日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
日本に来て感動した!という外国の方の声はよく聞くのですが、思いの外多いのが「トイレ」に対する評価です。たしかに、海外に言ってトイレの扱いや衛生状況に困ったという経験を持っている人も、少なくないのではないでしょうか。
それだけ日本のトイレ事情は恵まれているということなのですが、一体どういう点が評価されているのでしょうか。
ある在日中国人のママさんブロガーの日本トイレ評に、多くの賞賛コメントが寄せられています。見てみましょう。
ブログより引用開始。
一度に1人しか入れないトイレで、中の人がなかなか出て来られませんでした。私は待ちくたびれてきましたが、差し迫った状況では忍耐力でなんとかなるものではないことはわかっているつもりです。
そうして、用を済ませたご婦人が、トイレットペーパーの芯を手に出てこられました。ご婦人は私を見るや、ハッとされて、ごめんなさいね、お待たせしました、と仰いました。
私は、いえ大丈夫ですと答えつつ個室に飛び込むと、トイレットペーパーが新しいものに交換され、端が取りやすいように三角形に折ってあるのを見つけました。
日本ではトイレの清掃を済ませると、乱れたトイレットペーパーの端を三角に折りたたむ習慣があります。先ほどのご婦人もいちお客さんでしたが、次に使う人への配慮を忘れませんでした。
あるレストランでトイレに入った時、トイレで息子さんが出てくるのをじっと待っているママさんがいらっしゃいました。
ママさんが「もう済んだ?」と聞くと、息子さんはトイレの中から「まだ」と答えるのです。そのようにして何度か繰り返し、私がトイレを済ませる頃にドアが開き、3歳くらいの男の子が出てきました。
ママさんが男の子のトイレを手伝えばずっと早く済みますが、ママさんはドアの外で息子が自力で済ませて出てくるのをじっと待ち、息子の自立心の成長を見守っているのでした。
日本の多くのトイレでは、トイレで用をたす際にまずスリッパに履き替えます。先生は子供たちが自分の脱いだ靴を綺麗に並べ、使ったスリッパも次の人が使いやすいように揃えるよう教育します。
幼稚園のトイレもそう。先生が揃えている時もありますが、小学校では完全に子供たち自身がスリッパを揃えています。
私は以前小学校のトイレを掃除したことがあるのですが、男の子も女の子も、先生のスリッパも、きちんと揃えておいてありました。
トイレは汚物と結びつくため、トイレこそ綺麗に掃除をし、美しく保たなければなりません。日本人は、トイレには女性のトイレの神様がいて、一家の健康を守ってくれると信じています。
また、昔は、日本の妊婦は、トイレを綺麗に掃除すれば、健康で賢い子供を生むことができると信じられてきました。
数年前、トイレ掃除で財運を良くするというのが流行り、一時公園の公共トイレでもボランティアで掃除をする人がいるほどでした。
これを単なる迷信と考えてはいけません。トイレは何も言わず一家の汚物を受け入れてくれているので、トイレに感謝しながら綺麗にしなければならないのです。
姿を映せるくらいトイレを磨くことで、心の中の潜在意識を浄化させることにもなるのです。潜在意識が浄化されると、心の不純物も自然に消えるということです。これは出家者の修行と同じ考え方ですね。
大分県の地獄温泉のトイレは、表示が親切で、迷わなくて済むように設計してあります。
「当店には生理用品がございます。必要な方は店員にお声掛け下さい」と書かれた看板を見たことがあります。
女性トイレには、女性のために「音姫」というものが備え付けられています。日本の女性は恥ずかしがりなので、トイレに入る時も先に水を流し、ザーザーと流れる音にまぎれて用をします。
これはとても環境によくないので、今では女性トイレの壁には「音姫」が備えてあり、手を伸ばすかトイレに入ると、「音姫」が自動で感知して、水の流れる音がなり、女性にとって恥ずかしい生理問題を覆い隠します。
