日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
中国では、大理石、ガラス、象牙は富の象徴です。ふんだんに使えば使うほど、豪華=金持ちの構図がよりくっきり浮かび上がります。基本的に見た目重視ですから、それ以外のことに関しては完全無視です。
複雑な心境が渦巻く中国では「使えりゃそれで良し。見た目関係なし(つまりみっともなくていい)」も大いに成り立ちますし、一方「豪華に見えりゃそれで良し。危なくてもお構いなし(つまり事故が多発してもいい)」も成り立ちます。
2つの両極端な概念が共存する社会なのです。
大理石の床は中国で大流行。大理石風、も可です。細かい違いなどどうせ分かりません。ツルツルに磨けば、本物でも偽物でも大差ありません。
中国にある高級ホテルは大抵この手の床を採用しています。この写真は屋内ですが、屋外もこの調子です。雨の日は見事に滑ってかなり歩きにくいのですが、それでもまめに電動磨き機で磨き上げ、床のツルツル具合に拍車をかけます。
置物なら使い勝手は気にしなくても構いませんが、実際毎日その上を人が通るのですから、最低限の安全性は確保して欲しいものです。
死にはしませんが、バナナの皮に滑るのと同じレベルで、飛び上がるほど滑る床は、できれば避けるべきです、本来は。
一方ガラスの床も人気です。ガラスの床は、床の下が見えます。そのため地面の上ではなく、通常高いところに作られます。
せっかく透明ですからできるだけいい景色が見えるところに使いたい、と高層ビルの展望台などに好んで使われていたガラスでしたが、いよいよ最近そのワルふさげ感覚が加速し、もっと高いところに使われるようになってきました。
すると、こういうところに作ることになります。
断崖絶壁に張り付くように備え付けられているのはガラスの小道です。その名も雲大山のガラス桟道。
手すりはちゃんと付いています。ただ床も手すりもとにかく強度だけは保障できません。中国製ですから。そして桟道が完成して2週間後、やはりお約束通り、ヒビがいってしまいました。
完成してたったの2週間でバリバリです。一か所だけですが、ヒビが入った時はもちろん周りにいた人は大騒ぎです。「割れた」「逃げろ」と口ぐちに叫び、逃げまどう人達。その後、その橋は修理のため直ちに閉鎖されました。
中国製のガラスなので当然そのうち、いとも簡単に割れてしまうだろうと思うのは中国人以外の人の発想のようです。割れた当初、そこにいた人々は大層驚きパニックになったそうです。まさか割れるとは思わなかった様子です。
ちなみに原因はもうわかっています。観光客がガラスの桟道を渡っていた時、誤ってマグカップを橋に落としてしまったようなのです。それで小さなヒビが入り、そのまま人が渡り続けるうち大きなヒビになった模様です。
ちなみにここが閉鎖されたままになってしまったとしても、まだ行くところはあるので大丈夫です。ガラスの吊り橋なんぞいかがでしょうか。こちらも同じくらいの景色のよさでございます。
大理石、ガラスと共に富の象徴として重宝するのが象牙です。象牙は彫り物ですから置物です。安全性を心配する必要はありません。
ただ、象牙はアフリカからの密輸です。巨大な象牙の彫り物を高級宝飾店のショーウィンドーにここぞとばかりに陳列するのはいかがなものでしょうか。アフリカのゾウは中国人の象牙愛好家たちのために、どんどん殺されています。
15年もの間、タンザニア中国間の象牙の密輸を牛耳って来た北京の女がいます。彼女のせいでタンザニアのゾウの数がなんと、6割も減りました。密輸した象牙は700以上にも上ります。
この女は結局2015年秋、捕まりました。そして今後20年以上は刑務所で過ごす予定です。
今まで相当貧しかった国ですから、その反動が大きいのもわかります。ただ、悲しいかな、国民全体の知的レベルが低過ぎ、見えている部分の裏に隠れている部分を想像すことができない人が大半です。何とも物悲しい豊かさです。
(参考)http://www.slipperyrockgazette.net/index.cfm//pageId/1277
http://shanghaiist.com/2015/10/07/yuntaishan-glass-bridge-crack.php
http://shanghaiist.com/2015/10/09/ivory_queen_arrested.php
http://chinacoolart.com/2015/03/03/chinese-ivory-carving/
中国製のガラスの吊橋なんて割れて当然なのに何を騒いでいるのか、ダチョウ倶楽部のネタみたいに当たり前過ぎて笑えるw中国人の見栄を何かうまいことに利用して他人のためになるようなことはないだろうか?
安全第一、品質第二、効率第三
無理やりまたクジラに持っていくスタイル、もう疲れたよ
無視じゃダメなんだろうけど、バ力に何言っても聞く耳を持たないからなぁ