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水道水から致死率99％のアメーバが?!世界の水道水事情
夏が近づくにつれて気温と湿度も上がり、熱中症などにかからないために水分補給を促されます。買い置きのミネラルウォーターを手にすることもあれば、お手軽に水道水からコップ一杯の水を飲む人も多いでしょう。
海外ではそうはいかないケースがあるようです。例えばマレーシアやグアムなどの水道水には、石灰が含まれているため飲料として適しません。
またパキスタンでは数年前に大きくニュースでも報道されたため記憶にある人もいるかと思いますが、水道水から25度～35度の真水の環境に繁殖するフォーラネグリアというアメーバーが原因で多数死亡する事件がありました。
フォーラネグリアは鼻などの粘膜から人の体内に侵入し、致死率99％の髄膜脳炎を引き起こすとされています。そんな悪環境で水道水のインフラが整備されていない国も未だにたくさんあるのが現状です。
海外の掲示板で、自国の水道水は安全に飲めるのか？という問いかけに世界各国から声が集まっていたので紹介したいと思います。
- 私はカナダ在住。水道水は泥水みたいな味がする。昔からそういう環境で育ってきたからか、大丈夫な人もいるみたいだけど、私は駄目だな。
今はトロント北部に住んでるけど、育ったノバスコティアの地域の水の方がまだまし。
- オレはカナダのトロント在住。毎年夏になると水道局の人が検査にやってくるよ。水なのに土の匂いがするんだぜ。たいていは大丈夫なんだけど、ブリタの浄水器買って使ってるよ。
- みんな間違った理解してると思うから、ここで一言。どんなに素晴らしい浄水システムが導入されていようと、多かれ少なかれ水道水の中には、必ずと言って汚染物質は混入されているもんだよ。
割合でいうと何百万分の1の割合でね。他の国の人たちがなんと言おうと、アメリカが浄水システムにかけてる努力はたいしたもんだよ。
- ↑オレはそうは思わないよ。オレが住んでる地域には、使用済みのバッテリーが埋められている、いわゆるカンサークラスター。（カンサークラスターとは、CDC：米国厚生省の一部に属する、疾病対策センターによると、一定期間ガン発生率の高い地域分布をいう）
ここでは、とても浄水整備されているとは言えないね。母ちゃんは、水道水を日頃から飲んでたから、水道水汚染が原因で亡くなったんだよ、確実に。
- 今まで行ったことのある都市などでは、問題なく水道水が飲めたけれども、ロスにあるトーランスでも同様に水道水は飲めるもんだと思ってたけど大きな間違いだったよ。
グラスに水を注いだら、なんとネバネバした汚れのかすみたいなのが浮いてた。おえっ。気持ち悪い。
- 最近の水道水は、ペットボトルの水よりも味はいいように思うけれど？
- ↑でも、硫黄みたいな味しないか？すくなくともそんな匂いがするけどな。
- オレはラスベガス出身。べガスに来た人はみんな口を揃えて、水道水はゼッタイに飲むなっていうだよね。べガスの湖で見つかった魚が性転換したってことがあったからね。変なマンガみたいな話だろ？
- 水道水は美味しく飲めるよ。政府は水道水にマグネシウムやカルシウムを健康のために混入しているらしいよ。
- アメリカでは、ペットボトルの水よりも水道水のほうがより厳しく規制されてるんだって知ってるかい？ 水質に関しては異なる２つの機関がモニターしてるんだぜ。EPA（米国環境保護庁）は水道水に対して目を光らせている一方、もともとペットボトルの水に関しては、規制の抜け道が多いって話だよ。
- ワシントン州シアトル周辺には、900フィートほど離れたところに給水塔があるんだ。水はきれいで、浄水器にいれて使えば、フィルター交換も何年も不要なくらいだよ。
- ↑言いにくいけど、君たちのウォーターシステムには、ジハイドロジェン・モノオキサイド（一酸化二水素）が含まれているんだぜ。
大量に摂取、吸い込むと死に至ることもあるし、浸食作用もあるんだってこと知っているのかい？（注意：これは良く使われるジョークです。一酸化二水素＝水のこと。）
- 日本の天皇は、青森県の水道水が日本一だって宣言していたらしいじゃないか。
- ノースカロライナ在住です。私の町の浄水場からは高濃度のヒ素が検出されるとされ、毎日飲料した場合５年で法規定レベルに達すると言われています。どうするんだろうか。心配ではあるものの、飲んではいます。
