日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
日本人の創造性と描写力は、海外でも多くの話題を呼んでいます。その中でも東京メトロで使用されるマナーのポスターは古いものから新しいものまで、デザインやキャラクターなどは異なりますが、一目で内容を理解できるという点は共通しています。
だらだらと長い注意書きなどを掲載しても、読まない人達がほとんどであるのが実情で、こうした一瞬で注目を集める為のアイデアと表現力はまさに賞賛されるべきです。
東京メトロは日本で最も大きな地下鉄です。その地下鉄に乗車すると、これらの乗客にマナーを守るよう求める魅力あるポスターに気を引かれてしまいます。
1974年の9月より、毎年新しいテーマとユニークな月間デザインが創造されていますが、グラフィックアーティストの寄藤文平さんの作品ほど記憶に残るものは無いでしょう。
2008年より3年間に渡って使用されたこれらのポスターは、複製されると共にインターネットの数々の場所でパロディーにされるほど話題を呼びました。
寄藤氏のデザインとコンセプトはとても興味深いものです。彼は武蔵野美術大学で芸術を勉強し、アメリカのアーティストであるエドワード・ホッパー氏と日本の浮世絵のアーティストである葛飾北斎に影響を受けたそうです。
2008年のテーマである「またやろう」のポスターには、迷惑を受ける対象として何度も登場するメガネをかけた男性のキャラクターが描かれています。
寄藤氏によればメガネは感情を不明瞭にすると共に、不快さを反映するそうで、人々は明確に彼等の感情を表現しないので、このキャラクターが何を考えているかを人々に想像させることができるとのことです。
彼のポスターに対する思想はネガティブなメッセージに比してポジティブであり、爽快な気分を与えます。
「典型的なポスターは『これをしない』や『あれはやらない』などのものが多いですが、私は『こうしよう』というもっとポジティブなものを使っています」と寄藤氏は語っています。
彼は厳しいルールや法律より、人々が周りの状況や人々に対して気遣いをするように導くことを考慮しています。
と寄藤氏は語りました。
こうしたポスターやコミック、テレビのアニメなどにも見られるように、日本人の描画テクニックは世界最高水準であることは疑いの余地もありません。
また絵だけではなく、そのキャラクターの持つ個性も実に鮮やかで表現力に富み、そうしたキャラは時に人々の心を捕らえて離さない魅力に溢れています。
海外でもアニメのキャラクターに本気で恋をする「オタク」と呼ばれる人々に関心が寄せられていますが、日本のアーティスト達が生み出すキャラクターがそれほど魅力的であるという査証ではないでしょうか。
(参考)http://pinktentacle.com/2010/08/vintage-tokyo-subway-manner-posters/
http://gakuran.com/36-iconic-tokyo-metro-subway-manner-posters-2008-2010/
公共で利用されるもので、日本にこんなポップなポスターがあったなんて知らなかった。これなら一度見れば十分インパクトを残せると思う。こういうのがどんどん増えていけばいいのに。
>スペースインベーダー
誰がうまいこと書(ry