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悪魔よ、立ち去れ!カースト制も無礼講のやりたい放題「ホーリー祭」

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「ホーリー祭」とはインドやネパールで行われるヒンドゥー教の春祭りのこと。春の訪れを祝うために、家族や友人をはじめ誰かれかまわず色のついた粉を塗り合ったり、色水を掛け合ったりします。

豊作祈願や悪魔払いの意味があると言われていますが、多くの人は色まみれになることで人と友好を深めたり、日頃のうっぷん晴らしをしたりして思い切り楽しむお祭りと考えています。

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出典:http://wendythomasrussell.com/quick-holi/

街も人もカラフルになる日

赤、ピンク、黄色、緑など・・・見事に全身カラフルに染まってしまうお祭りを知っていますか?「ホーリー(Holi)」と呼ばれるこのカラフルなお祭りは、インドやネパールで毎年2月下旬から3月上旬の満月の日に行われ、春の訪れを祝います。

ホーリーでは、色のついた粉や色水を街中の人で掛け合って全身色まみれになり、皆で歌ったり踊ったり街全体がお祭りムードで溢れます。

これを宗教的な儀礼として捉えている家や地域も一部ありますが、多くの場合はカースト制度などの社会のしがらみや日頃のうっぷんを全て忘れて、思い切り楽しむための日と認識しています。

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出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Lath_mar_Holi

ホーリー祭が近づくと街は徐々にお祭りムードが盛り上がってきます。お祭りの数週間前から色粉や水鉄砲を売る露店が出始め、人々は当日に向けて色粉などを購入して準備します。

本来色粉かけはお祭り当日のみ許可されるものですが、当日以前からの色粉の掛け合いは半ば公認となっており、道で思わず水をかけられることもあります。

祭の前夜はかがり火が焚かれ、収穫されたばかりの小麦やココナッツ、マメなどが炎に捧げられます。

当日の朝になると、いよいよ色祭りの本番です。多くの人が街に繰り出し、友人や家族、そして通りかかった見知らぬ人にまで、顔や体に色粉を塗りつけたり、色水を掛け合ったりします。街は人で溢れ、誰もが走り回り、「ハッピー・ホーリー!」と叫び、笑いで溢れとても賑やかになります。

この日だけはカースト、宗教、貧富や年齢も関係なくみんな一つになって楽しみます。お酒も盛大に飲み、芝生や木陰で酔いつぶれている人もしばしば見かけます。

色の塗りあいに参加しない女性は、歌ったり踊ったりして思い思いにホーリーを楽しみます。

正午になるとお祭りはクライマックスを迎え、全身色に染まった人たちは川や自宅のお風呂へ向かい色を洗い流し、残りの1日をのんびりと室内で過ごす人が多いそうです。そのため、騒然とした午前中と打って変わって午後の街は静まり返ります。

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出典:http://plentyofcolour.com/2011/03/22/holi-celebration-of-colour/

祭りの由来は

ホーリーの由来は様々な説がありますが、もともとは春の訪れを祝う豊作祈願が始まりと言われています。現在ではヒンドゥー教の神話も由来として広く知られており、その中で特に有名なのは傲慢なヒラニヤカシプ王の神話です。

この王は全ての人に自分を神として敬うことを強要しますが、彼の息子プラハラーダーはヴィシュヌ神を強く信仰していました。

それに激怒した王は息子の命を奪おうとします。崖から突き落としたり、象に踏ませたり、あらゆる手を尽くして殺そうとしますが、いつもプラハラーダーのヴィシュヌに対する強い信仰心が彼の命を救ってしまいます。

最後の手段として、火に触れても燃えることがない特殊な能力を持つ王の妹ホリカに、息子を抱いて火の中に座るように命じました。結果、プラハラーダーは火傷一つなく助かりましたが、叔母のホリカだけは焼け死んでしまいました。

一説では、ホリカはプラハラーダーに火を防ぐショールを与え、命を守ったと言われています。この命を落としたホリカをしのぶために、ホーリーの前夜に大きなかがり火を焚くようになりました。

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出典:https://travelplanin.wordpress.com/2013/03/09/holi-chapter-1-the-origin-the-significance-the-importance/

ホーリーで使われる色彩は、伝統的に天然材料から作られています。容赦なく色を塗り合うため、目の中に入ったり、吸い込んだりしても問題がないように、環境に優しく低刺激性の染料で安心して全身色まみれになれるように配慮されています。

ウコンやサフランなどの天然原料は、美容や治療効果がある以外に、肌を守り、血液を綺麗にすると言われています。天然の色であれば、安心して色にまみれることができますね。

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出典:http://plentyofcolour.com/2011/03/22/holi-celebration-of-colour/

こんなクレイジーなお祭り、世界ではどのように思われているのでしょうか?

