日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
今、最も精力的な仕事をしている女性写真家の1人とされる川内倫子。2001年のデビュー時に3冊同時に写真集を発行してから、ずっとコンスタントに作品を発表し続けている。
デビュー作の「うたたね」、「花火」で木村伊兵衛賞を受賞し、10年目には正方形フォーマットによる写真集「Illuminance」(イルミナンス)を世界同時発売し、海外でもたくさんの支持を集めた。
また、2005年にフランスのカルティエ財団美術館、2007年にサンパウロ近代美術館で個展も開催するなど、彼女の実力は国際的に広く認められている。
作品はこちら↓
http://lightbox.time.com/2011/04/11/rinko-kawauchi%E2%80%99s-illuminance/#1
http://www.ourageis13.com/posts/portfolio-rinko-kawauchi-illuminance/
http://majorphotoproject-laurenmorris.blogspot.jp/2014/03/rinko-kawauchis-work-is-quite-poetic.html
http://japan-photo.info/blog/2008/04/06/rinko-kawauchi-utatane-exhibition-in-paris/
http://www.americanphotomag.com/photo-gallery/2013/09/wall-wild-rinko-kawauchi
展示会を目標とする海外の写真家と違い、日本の写真家は写真集を中心に置き、作品を制作してきた。70年代以降、荒木経惟、森山大道、細江英公などもそのような写真家として、新鮮さを持って海外で高く評価された。
川内倫子も彼らが築いた日本の独特な写真表現の流れを受け継ぎながら、さらに現代的な写真家として、海外での人気を不動のものにした。
日常の何気ない場面を写真によって切り取り、それを写真集として綴ることで、何か普遍的なものを感じさせる彼女の世界観は多くの人を惹きつけて止まない。
個々の写真は繊細で美しいが、それよりも一連で見ることでなんとも言えない感情を湧き起こさせる。SNSなどで写真交換が当たり前になっている現代で、彼女の即時的な写真に共感を持つ人が多い一方で、写真の並べ方や表現の仕方で深みのある世界を見せる彼女の仕事に感嘆する人も多い。
ヨーロッパやアメリカでは、川内倫子の作品は俳句のようだと言われることもある。確かに、日常の一場面を切り取りながら、そこに余韻を残す俳句の表現は彼女の写真表現にも通ずる。
もしかしたら、ものすごく日本的な感性と表現法を持つ写真家として、川内倫子は海外で賞賛されているのかもしれない。彼女の作品に魅せられたという海外の声を紹介する。
穏やかな色彩、パステル、心地よさ、繊細さ、そして細部のズームアップ。取るに足りないことが人生や時間の流れ、残酷な穏やかさに意味を与える。
彼女の写真集「Illuminance」は15年の年月をかけられた個人的なプロジェクトであると同時に、観賞者の心に詩的な感覚を残す超越した日常を作りだす力を持っている。
これは、最近、日本で起こった自然災害の後ではより顕著に表れる。一見すると彼女の写真はシンプルだが、彼女のすごいところは、生々しい感情の深さというような、私たちの誰にもある原体験を呼び起こすところにある。
「Illuminance」は詩的な視覚の連なりで、そこでは空想的なものが細部に入り込む。金魚の袋や傘、水の滴・・・それぞれのイメージが私たちに原初的な美しさを思い起こさせてくれる。
この作品集は15年かけて作られ、彼女の人生から着想を得ていながら、写真はドキュメントではない。写真は不安定な文脈の中にあるが、ときおり奇跡を起こす。
シンプルで詩的な写真を撮る川内倫子は、とても新鮮で類稀な存在で、既存の分野で説明するのが難しい。彼女の写真は日常的なことでありながら、ドキュメンタリーとは説明できない。
明るい色調だが、どこか暗さが漂う。幻想的なのだが、現代社会の心理について本質的なものを捉えているように思える。「うたたね」という彼女の写真集は昼寝というような意味で、夢をみているような状態でもある。
それぞれの写真は、夢を表現した映画のスチールのようにも捉えられる。虫やかもめ、鯉、ウサギなどの動物たちの存在はフロイトの夢分析を表しているのかもしれない。
私たちの日常で見過ごしてしまう細部の美しさのように、日常的なことや個人的な状況以上に注意が払われるようなテーマはない。ヴィンテージカメラ(ローライフレックス)と上質な古いフィルムを、想像力を持ってすばらしく使っている。イメージが全て・・・この写真家とアパチャープロダクションを評価したい。
説明するのは難しいが、川内倫子のファンか、もしくは生き方や存在についての写真に興味があるなら、この本は手始めとしてすばらしい。
でも気を付けて。この写真集を手に入れた後で、他の写真集も欲しくなってしまうかもしれないから。
「あめつち」は大きな自然界とその中で私たちが関わる小さな場所について言及する。主要なテーマとして、数十年、数世代で土地を使うために火を使ってコントロールする野焼きの伝統的な過程を通して、燃える土地を取り上げている。
見上げた空間には星空が広がり、地球に帰す宗教的な儀式の描写のようだ。様々な要素を織り込むことで、この作品はドラマティックな再生と復活の物語を見せる。
彼女は写真から伝わるのと同じくらい素晴らしいエネルギーを自身から発散していた。すごい才能。ありがとう倫子。
川内倫子が写真に映し出す日常は日本的な要素が詰まったものが多い。それにも関わらず、多くの外国人がそこに普遍性を見出すのは、彼女が作品を通じて物語を語ることに長けているからである。
川内には「写真に写らないものを見たい」という矛盾した感情があると言う。だが、すでに彼女は写真に写らないものを私たちに見せてくれているのではないだろうか。
日本の現代を代表する写真家として川内倫子はこれからも輝き続ける。
こんなに世界に認められた写真家が日本にいるとは思わなかった。
「写真に写らないものを見たい」という表現は芸術家らしくて、とてもかっこいいと思う。
>こんなに世界に認められた写真家が日本にいるとは思わなかった。
海外で評価が高くて、海外作品集も出てりゃ向こうの画廊美術館で企画展もやるクラスの有名な写真家は、細江英公、荒木経惟、杉本博司、と、いっぱいおりますがな・・・、管理人はなに寝惚けたこと言うてはりまんの?
女性写真家に限っても、特異な自作オブジェ写真家の今道子とか、海外知名度高い人が何人もおりまっせ?
※1
なんだこいつ
※2
シッ! 目を合わせちゃダメ!
さすがに、その写真をここに貼ってくれないと記事を読む気にはなれないよ
直でもないリンクを並べただけで辿る人なんかいないでしょ
※1
これが噂のキチ…か
※1
1に同意。わかってらっしゃる。
細江英公みたいな観念的な写真がなんで評価されてたのかわからないな。
まあ、グルスキーのナントカ河の写真の価値もさっぱり分からない素人だけど、
うめかよの写真が分かりやすくて好きだわ。
Wonderful, this really is a quality section of formulate which i’ve track down present in big long term. Execute in addition click excellent online.