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特に犬好きでなくとも、「ドッグウェア=犬服」といえば日本人なら一度は目にしたことがある人も多いでしょう。
実際、オシャレなお店が立ち並ぶ都内中心地には、犬を中心にしたペットウェアの専門店が多く集まる地区もあるほか、ホームセンターなどで1つのコーナーとして取り扱っている場合もあり、値段もピンキリ。
デザインは、一瞬子供服かと見間違えるような、カラフルで豊富なバリエーションを誇っています。
Author: Stéfan / photo on flickr
そんなペットウェア専門店の人気は、日本のみならず世界の人を魅了するようです。ペットウェアの通販サイトでは、グローバルな販売を視野に入れた英語ページが続々と登場しているほか、海外のバイヤーが日本のドッグウェアを輸入販売する例も。
来日した観光客には、着物や法被、柔道着など日本ならではの装いをペット用にアレンジしたものがお土産に人気です。
一方、日本在住の世界の愛犬家の人々にとっては、ホームセンターや大きなショッピングモールなどで必ず見かけるペット用品専門店の充実ぶりに、感動すら覚えるようです。
だから私は安くてカワイイ服をいつも探しているの。センスが良くてカワイイのは最低条件だけど、まあ、予算的には2,500円くらいかな。青山や代官山に行ったら、1枚10,000円もする服もあるけど、私はそこまでお金を使えない」
こういう発言をする人もいるあたり、価格帯や販売地域、そしてファッションスタイルが多岐に渡っていることがわかるでしょう。
このようなドッグウェアの中には、「ホットドッグ」をモチーフにした犬用のナップザックなどジョークに満ちたものや、羽織や振袖といった和服、アニメのキャラクターなど海外の人にとってはコスプレ色が強いものもあります。
そのような日本のドックウェアの充実ぶりは、世界の人にとってはかなり不思議な現象らしく、あくまでも「写真や動画を撮るためのネタ」として捉える人や、「犬に服は必要ないはず、動物虐待ではないだろうか」と疑問を持つ人もいます。
このような見方をするのは一般の人たちだけではありません。イギリスのメディアの中には、「ペット狂いの日本で、大金をつぎ込み、犬を着飾るバカげた日本の人たち」と題したコラムの中で、次のように分析しています。
特に、一般家庭では、子供の代わりにペットを飼おうとすることが増え、本来は教育費になるべきお金をことごとく犬につぎ込むこともあるようです。
高級ブランドのレザーバッグや上下セットで230ポンド(約35,000円)もする高級デニムなどを買い与えています』
日本の平均からするとかなりの富裕層を対象にした見解ですが、この根拠として、このコラムでは、日本の少子化を上げています。
この経済不況において、日本人は、子供の代わりにペットを育てようとするのも無理はありません』
2200万の根拠は定かではありませんが、日本のペットは今や子供より多いのには間違いないようです。そのペットの中でも一番多いのが犬。
賛否両論はあるにしても、今後、バリエーションが豊富で質の良い日本初のドッグウェアの海外進出がどんどん続くことでしょう。
愛犬家が多いとされるアメリカでも、犬に服を着せるというのは、セレブ以外あまり日常的ではありません。
しいて言えば海外の人の声にもあるように、ハロウィーンの季節にペットも仮装に参加させるくらいで、怪獣の着ぐるみや、テレビや映画のキャラクターといったものがほとんど。
日常的に「普段着」として着せるためのドッグウェアが豊富な日本は、愛犬家にとって、二つとない恵まれた場所と言えるでしょう。
日本国内のマーケットが成熟するに従い、高いだけでなく、「安く」て「カワイイ」日本製ドックウェアを海外の人が手にできる日も、そう遠くはないのかもしれません。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-2157041/Dog-fashion-
Meet-pampered-pooches-styled-Japans-ludicrously-expensive-clothes-
emporium.html
https://tokyokawaiietc.wordpress.com/tag/japanese-dog-clothes/
http://www.vivatveritas.com/2013/05/handmade-dog-clothes/
http://www.jppma.or.jp/statistics/1_index_detail.html
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi820.htm
https://www.flickr.com/photos/st3f4n/2792377898/
さすがに犬の服にそれほどお金はかけられないなぁ。子供の数よりペットの数のほうが多いのは面白かった。子供を育てるのはペットを育てるより大変なので、ペットに流れていくのだろう。将来の日本が恐い。
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