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今日の日本で、「根付」と聞いて、それが何を表すかすぐに思い浮かぶ人がどれほどいるだろうか?現代では着物を着る機会が少なくなったので、普段ほとんど目にすることがない根付。時代劇の衣装の中に見かけるぐらいだろうか。江戸から昭和初期まで、特に男性に愛用されたアクセサリーだ。
画像はこちら↓
http://www.pbase.com/k_amj/netsuke
http://bosshard.net/blog/?p=97
着物を日常的に着ていた時代、人々はお金を入れる巾着や印籠、煙草入れなどを帯から提げて持ち歩いていた。帯から滑り落ちないように留め具として使われていたのが根付だ。大きさは数センチのものから小さいものでは1センチくらいのものもあり、材質は黒檀などの堅い木や象牙が多い。
江戸時代の人々の間で、根付は着物のワンポイントとして、アクセサリーのような感覚が生まれ、次第にそのデザインにも凝るようになっていった。彫刻専門の根付師によって、非常に細かい造りの根付が多く創作された。現代の携帯ストラップのように、小さなアクセサリーで、粋な江戸っ子たちはそれぞれ独自のファッションを主張していたようだ。
しかし、幕末以後、段々と根付人気に陰りが見え始め、ほとんどの日本人は関心を持たなくなっていった。その一方で、明治期以後に渡来した多くの外国人によって、根付が海外に輸出され、西洋人が興味を持つようになっていった。着物の付属品としてではなく、根付単体で積極的に売買され収集されるようになった。
日本ではすっかり衰退してしまったかに思える根付だが、実際はいまだ現役で活躍する根付師がいて、新しい作品もたくさん生み出されている。江戸時代までのものを古根付、それ以降のものを現代根付として識別されるが、どちらも美術品として海外で高く評価されている。
海外の根付コレクターが、インターネットで自身のコレクションを掲載し、紹介することも珍しくない。彼らはこの日本の独特な美術品に何を感じるのだろうか?海外の収集家のコレクションに寄せられた感想の声を紹介する。
最後に、海外の著名な根付コレクターや解説者の言葉を幾つか紹介する。
海外の人は根付を1つの彫刻作品として、その精巧さに驚くようである。この数センチの小さきものの中に描かれるものは実に多様だ。河童や麒麟など架空の動物も登場する。根付コレクターは単にこの工芸品の美しさに惹かれているのではなくて、独創性に富み、日常から非日常まであらゆるものを具象化した日本人の感性にも魅了されているようだ。
アメリカを中心に活動する国際根付協会(International Netsuke Society)http://www.netsuke.org/では、根付についての正しい知識と評価を行い、国際会議も各地で開催する。そこでは、たくさんの根付コレクターが豊富な知識を披露してくれる。
日本で忘れられてしまった日本文化に外国人が新たな光を与えてくれた。根付は、私たちが再評価するにふさわしい芸術作品といえるのではないだろうか。
参考画像:
(参考)http://arts.heraldtribune.com/2011-12-02/featured/
japanese-netsuke-fascinate-collector/
http://www.toledofreepress.com/tag/richard-r-silverman/
根付という言葉は初めて聞いたが、男性に愛用されていたアクセサリーと聞いて驚いた。初めて見たはずだが、ガチャガチャで見たことあるような感じもあり、日本人は昔からこういう小さなものが好きなんだと思った。
根付を初めて聞いたってホント?父親が言ってたから一般的かと思ってた。祖母が着物着てたせいかな・・・「琥珀の眼の兎」って本を外国人が書いてるよね。
根付は海外の方が有名だね。
管理人も知らなかったってくらいだし。
細野不二彦のギャラリーフェイクで
主人公が一杯食わされる話を思い出した。
自分もギャラリーフェイクで知った口。
見たことはあったんだけどそるが何かは認識してなかった。
東京だと国立博物館の松方コレクションや
渋谷のたばこと塩博物館なんかがいい物持ってるよ
ミニチュア大好き日本人の心がわかる一品だと思う
私もギャラリーフェイクで…
高円宮コレクション見に行ったりしたな〜
物は知ってたけど使い方は初めて知ったわ
着物文化の付属品だから着物が着られなくなると廃れるんだね。
しかも男性用っぽいから特に。
キティさんのご当地根付で名前は知ってたけど、
単なるストラップだと思ってた。
歴史や使い方等初めて知ったわ。興味深いね。
特別な地位の人たちのでなく、庶民のお洒落小物だったと言うのが更に日本らしくて良いよ