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引っ越しが多い人、一人暮らしを始めたばかりの学生、新生活のはじめには何かと出費がかさみます。そんなニーズにバッチリ応えてくれるのが、中古品ショップ。私も学生の頃随分とお世話になりました。
今回は、日本でも人気の中古品ショップに対する、中国の方々の声を探してみました。
日本には、とても便利ですが知る人ぞ知るお店、「リサイクルショップ」と呼ばれるものがあります。その名のごとく、他人が使ったものを販売し、物品が再び出回るようになります。
リサイクルショップの商品は逸品揃いで種類も豊富、中古家具から流行りの家電、生活用品、衣服、育児用品、楽器、運動器具、書籍、アクセサリ、OA機器の類までなんでもあります。
リサイクルショップの商品には同じものはなく、見つけ出すのも運頼み、早い者勝ちです。そのため、自分の意に適う物に偶然出会った時には心が踊ります。リサイクルショップ巡りは、宝探しのような楽しさがあります。
リサイクルショップの利用者はとても幅広いものですが、特に大学の近くには必ずあり、学生が手頃な価格で家具や家電を購入し、狭い部屋において、初めての一人暮らしを始める大きな助けになっています。
そして不要になれば、まだ使えるものは手軽に手放し、後輩たちに受け継がれ価値を発揮していきます。
ある中国人留学生が新しい大学の近くに引っ越してきたばかりの時、リサイクルショップで家電を購入しましたが、運送費を惜しんで、自転車で冷蔵庫を少しずつ引きずりながら自分の住まいまで運ぶことにしました。
あたりが暗くなると、警察の疑いの視線を受けながら、やっとの思いで自宅まで運び込んだといいます。
日本の会社には、転勤があり、社員は常に流動しているため、お互いの部門と地方の仕事について良く知っています。
転勤社員は数年に一度引っ越さなくてはならないため、リサイクルショップはとても役立ちます。「新居」の状況を見てどの程度の大きさの机やソファを買うか決め、転出するときにはまた売り、引っ越しの手間を減らすことができるのです。
リサイクルショップは主婦の友でもあります。ここで生活必需品の多くを見つけられ、まさになんでも手に入ると言っても良いでしょう。
例えば、流行が去ったばかりの美容家電は、少し使って飽きればここに売りに来る人もいます。また、ベビーカーや子供の階段よじ登り防止柵、高価な電動ゆりかご、幼児教育教材、ベビー服等、一定の時期しか使わない性質のものなので、必要な人が手頃な価格で買い求めることができます。
リサイクルショップで売られているのは、何も中古品だけではありません。日本では冠婚葬祭の時にも礼金を送りますが、中国と異なるのは、礼金を受け取った後、礼金の何分の1かに相当する物品を返礼として送る習慣があります。
この返礼は丹精込めて選ぶものではありますが、相手にとって必要なものとは限らないのです。そんな時、未開封の返礼品をリサイクルショップに売る人もいます。
時にはヨーロッパのブランド磁器や最高級のタオルだったりします。ここの商品は、デパートの何分の1かの価格で購入できるのです。
使い道がないもの、もう使わないけれど捨てがたいもの、誰にでもありますよね。当初の値がどれほどであったかに関わらず、使わなければ無価値も同然です。
長く眠らせておいたらもともとの価値が失われてしまいますから、よりふさわしい主人のもとで、自身の価値を発揮してもらうほうがいいのではないでしょうか。
大都市の家賃は高騰しているので、中古品が占めている場所の賃料を計算してみれば、使い道のないもののために何千、何万円払っていることに気づいてしまうかもしれません。
リサイクルショップは、私が日本に来たばかりで生活が苦しかった数年間、とてもお世話になりました。
子供2人を最低コストで育て、今も家の模様替えに一役買ってくれています。時間ができると、よくリサイクルショップに掘り出し物を探しに行くのですが、これまでにも景徳鎮の花瓶や三峡の石を見つけたことがあります。
そのたびに、これをどんな人が日本に持ってきたのだろう? なぜ手放したのだろう? と色々思いを巡らしました。
中古品にはそれを売った人の感情が込められていて、使わなくなった時には手放しより相応しい主人のところにいくことで、物をぞんざいに扱わないばかりか誰かの助けになり、更には資源の節約にもなる。
これこそが、リサイクルショップの人気の秘密なのでしょう。
日本の中古品ショップで中国の物を見つけるなんて、運命を感じてしまうでしょうね。お店の方にとっても、そうやって物との出会いに感動してくれるお客様との出会いは、経営者冥利に尽きるといったところではないでしょうか。
さて、次は中国の読者の声です。
服を捨てる前に、ボタンが取れていたら縫い付けて洗ってから捨てるって聞いたことがある。中国じゃ考えられないよ。
素晴らしい経営方式だと思いますね。資源・エネルギーを節約することは、勤勉節約の建国方針に適うものです。
譲る相手も、必要だからお金を払って買うんだし。いいわよね!中国の郵便局も、チベットとか辺境の貧しいところに服や玩具や本を無料で届けてくれないかしら!
捨てるにも決まった日に粗大ごみ処理費を払わなければいけません。リサイクルショップって本当に便利ですね。まあ、日本の友達から聞いただけで、実体験ではないんですけどね(笑)
便利さと安さ以上に、物を大切にする文化習慣に感動したという声が多く見られました。また、こうした仕組みが成り立つのも成熟した社会ゆえだと感じたようです。
物を大切に扱うこと、他人を思いやること、昔から美徳とされてきた価値観は、時代が変わろうとも色褪せるものではありません。
便利さや手軽さで利用している中古品ショップも、根底にそうした考え方があるからこそ、多くの人に受け入れられるのだろうと思います。そんなことを思いながら、週末にでも久しぶりにショップをぶらついてみようかなと思います。
(参考)http://blog.sina.com.cn/s/blog_6271652b0102e2bk.html
リサイクルショップにはいろいろなものが売られているので、定期的に探してみると良い買い物ができる場合がある。
新品でなきゃダメなもの以外は中古で済ませれば、それだけ資源の節約にもなるし、いいことばかりだと思う。
あちらさんってハードオフ大好きよね
日本の場合はありきたりの日常品のリサイクルショップやレンタルショップが江戸時代から存在していたからなぁ・・・
※2
貸し衣装どころか貸フンドシの話をテレビで見た時は驚いたwww
似たような感じにフリマがあるけど
あれはもう業者しかいないなぁ……
家電は新品より高いリサイクル商品があるんだよねぇ・・・
コレクターじゃなければ新品を買うわ
うちのダイニングセットもリサイクルショップの中古品だ―。実際安くていいよ。
>>服を捨てる前に、ボタンが取れていたら縫い付けて洗ってから捨てるって聞いたことがある
発展途上国に贈るリサイクル資源です。
>夫の影響で日本嫌いだったのですが、あなたの文章を読んで、最近は日本に注目するようになりました。
すげーな 自立してるっつーかなんつーか
リサイクルショップ行きたいけど車で行くか電車乗り継ぎしなきゃないという微妙なところに住んでいる(非車持ち)(´・ω・`)