日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
「モスクワ」と聞いて雪や氷などの寒いイメージを持つ方が多いはず。でも実は全く異なる側面がモスクワにはあるんです。
夏のモスクワは40℃近くになることもある灼熱の都市なんです。その暑さに耐えかねたモスクワ市民は噴水や川辺に涼を求めて集まってきます。
最近では日本も猛暑で、東京でも35℃以上の日が珍しくなくなりました。でもロシアの首都モスクワは地理的には北海道よりも遥か北、樺太の北端と同じ緯度なんです。
北樺太の夏の平均最高気温が20℃以下なので、モスクワが緯度の割にいかに気温が高いか想像できますね。
これだけ高い最高気温でも日中の最低気温は15℃前後なんです。非常に大きな気温差ですね。思わず体調を崩してしまいそうです。
近年の偏西風の動きがこの高温に影響していると言われています。またモスクワは人口が約1200万のヨーロッパ最大の都市なんです。
東京と同じように経済や産業が集まり、ビルやアスファルト道路の多い都市は熱がこもりやすくなります。いわゆるヒートアイランドと呼ばれる現象です。
夏場がこれだけ暑いモスクワですが、冬場は最低気温は-40℃にもなり、日照時間も極端に短くなるんです。これが典型的なモスクワのイメージですね。冬場は季節性うつ病にならないように注意が必要だそうです。
こんなに暑いのにモスクワのホテルの多くには冷房設備がありません。またあっても各部屋で温度調整できないってこともあるようです。
とにかく暑い時期と時間は短いので、我慢と根性で乗り切るのがモスクワ流のようです。エアコン慣れした日本人には過酷な気候です。
モスクワの地下鉄に初めて冷房車が導入されたのは2009年とのこと。高温の満員乗車にモスクワ市民は良く堪えられてきたと感心しちゃいます。
ロシア人ってとってもタフそうに見えますが、平均寿命は非常に短いんです。男性は66歳、女性は76歳で、世界最高レベルの日本と比べると男性で14歳、女性で12歳短いんですよ(2013年)。
短命なのはウォッカの飲み過ぎだという人もいますが、ロシアの厳しい気候も大きく影響していると思われます。
モスクワでは高温になると体調不良や水辺の事故が原因で亡くなる事故が多発し、年によっては死者数が平年の5割増しって事もあるんだそうです。ロシアの非常事態省は市民に高温注意を必死で呼びかける状況になっているんです。
こんな猛暑が続くと、モスクワ市民のみなさんも吹っ切れてしまうようです。洋服のまま、街中の噴水や池で水浴びをしたり、泳いだり、バケツや水鉄砲で水をかけまくったりと、老若男女関係なくはしゃぎ始めるんです。
このモスクワ市民の様子は動画でアップされ、いろいろなコメントが世界中から寄せられています。いくつか紹介していきましょう。
水辺で涼を楽しむモスクワ市民を見ていると、冬場は厚着で体を動かせない分、短い夏を思いっきりエンジョイしているように感じもします。
それにしても年間の気温差が約80℃もある環境で逞しく生きているモスクワの人々を思わず尊敬してしまいます。
街の中央で洋服のまま若い女の子達が泳いだり、水浴びをされたりするなんて、とても開放的で想像するだけでもワクワクします。そしてこの陽気な国民性は意外すぎて驚きます。
もし夏にモスクワに行く機会があれば、この水辺のお祭りに飛び入り参加してみてはどうでしょう。
(参考)https://en.wikipedia.org/wiki/Climate_of_Moscow
http://www.metoffice.gov.uk/learning/learn-about-the-weather/weather-
phenomena/case-studies/russianheatwave
http://worldblog.nbcnews.com/_news/2010/07/23/4736422-relief-from-
heat-eludes-muscovites
ロシア人の平均寿命短すぎてビックリした。本当にウォッカなのかな!?冬は-40度なのに夏は40度ってかなり差が激しい。動画見たけどみんなかなり楽しそう!
ウォッカを野菜ジュースに代えれば10歳は寿命のびるよ。
+40℃と-40℃とはふれ幅大き過ぎて軽い拷問じゃないですかヤダー