日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
クリスマス時期になるとネット上で毎年のように話題に上がるのが、日本のラッピング技術のクオリティの高さについてです。
私達が買い物をするときに普通にサービスとしてついてくるギフト包装は、他の国ではなかなか見ることができません。
海外ではプレゼントをクリスマスツリーの下に飾っておく習慣のある国もあるので、クリスマスシーズンになるとラッピングについてネットで検索する人が増え、それによって日本のラッピング技術の情報に行き着く人が増えるのでしょう。
物を包む布としての起源は奈良時代にまで遡ります。上の写真を見ると、風呂敷一枚で信じられないほど多くの包み方ができるのが分かります。
物を布で包む文化について身近なところで考えてみると、学生時代にお母さんが作ってくれたお弁当が、ハンカチよりは少し大きめのナプキンやランチクロスと呼ばれる布で包まれてから巾着袋に入っていたという人は多いのではないでしょうか。
その点、アメリカでは、ビニールのジップロックにサンドイッチを入れるだけだったり、紙袋の中にタッパーウェアが入っていたりと、とても簡易的です。
こうした背景を考えると、普段の生活の中で「包む」という行為が根付いている日本のラッピング技術が高くなるのも分かる気がします。
そんな日本のラッピング技術を、YouTubeを通じて世界中に配信している女性がいます。ニューヨークでデザイナー兼クラフト専門家として10年以上の訓練と実績を積み、現在はハワイを中心に活躍されている益田志穂(Shiho Masuda)さんです。
2009年頃からYouTubeにラッピングに関する動画を公開し始め、2014年12月現在では動画の数は70以上にもおよびます。
その中でも、2014年5月に動画が公開されて以来6ヶ月という短期間で51万回以上も再生された「FAN-tastic Japanese Gift Wrapping」というタイトルの動画への海外からの反応を見てみましょう。
これは益田さんがお母様へ詩集をプレゼントしたときに使用されたラッピング方法で、お母様はとても喜ばれたそうです。
また、益田さんが日本に滞在している時に撮影したという高島屋のラッピング動画をFacebookにアップしたところ、こちらにもものすごい反響がありました。
高島屋の店員さんの動画がFacebookにアップロードされたのはちょうどクリスマス前だったこともあり、23万5千件以上のシェア、2千以上ものコメントが付き世界中の人々からの感心の高さが伺えます。
エコの視点から見ると過剰包装にネガティブな意見が寄せられることもありますが、素敵なラッピングに心が踊らされるのは事実です。
必要な部分と不必要な部分をよく見極め、大切な人へギフトを贈るときには丁寧にラッピングをすることで、より心がこもったプレゼントになるような気もします。
私自身も、これからは日本式のラッピングを取り入れてプレゼントを受け取る人が幸せな気持ちになってくれるといいなと思います。
「包む」という行為の起源とされている風呂敷を取り入れたギフトラッピングは外国の人には珍しくうつり、喜んでもらえるかもしれません。
(参考)https://shihoscraftcafe.wordpress.com
https://www.facebook.com/video.php?v=741891015871787
ラッピングの期限が風呂敷にあったなんて知らなかった。日本じゃこんなラッピングが話題になるなんて想像もつかないけど、クリスマス前に毎年日本のラッピング技術が話題になるなんて、なんか面白いww