日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
SF小説などで描かれていた夢の次世代交通システム、真空チューブ列車がついに実現しようとしています。カリスマ実業家が推進する「ハイパーループ」構想は世界中で大きな話題になっています。
若い世代の方はご存じないかも知れませんが、1960-1970年代の乗り物図鑑には近未来の列車として真空チューブ列車やロケット列車が紹介されていました。
ここ数十年はほとんど話題にもなりませんでしたが、2013年、アメリカの若き実業家、イーロン・マスクがハイパーループ構想を発表したことで、真空チューブ列車は再び脚光を浴びています。
マスクは宇宙開発を行うスペースX社と電気自動車のテスラ・モーターズ社の創業者であると同時に、インターネット決済を行うPaypal社の創業者。
彼は直感的にカリフォルニア高速鉄道システムの建設コストが高過ぎると感じ、スペースX社とステラ社の従業員からアイディアを募りました。そして、より高速かつ環境にも財布にもやさしい魅力的なハイパーループ構想を採用したのです。
真空チューブ列車の開発は19世紀まで遡ります。1847年にはイギリスの技術者、イザムバード・キングダム・ブルネルが真空チューブ列車の実験を行っていますが、真空状態を創りだす技術やコスト面で挫折しています。
日本でも名城大学工学部の小沢久之丞教授が真空の中をロケットエンジンで移動する滑走体の実験を行っています。彼は東京帝国大学を卒業後、三菱飛行機(現:三菱重工)で軍用機の開発に携わり、1949年に『音速滑走体の構想』を発表。
1970年代初めまで実験は繰り返されました。この研究で東京・大阪の間を僅か15分ほどで移動できる時速2500/kmを記録しています。
ハイパーループ構想に対抗して、中国も2030年の完成目標で時速4000kmの真空リニア構想を発表しています。志はともかく、まだ遊園地レベルな感じがしますが・・・。
イーロン・マスクが率いるハイパーループ・ワン社は160人体制でハイパーループの開発・実験を行っているのです。構想はロサンゼルスとサンフランシスコ間を僅か30分で結びます。飛行機の2倍以上の速度で移動ができるのです。
チューブ内は真空ではなく、通常の1/1000の低圧状態に保たれ、リニア推進系技術で走行します。計画では4~6人乗りの小さなカプセルが時速1200kmでチューブ内を高速移動ことになっています。
2016年5月にネバダ砂漠で行われた走行実験の様子はユーチューブ上にアップロードされ、多くのコメントが寄せられています。
事業家としてイーロン・マスクが優れているのは周りを巻き込んで夢を実現させる点です。国籍や立場を超えて、多くの投資家や企業、大学、研究者、学生らがこのプロジェクトに関わっています。
豊富な資金や技術を集結することで、これまでの常識では考えられない速度で開発が進められています。まだ多くの課題はありますが、マスクならきっとやり遂げられるような気がします。
日本は新幹線やリニアで鉄道先進国となっていますが、小沢教授の実験を最後に真空チューブ列車の開発は進んでいないようです。
JR東海が威信をかけて進める中央リニア新幹線の最高速度は時速505kmで、新幹線よりも早く、飛行機よりも遅いという中途半端な速度です。全線の約9割が地下トンネルであることを考えれば、柔軟に真空チューブ方式も検討して良いと思います。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3295284/Take-ride-
Elon-Musk-s-Hyperloop-Concept-video-reveals-travelling-high-speed-
futuristic-capsules-look-like.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E3%83%81%E3%
83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E5%88%97%E8%BB%8A
http://www.techinsider.io/spacex-hyperloop-competition-has-been-delayed-
2016-2
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2622516/Forget-high-speed-
rail-future-train-travel-SUPER-MAGLEV-says-China-one-day-1-800MPH.html
最初ハイパーループって何のことかと思ったけど、たしかにこんなのSF映画かドラえもんで見たことある。スピードが早すぎて、本当に実現できるか怪しいけど、日本も早くリニアを実現させてほしい。
作れてもメンテナンスで躓きそう。
日本は大量輸送が必要だからハイパーループは合わないわ
手塚治虫のマリンエクスプレスのまんまだな。
JRはリニアの次の開発も進めてるのかな?
「戦いは創造の父であり、文化の母である。試練の個人に於ける、競争の国家に於ける、斉しく夫々の生命の生成発展、文化創造の動機であり刺戟である。」(『国防の本義と其強化の提唱』より)
技術的ブレークスルーが起こるのは、往々にして軍事技術の研究から生じるもんだ。
利益度外視の研究が出来ない民生技術からでは、技術的ブレークスルーが生じるような冒険的研究が生まれるのは難しい。
日本には軍事投資による大学や企業での研究が無いってのは、アメリカとの大きな研究土壌としての差だよな。
これもいつかは完成される技術だとは思うが、JRが篤志家的に利益度外視で研究するかに掛かっちゃうだろうね。
悪くはないと思うが、駅間距離が短いと効率が悪いね
長距離を一気に行くなら良いかも、アメリカ横断とか
ちなみに1G加速を続けるのはすごい技術だぞ、30秒で時速1058.4kmになるトンデモ加速だ
・・・あんまり計算に自信ないけど多分ね
中国で4000km/hの乗り物作っても事故って人間こっぱ微塵にしてまた埋めたりするんだろ
最初は真空状態にするって言ってたけどいつのまにか減圧になってるし、しまいにはリニア方式採用し出すし、ガラケーにちょこっとてを加えたiPhoneみたいな感じになってきたな。
安倍がリニア技術をアメリカにただで渡そうとしてたけど、このハイパーループに日本のリニア技術を利用するのか?
搭乗する人間の体調管理の方が大変そうに思うけどな。
宇宙に行く程のメディカルチェックが必要になりそうだけど、
そこんとこどうなんだろうか?
リニアである必要性が無いんだけどな
文字通り地に足が着いてない
区間が短ければな。50キロとかならあり得るが長いのは無理そう。