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爆発の可能性がある手榴弾。それが顔面に深く刺さってしまったら…?そんな考えられないようなことがコロンビアで起こりました。
訓練中の誤射事故で、若い兵士の顔面深くにめり込んでしまった手榴弾。頭蓋骨にまで達しているその手榴弾をどのように摘出し、兵士を助けるのか。コロンビアの首都ボゴタにある医師たちがとった手段とは?
2016年6月、南米コロンビアのアラウカ軍第8師団の兵士レアンドロ・ホセ・ルナ氏は、訓練中の事故により、なんと顔面に手榴弾を受けてしまいました。
頭蓋骨に達するほど深く顔に刺さってしまった手榴弾。その手榴弾はいつ爆発するかわからない状態。非常に危険です。レントゲン写真を見ると、顔の奥深くに手榴弾が入り込んでしまっているのがよくわかります。
さしあたって治療施設の整った首都ボゴタの軍病院までルナ氏を運ぶ必要がありますが、アラウカからボゴタまでの距離は約550キロ。
ヘリコプターでの輸送も検討されましたが、爆発の危険性があるためヘリコプターでの移送はできない、との判断が下されました。そのためルナ氏は実に8時間をかけて救急車で軍病院まで運ばれました。
当然ですが、ルナ氏を助けるためには顔面の手榴弾を摘出しなければなりません。しかし、もし摘出手術中にその手榴弾が爆発してしまったら、ルナ氏や手術中の医療スタッフはもちろん、病院にいる他の患者たちも巻き込まれてしまいます。
そのため、手術室で摘出手術を行うことは非常に危険です。そこで外科医たちはなんと「外で手術をする」ということを決めたのです。
病院の駐車場に即席の手術室が用意され、非常に緊迫した雰囲気の中、手術が行われました。ルナ氏に麻酔が投与され、呼吸器を取り付けるためにのどを切開した後にいよいよ手榴弾を摘出します。
医師は最大限の注意を払いながらピンセットのような器具を使って注意深く手榴弾を取り出し、すぐにそれを爆発物処理班に手渡しました。息の止まるような状況の中、手榴弾は無事摘出されたのです。
外科医のチーフ、ウィリアム・サンチェス氏曰く
正直『絶対大丈夫』という確信はなかった。でもルナの命のことを考えると『手術をしないで放っておく』という選択肢はない。神様に『これ以上の悲劇を起こさないでくれ』と祈りながら手術をしたよ」
その後ルナは命の危機を脱し、何度か顔面修復のための手術を受けたのち、無事に回復して退院したということです。よかったですね。
この手術に、コロンビア国内のみならず世界各国の人々から驚きの声が上がっています。いくつかご紹介しましょう。
コメントからもわかるように、フィクションの世界では似たような話がいくつかあるようですね。
ちなみにコメントの中で出てきた『グレイズ・アナトミー』とは、世界中で大人気のアメリカの医療ドラマ。2005年に放送が始まり、アメリカでは現在第13シーズンが放送中です。
今回コメントで言及されているエピソードはまだ序盤のシーズン2の後半。患者の腹部に爆発する可能性のある砲弾が入っていることが判明し、ドクターたちがその砲弾を摘出する必要に迫られるというエピソードです。
顔面と腹部という違いはありますが、手術をする場所に困ってしまう点や爆発物処理班の登場など、今回の事件と似た点が多いですが、それはあくまでもドラマ内のこと。
コロンビアではそれがドラマではなく実際に起こったというのですから、本当に驚きです。
日本ではこのような事故が起こる可能性はあるのでしょうか。最近では2016年5月に陸上自衛隊で「空砲と間違えて実弾を入れ、発射してしまった」という事故があり、隊員2名が軽傷を負ったというニュースがありました。
もちろんこれはこれで大変な事故であり、再発防止のための対策は必要です。しかしこのコロンビアの『顔面に手榴弾がめり込んだ』というものに比べれば危険度は段違いです。
文化や社会情勢の違いなどがあるので一概には言えませんが、日本では実弾の射撃は自衛隊であっても非常に厳しく制限されているため、「同僚の顔に誤ってグレネードランチャーを打つ」というような可能性は非常に低そうです。
日本と他国の武器や訓練方法の違いなどについて、もっといろいろ調べてみると興味深いかもしれませんね。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-3633361/Surgeons-pull-
live-GRENADE-soldier-s-face-hospital-car-park-case-explodes-surgery-
military-accident-Colombia.html
http://www.dw.com/en/colombias-doctors-remove-live-grenade-from-mans-
face/a-19323111
http://naijagists.com/photos-colombian-surgeons-remove-live-grenade-from-
soldiers-face-victim-survives/
http://9gag.com/gag/a84dxXd/medical-team-removes-live-grenade-from-a-
soldiers-face-how-is-this-even-possible
https://www.youtube.com/watch?v=_xgHOVEJq8w
顔面に突き刺さっても爆発しないんだから、そう簡単には爆発しないだろう。でも手術した医者は英雄だと思う。責任重大すぎて絶対にやりたくない。
「榴弾・グレネード(grenade)」を「手榴弾(hand grenade)」と訳してるから、違和感が凄いな
手榴弾は文字通り、手で持って投げる物
手榴弾が(破片じゃなく)顔面にめり込む、なんてまずあり得ない
海外のコメントにもある様に、コロンビア軍も使用してるM203 グレネード・ランチャーによる発射事故だろうな
40x46mmグレネード弾には安全装置が組み込まれていて、信管が起動するには最低でも15〜20mは必要
(それ以上近くで起爆したら、発射した人間も巻き込まれる為)
ランチャーの引き金を誤って自分で引いたか、極近い場所に居た同僚が発射したかのどちらかだろうな
M203の初速は遅い(9mmパラベラム弾の4〜5分の1程度)から、奇跡的に助かったんだろうな
日本の大震災の後にフクシマの原子炉を制御したボランティアたちみたいだわ。って何だ?
海外ではそういうことになってんのか?
タイトル見て、てっきり手榴弾の破片がめり込んだのかと思いきや、40mm丸ごとか。
どう見ても手で投げるものじゃないのに、「手榴弾」は無いやろ。