- 地域によるかもしれませんが、ライム風味のする水道水もあるようです。水道水はペットボトルのお水よりもコントロールされています。なので、ビール、お茶以外に飲み物がなかったらば水道水を飲む機会が多いです。
スペイン旅行でハイキングをしたときに、井戸から汲み取った水をペットボトルに入れて飲んでいるのをよく見かけました。この光景はアフリカでしか見れないと思っていました。
- 現在モスクワでは、浄水してから煮沸しています。直に飲めないことはないと思うが、実際泥が混じったような味がする。夏は生温いし、冬はキンキンに冷たいですよ。
- 水道水には特に何の問題もないと思うね。
- ああ、神様。パスタを茹でる時でも、ボトルウォーターを沸騰させている私は異常でしょうか？
- シャージュラ（アラブ首長国連邦の首長国の１つ）とドバイでは大丈夫。ただ、市の役員に聞いた話によると、給水パイプが古いものが使われている場合は、さびが混ざっていることもあり、そうもいかないらしい。
- ↑そんな金持ち国で、さびくさい水が飲めるなんて最高じゃないか。
ゲーリーホワイト氏と俳優のマットデイモンが共同設立した非営利団体であるWater Org. (米国ミズーリー州に設立)によると、世界中で3400万人が水に関する病気で命をなくしているという統計があり、これは米国のロサンゼルス市の人口に相当するという。
また、7億8千万人（アメリカの人口の2.5倍にあたる）が未だに、浄化された水を口にすることができないとされている。
WHO(世界保険機関)サイトによる危険な水、衛生、および衛生状態による死に関する分布図でも分かるように第三国地域での、浄水インフラが整備されていないことも明らかになっています。
水道水の普及率が100％に達しているのは、イギリス、スウェーデン、フィンランド、オーストラリア、デンマーク、スイス、ブルガリア、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ベラルーシなどの国々があります。
ただ、水道水が普及しているからといって、その水が安全に飲料に適しているとは限りません。
日本の水質基準は厚生労働省のサイトで確認することができますが主に次の項目にわたり水質基準、検査目標数値の再設定等の見直しがされています。
安全な水を守るために、水質基準というものが定められており、水道法第4条に基づく省令によって定められた基準を「水道水質基準」としています。現在の水道水質基準は平成15年に大幅な改定が行われ、再制定されたものです。
水質基準の3つの項目
1.水質基準項目（水道法第4条）
50項目 大腸菌、水銀、カドミウムなどの危険成分、健康を害する有害物質に関するチェック
2.水質管理目標設定項目
27項目 トルエン、ニッケルまたはニッケル化合物、亞塩素酸、農薬類に関するチェック
3.要検討項目
48項目 毒性の有無、上記2つの項目外に該当するものに関するチェック
| WHO | EPA | EU | 日本 | |
|---|---|---|---|---|
| 大腸菌 | 100mL中に検出されてはならない | 1mLあたり5％以下 | 100ｍL中に検出されてはならない | 検出されないこと |
| クロム | 0.05 | 0.1 | 0.05 | 0.05（六価クロムとして） |
| ヒ素 | 0.01 | 0.05 | 0.01 | 0.01 |
| フッ素 | 1.5 | 4.0、2.0 | 1.5 | 0.8 |
注意：水道が普及している国や地域で行われている検査基準
日本はいずれの数値においてもWHO、EPA、EUと同等かそれ以下の厳しい基準値であることがわかります。
日本の水道水の普及率は97％以上だが、世界各国には水道のない国 も多くあり、水質安全基準に満たない不衛生な水を飲んで病気になる人々も残念ながらまだたくさん存在します。
検査・管理された日本の水は安全だ、というのはこれらからも分かる事実と言えるでしょう。
（参考）http://www.reddit.com/r/AskReddit/comments/au26j/
i_drink_tap_water_is_the_water_coming_from_your/
水の安全は日常生活にとってとても大切なものなので、水道水から有毒物が出るようなことは絶対やめてほしい。
日本では当たり前のことが他の国では当たり前ではないなんて、記事を読んで驚いたが、日本に住んでいて良かったと改めて思う。
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