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グアテマラのハラッパという地域で先週、24歳のカナダ人の女性がその土地の住民に暴行され拉致されていたところを警察に助けられるという事件がニュースで報道されました。なんとこの女性、ここの住民にリンチされかけていたとのこと。
彼女はスペイン語をほとんど話せなかったそうで、調査の結果から、この地域の住民は彼女を国の機関の職員と間違え暴行に至ったとされています。というのもこの地域では3年前から鉱山採掘を巡って国と住民がもめていました。
住民の怒りが頂点に達し、結局は国だけでなく、その元で働く職員までをも標的にしたのでしょう。もし警察が見つけなければ彼女は間違って殺されていたかもしれません。さてなぜこう簡単にリンチなどという恐ろしいことが起こってしまうのでしょうか。
私たち日本人がリンチという言葉を聞いて思い浮かぶのが、例えば学校などで起こるいじめでリンチされ暴行されるケースです。もちろんこの行為によって死に至る場合もあるわけで、日本でこういう事件が起こった場合は警察により厳重に処罰されます。
しかしグアテマラの場合は少しわけが違います。田舎の奥地に行けば行くほど、実はリンチは日常茶飯事なのです。この現状を理解するにはグアテマラの歴史を考慮に入れなければなりません。
もともと先住民が住んでいた土地に、スペインの侵略によってスペイン人、つまり先住民にとっては“外部者”が入ってきました。彼らは先住民を言葉に表すのも恐ろしいほどひどく扱いました。
それによって先住民は外から入ってくる人=敵という恐れをもつようになったのです。それにもう一つは警察の汚職にあります。我々日本人が想像できないほど、グアテマラの警察はお金で動いています。
よってグアテマラ人の概念は警察=働かない、名前だけというものです。よって、例えばある村に泥棒が入ってそれを住民が捕まえた場合、警察を呼ぶ代わりに自分たちで処罰してしまうというのがごく一般的です。
また、警察の行う処罰が甘いことに激怒して、刑務所から犯人を引きずり出して自分たちで処罰するといったケースも起こっています。
そしてこの行為が警察の取り締まり対象になるかといえば、そうでもありません。もちろん悪い人を処罰するのは当然ですが、ここまでになると恐ろしくなります。
ちなみに奥地に行けば行くほど、外国人や外部からの人が入ってくるのを見ると、住民は勘違いして団結し襲ってくる可能性もあるので、公の機関などを通してあらかじめ通達しておくことが大切です。
さすがにここまでなると恐ろしいですね。さて世界の人の意見を聞いてみましょう。
その土地それぞれに住民の“武勇伝”があるほど、犯罪者を処罰するのがごく一般的なこのリンチ。住民が一致団結してその土地の治安にいつも目を見張っているのはとても良いことですが、だからといって自分たちで手を下して良いかと言うとそれは別問題です。
警察と住民がもっと協力して信頼関係を築き、犯罪を取り除けるのが一番でしょう。小さな問題はあるものの、警察がしっかりと国民の安全を守ってくれる日本にいられて良かったです。
安心して生活できることは当たり前ではないのかもしれません。グアテマラ国民がリンチに訴えずにすむ時代がくることを願います。
(参考)http://www.soy502.com/articulo/en-jalapa-intentan-linchar-mujer-
canadiense
http://www.soy502.com/articulo/en-jalapa-intentan-linchar-mujer-
canadiense
http://www.soy502.com/articulo/en-jalapa-intentan-linchar-mujer-
canadiense
状況はわかったけど、どうしたらいいんだろう?海外コメントにも書いてあったけど、このままだと無実の人も殺されてしまう。現地の人から見たら、自分達も昔無実にも関わらずひどい扱いを受けたので、罪の意識も薄いだろうが。
24歳女性かぁ。殺されなかっただけマシかもしれないが、今後立ち直れるかな。
現地人とコミュニケーションとれないのに一人で行くっていうのは本当危険だよ。
まぁスペイン語ができたとしても信じてもらえたかかはわからんが。