このお祭りは神聖で、賑やかでそしてなんといってもみんな楽しそう。写真をみるだけで楽しんでいるのがよくわかる。
今ブラジルに住んでるけど、この祭りに参加してみたいなぁ。
今まで見た中でも一番おもしろくて楽しいお祭りだね、来年こそはぜひ参加してみたい。
実際に参加したことがあるけど、本当にエキサイティングなお祭りだよ。少年時代に戻ったかのように久しぶりにハメをはずした。
以前参加したときは、家族の不幸で落ち込んでいる時だったけど、このお祭りのおかげで元気と生きる力を貰った気がしました。
この日だけは老若男女関係なく誰でも楽しめるなんて素敵!
インド人じゃないけど、このイベントはぜひ参加してみたい。
一生忘れない思い出になるだろうなぁ。
ホーリーで世界中の人が一つになって平和な世界になったらいいね。
お祭りが始まる瞬間の色の爆発が本当に美しい・・・。
すごいイベント!洋服についた色は果たして落ちるのだろうか・・・。
この色の粉は吸い込んでしまっても大丈夫なの??
一人の人として思いっきり楽しむことができるなんてすばらしい文化だね。
カラフルでクレイジーなイベント!
めっちゃ楽しそう。ぜひ本場のイベントにいってみたい。
今すぐインドに行って参加したい。

ホーリー祭は世界の人にとってもかなり珍しく、クレイジーなイベントだと思われているようです。

ここまで徹底して全身色まみれになることなんて舞台役者でなければ経験することはないですよね。「一度参加してみたい」という感想もよくわかる気がします。

この日ばかりは無礼講

インドはカースト制度とヒンドゥー教が社会の土台にあるため、通常は宗教や身分によって縛られた社会のルールが存在しています。

その厳しさの反動で、ホーリー祭の1日は全てのしがらみから解放することができる「無礼講」が許される貴重な1日なのかもしれません。

ホーリーの由来は複数説がありますが、宗教や身分、年齢関係なくみんなが一つになって楽しむことができることに大きな意味があるのではないでしょうか。

最近では、ホーリー祭はアメリカやヨーロッパのヒンドゥー教の国以外でも行われています。本気で色を塗り合うというエキサイティングな要素が世界でも人気で広く受け入れられてきているようです。

日本でも2013年から横浜で「Holi Yokohama」という色かけ祭りが行われています。色のかけ合いをはじめ、インドの食や文化、そして音楽を体験できるさまざまなイベントも行われています。

最近では日本にいながらも海外の文化を体験できる機会がますます増えてきていますね。一度色かけ合いを体験してみて、これを街全体でやったらどうなるのか、想像してみるのもおもしろいかもしれません。

(参考)http://www.holifestival.org/rituals-of-holi.html
http://www.bbc.co.uk/schools/religion/hinduism/holi.shtml
http://www.indiaexpress.com/faith/festivals/holi.html
http://pingmag.jp/jp/2007/07/09/holi-day/
http://www.hamakei.com/headline/9406/

色が綺麗すぎてビックリした!日本だと小麦粉をかけて回るお祭りがあるみたいだけど、こっちのカラフルなお祭りのほうが絵になって面白そう。交じりたくはないけど遠くから見てみたい。

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2015年9月13日 10:27 PM

    説明見なかったら、あのゲーム関係のイベントかなと思うね。楽しそう

  2. 日本の名無しさん
    2015年9月13日 11:22 PM

    台湾で同じような祭りをやったら粉塵爆発が起きて大量の犠牲者が出たんだよな。

  3. 日本の名無しさん
    2015年9月15日 4:40 AM

    ホーリィシット!!

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