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国民的アイドルグループとして、今も根強い人気を誇るSMAP。そんな彼らが2003年にリリースした「世界に一つだけの花」は、日本で大ヒットを記録し、瞬く間に彼らの代表曲となりました。
後に小中高の音楽の教科書にも載るようになり、まさに誰もが知る国民的愛唱歌の仲間入りもしています。
この歌は日本でのヒットからほどなくして、中国でもよく知られるようになり、日本語を勉強する学生が一番好きな日本語の歌となりました。
娘さんを日本の幼稚園に通わせている中国人のママさんブロガーは、この曲を聴いて感動し、エピソードとともに歌詞をブログに掲載したところ、多くの中国人ユーザーの共感を呼びました。
以下、ブログより引用。
子供たちの演技、歌のメロディや歌詞は、卒業のお別れの雰囲気に包まれて、私とそこにいた人たちの胸を強く打ち、多くのお母さんたちが涙を流していました。
その後、年末にテレビの紅白歌合戦で歌われているのを聴いて、SMAPの曲だということを知りました。SMAPは好きだったんですが、実のところ子供ができてからというもの、日本の流行歌から随分遠ざかっていました。
この曲を聴いた時、初めてにも関わらず一番好きな日本の歌だと感じました。
皆さんも御覧ください。この歌からは、どんな仕事をしていても、どんな事情を抱えていても、自分らしく生きることができる、日本社会の価値観を見て取ることができます。
子の立身出世を願う気持ちは全くないわけではないですが、中国よりもずっと緩やかですね。
日本人のママさん友達が、「この歌はたくさんの日本人が感動した歌でね、卒園式で子供たちやママさんたちが歌うのを見て、その感動が蘇ってきたわ。」と言っていました。
歌詞を載せますから、是非読んでくださいね。
ブログには「世界に一つだけの花」の日本語の歌詞と中国語訳、音源のリンクが掲載され、それを読んだ中国の読者に大きな反響を呼びました。
どのような反応だったのか、見ていきましょう。
今世の中には争いばかりで、子供たちも幼い頃から一番になるために食うか食われるか争っていて、疲れちゃいますね。私も親としてもっと反省しなくては。
すこしだけ何かが変わるかもしれない……ふふ。一人ひとりが、世界に一つだけの花、かー。
SMAPは、中国にも多くのファンを抱えています。2011年には初の海外公演として北京でコンサートを開催しましたが、このとき既に広く受け入れられていた「世界に一つだけの花」を初めて中国語詞で歌い、更なる感動を呼びました。
この年3月には東日本大震災が発生したばかりで、この公演は「頑張ろう日本、ありがとう中国、アジアは1つ」をスローガンにした、中国からの被災地復興支援に対する「感謝の旅」でもあり、これをきっかけとして、日中両国の文化交流がより一層進むことが期待されています。
こうした文化交流事業の背景には、両国共通に広く受け入れられてきた「世界に一つだけの花」が大きな役割を果たしています。
SMAPは翌2012年にも、上海の当方テレビ局の旧正月歌番組に招かれ、他の出演者や会場のファンたちとともにこの歌を合唱しました。
中国の方々のコメントには、一人一人の個性に目を向けていくことの大切さを訴える歌詞に共感するものが多くみられました。
日本発の歌、特に歌詞が注目され、こうして中国でも受け入れられていることは、素直に嬉しいものです。
リリースから10年以上の時が経っても尚、歌い継がれ支持されるのは、万人に受け入れられたひとりひとりの個性を尊ぶそのメッセージ性によるところも大きいのではないかと思います。
子供のころから強烈な受験戦争に放り込まれることがある意味宿命づけられ、「No.1」になることを目指して勉強に明け暮れる中国の子供たち、そしてそのために資材を惜しまない親にとって、「No,1にならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」というメッセージは、とりわけ新鮮に映ったことでしょう。
社会文化背景の異なる中国の方にも称賛される日本社会の価値観を、私たちも見つめ直すきっかけになったのではないかと思います。
(参考)http://blog.sina.com.cn/s/blog_60fe0aae0100h0be.html
#commonComment
http://v.youku.com/v_show/id_XMjUyMDQwMzI4.html
http://music.yule.sohu.com/20110818/n316687989.shtml
この歌が小中高の音楽の教科書に載っているとは知らなかったので、びっくりした。たしかに「歌詞がいい」といろいろなところから聞くので納得いく。
良い歌詞は国境を超えても、やはり人々の心を打つんだと思った。
甲子園の入場歌にも使用
♪No,1にならなくてもいい♪
それでいいのか?