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日本人はアーティスティックで手先がとても器用という褒め言葉を海外でよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょう?
ここでは日本の文化や習慣を紹介するFacebookで話題を集めた、日本のガラス点彫刻家である桔田明実(きつだあみ)さんの素晴らしい作品と、海外の人達の感動の声をお伝えします。
日本における工芸の品質と芸術性は、世界でも高く評価されています。それについては、日本人は手先が器用という、技術面での優位さに注目が集まる傾向にあるようですが、芸術においては特にその繊細さが評価されています。
例えば素材が紙であれ木であれ、金属であれガラスであれ、日本人は素材の特質を活かし、効果的なエフェクトを生み出すことができるようです。
そうした日本人の芸術は、インターネットでも広く世界に公開され、数多くの賛美と驚嘆の声を集めています。
その中でも今回は、日本の文化や習慣を紹介するFacebookにその個人作品が紹介され話題となった、日本のガラス点彫刻家である桔田明実さんに注目してみたいと思います。
ガラス彫刻にはいくつかの種類があり、ポイント彫刻(ダイヤモンド・ポイント彫刻)やライン(線彫り)、スティップル(点彫り)やドリル彫刻、サテン・エフェクト彫刻やステンドグラスなどがあります。
この中でも桔田さんは特にスティップルとドリル、サテン・エフェクトという技術を使用し、数々の美しい芸術作品を生み出しています。
桔田さんはスティップルという技法に興味を抱き、17世紀にこの技法を生み出したオランダを2度訪問し、テクニックを学んだそうです。
この技法は硬いタングステンの針、またはダイヤモンドのかけらを先端に装着した、ペンのような道具を使って、ガラスの表面を三次元的なイメージを彫り込むといったものです。
この技法はまた点刻、点彫り、スティップリングとも呼ばれ、ガラス工芸の中で最も緻密で繊細な技法とされています。
オランダへの2度の訪問は別として、桔田さんはガラス彫刻の様々なテクニックを独学で学んだそうです。
特にガラス彫刻に興味を持ったのは10歳の時で、クラスメイトの持つガラス工芸の技法に刺激されたそうで、1995年に彼女が初めて学んだガラス工芸のテクニックは、ステンドグラスだったということです。
そしてガラス彫刻のテクニックにおいて特に彼女の特徴とされるスタイルはリアルな表現であり、それゆえに生き生きとした魅力に溢れているのだということです。
桔田さんの使用されているスティップル用の道具は、D-Pointペンと呼ばれるものです。このペンの先端の角度は110度で、使用する際には先端がガラス表面に垂直に当たるようにします。
そしてこのペンを使って小さな白い点を描く為には、弱い力で同じ箇所を数回打つ必要があり、その繊細な作業のために作品の完成を見るには、一日中彫り続けても数日間が必要とのことです。
桔田さんは1975年に創設された、英国のガラス彫刻家協会の一員であり、現在も東京ガラス工芸協会で点彫刻のインストラクターを務めると共に、ガラス工芸家としてご活躍中です。
彼女はまた2008年に美術出版社より「スティップリング<点彫刻>:ダイヤモンド・ポイント彫刻:最も繊細なガラスの彫刻技法」という本を出版しました。
さらに「コールドワークテキスト:カット、グラヴィール、ダイヤモンド・ポイント彫刻、サンドブラスト」という本を、他のガラス工芸家達と共に共著されています。
日本人は緻密で繊細な作業が得意という意見は、他の国においてもはや一般的とも言えるでしょう。そしてその評価は芸術だけでなく工芸や技術、学術といった分野においても非常に高く、その独自の発想も注目されています。
例えば日本のバラエティー番組のアイデアをアメリカのテレビ局が購入して、同じような番組をアメリカで制作しているという事実もあります。
つまりテレビ番組にせよファッションにせよ、日本で話題となるものは、世界でも話題になる可能性が高いということです。
(参考)https://www.facebook.com/japaneseculturestyle
http://glassengravers.blogspot.com/2012/05/soft-kisses-of-japans-ami-
kitsuda.html
https://dominicfondeglass.wordpress.com/2011/11/07/interview-ami-kitsuda/
http://www.gge.org.uk/memberdirectory/view/57
繊細さが必要なこのような作業は日本人は得意だろうと思った。しかしこの人のテクニックや集中力はものすごいものを感じる。たった1本のペンからこのように美しい芸術が生まれるのは素晴らしい。
こういうの高校の美術でやった事あるけど地味にコツコツやっていけばそこそこの見栄えの物は出来るから申し訳ないけど感動はしなかったわ。