い数字になっています。これは世界でも最高レベルの数字です。なぜこんなに高いのでしょう?フィリピンの人は子供好き?
実はフィリピンでは長いこと、離婚も避妊も許されてこなかったのです。その理由はあまりに強いカトリック教会の社会への影響力でした。人口の8割がカトリック教徒であるこの国では、教会の権力は絶大です。
かつて不人気だった2名のフィリピン大統領の退陣においても大きな役割を果たしたこの勢力は、政治に対しての発言力も非常に強く、議会で立法に関わる権利があると豪語しています。
離婚を認めていないのは世界でフィリピンとバチカン市国だけだという点をみてもフィリピン社会におけるカトリック教会の強さがうかがわれるでしょう。
嫌な相手だったとしても離婚できず、ひっきりなしに妊娠することになるかもしれない・・・これではフィリピン女性にとって結婚は本当に人生の一大事です。日本社会での結婚の自由や女性の身軽さも、世界では当たり前ではないのでしょうね。
親の収入で養えないほどの子供の多さは、貧困を深刻にしています。貧しい家ほど子供が多い傾向があると言われており、首都の住民の3分の一はスラム暮らしなのです。
また毎日15人ほどの女性が出産にからむ合併症で死んでいるという調査結果も出ています。日本の場合だと多い年でも年間50人程度であることを考えれば大変な数ですね。
そこで議会は人口を抑制し貧困を減らそうと、2012年に国民に避妊具を無料提供するなどの法案を可決しました。しかしカトリック教会団体はそれを認めず、すぐにこの法律は「邪悪」だと抵抗運動を始めました。
そしてアキノ大統領をカトリックから破門すると脅し、最高裁判所に違憲であると訴えました。結果、最高裁の判決が出るまで法律は宙吊りになってしまったのです。
こうした紆余曲折の末、ようやく今年、フィリピンの最高裁判所はこの法律が合憲であるという結論を出しました。法律の決定のニュースは世界でも広く報じられ、フィリピンと関わりの深いアメリカの掲示板でも多々の反応や応援の声を呼びました。
宗教に熱心な客が、避妊具がオープンに売られているのを見て、その店でものを買わなくなることを恐れているんだ。国民の多くは避妊具を使う人を周りで見たことがないから、それを不自然なものととらえる社会を変えていくのは難しい。でも貧困と戦う上で歴史上の大きなステップだ。
いくらカトリック教徒が多く、教会の力が強くても、国民の生活の苦しさは現実です。最近の調査では国民の84%がこの法律を認めているという結果が出ています。
かつては教会の聖職者の言葉を通してしか広い世の中のことを知ることができなかったフィリピン国民が、経済発展によってインターネット等で情報を得ることが多くなり、彼らの意識が変わっていった結果だという説もありますが、そのとおりかもしれません。
法律を支持してきた人々は、これで高すぎる出生率を引き下げ、貧困から多くの人々を救い上げることができるようになると期待しています。
(参考)http://www.reddit.com/r/worldnews/comments/22i6jd/philippine_
top_court_approves_birth_control_law/
http://www.bbc.com/news/world-asia-27537943
http://www.jaog.or.jp/all/document/67_130710.pdf
フィリピンは離婚を認めていない国だったなんて知らなかった。宗教のせいで無理が多くて本当に幸せのための宗教か気になるところ。結婚も出産もよく考えないと。
ローマ法王も認めてる数少ない避妊が、オギノ式だって習ったなあ。
フィリピン人は怠け者で無能だからなぁ
日本も人口増やしたいならこれくらいしないと無理だろうな
>>2うちの母親はあんたみたいな日本人より働き者だけどね
あれ、離婚してるフィリピン人いるけどなー?
避妊も堕胎も禁止がカソリックのせいで、望まぬ子供が多くて教育の機会も与えない社会問題が酷いとは聞く
あと、国内じゃ食いっぱぐれて海外出稼ぎになるから家族バラバラとかも