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ある新興企業は、「新時代の電池は安価、1回の充電で300マイル(約480キロメートル)走る電気自動車が現在のカローラと同じくらい一般的になる。」と語る。
株式会社パワージャパンプリュス会長、カニ ドウ氏(漢字名不明)は、一見標準的なリチウムイオン乾電池が置かれた会議用テーブルを前にして、これが30ドル(約3000円)の懐中電燈から9万ドル(約900万円)の電気自動車まであらゆるものの動力源となる電池であると強く売り込んだ。
この電池には、銀色の円筒状の容器を除き、リチウム酸化物もいかなる高価なレアメタルも含まれていない。穴が開いても引火しない。
そしてリチウムイオン電池とは違って、エネルギー容量を減らすことなく何千回も充電して使用できる。
さらにすごいことに、この電池は安価で高出力で使いきりタイプであるリチウム電池(リチウムイオン電池とは違うことに注意)より高出力なうえ、リチウムイオン電池の20倍の速さで充電できるのだ。
つまり、1回の充電で何百マイルもの走行ができ、充電も何時間どころか数分に短縮できる、より安価な長距離走行電気自動車が実現できるのである。
現在市場に投入されていて1回の充電で300マイル近く走行できる唯一の電気自動車は、テスラモーターズのモデルSで、高重量で高価なリチウムイオン電池パックを搭載している。
そのことからすれば、新しい電池の性能はあまりに話がうますぎるのではないか(実際10年近く前、EEStor社というテキサスのベンチャー企業が、優秀なシリコンバレーの個人投資家から何百万ドルの投資を集めた。
その融資を要請したのは、擬似的にバッテリーのような役割を果たすキャパシタを改良して大型化するためであり、そうすれば、長距離走行できる電気自動車が手頃な価格となるという。この会社はまだその約束を果たしていない)。
先週株式会社パワージャパンプリュスの会長が今日の発表会に先だってこの技術を公表するためにサンフランシスコを訪れた際、その会社の営業部長のクリス•クレーニー氏がアトランティック誌に語った。
この日本のベンチャー企業の電池への突破口となった企業機密はなんであろうか。それは「綿」、正確に言うと「有機綿」である。
そう、環境にやさしいTシャツになるものと同じ綿だ。パワージャパンプリュス社が「今まで開発された炭素繊維にはみられない独自の特性を生み出すために」綿の炭素繊維の構造を修正したことを除いては、である。
その会社が炭素複合体と呼んでいるその産物によって「雷電二重炭素電池」の、電気を通す性質をもつ流れとしての有機電解質をもつプラス極とマイナス極が作られるのだ。
電池は常温で動く。つまり、電気自動車のバッテリーパックに搭載する際に高価な冷却システムは必要ない。
クレーニー氏は、「特許の関係で、数字的なことは申し上げられません。いずれにせよ我が社は炭素以外何も使っていません。」と話し、雷電電池の製造コストを明らかにすることを丁重に断った。
クレーニー氏によると、この技術は1979年代の終わり頃に九州大学の科学者達によって最初に開発されたとのことである。
NTTのOBや他の企業が二重炭素電池を商品化するためにパワージャパンプリュス社を立ち上げ、その技術を完成させるのに6年と半年を費やしてきた。
この会社の技術部長のタケヤ カナメ氏は住友で長く勤務し、そこでトヨタのプリウスやテスラのモデルSに搭載された電池技術の開発に寄与した。
執行役員らは、「当社が沖縄に試験的な生産ラインを建設した。」と話している。ここで年内に、1ヶ月500個から5000個の電池を生産しはじめるとのことである。
クレーニー氏によると、パワージャパンプリュス社は電子機器用に電池を販売するが、電気自動車メーカーと共同開発を行ない、その電池部門にライセンスを供与して、特許使用料と顧問料を稼ぐつもりであるとのことだ。
控えめに言っても、課題は残っている。パワージャパンプリュス社はその技術の性能を年内に実証すると言ったが、その技術は電気自動車で効果的であるとまだ証明されていない。
「厚かましく言わせていただきますと、我が社が現代の電気自動車の大きな鍵を握っていると自負しております。」と、クレーニー氏は語った。
掲示板には、半信半疑だとか、懐疑的だという意見も少なくない中、次のように評価する意見が寄せられている。
この技術の可能性はいわゆる「炭素複合体」という独自の特許にあるんだよ。それが証明されて特許で守られるまでの間に、この会社が「この技術がどうやって機能するか」を公表しようとするわけがないだろ。
基本的なレベルでは、この電池は他の電池と同様に動くんだろ、他になにを説明してもらいたいんだい?
お家芸である素材産業やナノテクノロジーで、日本は電気自動車でもトップを走ることができるだろうか。技術利国ニッポンの真価が問われている。
(参考)http://www.theatlantic.com/technology/archive/2014/
05/the-organic-carbon-battery-from-japan-that-could-spawn-the-nex
t-tesla/362112/
エネルギー問題は人間が生きていく上でとても大きな問題で、特に資源のない日本は石油や石炭に頼らない生き方を目指している。
日本の技術力でより効率的な電池が開発できれば、現在のアラブ諸国のように日本は経済的に強くなれると思う。
短時間で、充電可能なら、それだけの電気が端子等に流れるんだよ。果たして耐えるのか?
少し前、量子電池でも話題になった。
そういえば、量子電池の話を聞かないなぁ~