子供を連れてトイレに入るというのは、多くの母親にとって、自分が用を済ませている間にも子供の安全に気を配らなければならないので、大変なことです。
日本の多くのトイレには、小さなお子さんのために専用の乳児椅子が備え付けてあり、安定して座らせておくことができます。赤ちゃんのオムツ替えが必要なときは、専用の台を使うことができます。
多くの病院やデパートのトイレには、緊急ボタンが備え付けてあり、突然体に異常を感じた時に押して助けを呼ぶことができます。こうした緊急事態は遭遇したことがありませんが、いつか自分の身にも起こりうることです。
あるとき、スーパーのトイレで用を済ませ、水を流すボタンを押そうとした際、誤って緊急ボタンを押してしまったことがあります。
ボタンが赤になり、「しまった」と思いましたが、緊急ベルがなって1分としないうちに、女性店員がかけつけ、驚いた顔で気まずそうに立ち尽くす私を見つめていました。
私が必死に謝ると、店員さんは「大丈夫ならよかったです」と慰めてくれました。緊急事態に陥った人を助けるために、お店は緊急ボタンを設置し、実際にすぐ助けられるように備えています。
私は思いがけずその効果を目の当たりにしましたが、彼らは私のそそっかしい行動をおおらかに許してくれたのです。
学生と出くわすのが気まずいので、普通は生徒用のトイレは使わないのですが、1度だけ入ったことがあり、その時、トイレの内側の壁に面白そうなものを見つけたのです。
「○○と●●、この学校とお別れー。ずっと友だち♪」
全校のトイレは生徒自身で掃除するので、落書きがいけないことは皆知っていますが、切ないメッセージを消すには忍びなかったのでしょうね。
このメッセージは10年以上も静かに残っていて、この子たちが成人して母校に戻ってきたら、その感動がよみがえることでしょう。
(中略)
海外旅行に行く時には、私は同僚に現地のトイレをよく観察してくるように言い聞かせています。
その国の文化を知るためには、外観を見るのは確かに大事ですが、私はそれよりもやはり、最も隠れた場所であるトイレから掘り起こすのが良いと思うのです。
私たち日本人にとっては、小さい頃から当たり前に接してきた、馴染み深いエピソードばかりでしたが、トイレにその国の文化が集約されているという観点は目からうろこですね。
そして、この文章は中国の読者にも大きな反響を呼びました。
日本の文化も大して知らないんですが、日本では殊更に愛国を叫ばないのに、日本人は本当に相手を思いやることができます。われわれが見習うべきところです。
生活の知恵や含蓄は、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんに語り聞かせられたという方も多いのではないでしょうか。
このエピソードは、中国の方々の感想を通じて、日本の先人の知恵と思いやりを、現代に生きる私たちに改めて思い起こさせてくれました。
トイレは必ず毎日使うもの。何気ない生活に潜んだ日本のよさを再発見する、よい機会になるのではないでしょうか。
(参考)http://blog.sina.com.cn/s/blog_6271652b01017eic.html
中国のトイレは世界の中でも特に汚いので、中国人から見る日本のトイレはものすごく綺麗に映ると思う。
他の国の人たちにも日本へ旅行に来る際には、ぜひ日本のトイレを見ていってほしい。
ほむほむ
中国は風水を重視してないの? 中国発祥でしょ?
方角だけでなく、家中を清潔にするのが一番ってのが風水でしょ?
あれ? 香港や台湾が発祥だったっけ? 風水って。
家に一人、人が一生懸命トイレを綺麗に掃除しても、しても、直ぐに汚して
くれるクズ野郎をトイレに流してしまいたい(╬ -´Д-)y-~~
確かに
流せよ
落書きはダメ(笑)
さ、トイレ掃除でもするか。
トイレが誇りって・・・
素晴らしいよね!
水場には神さまがいらっしゃいますから
なんかほっこりしたわ
トイレの神様のくだりは大人が責任を持って子供達に伝えていかないとな