日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
私が以前、長崎県の佐世保市に住んでいた時の話です。日本に住む人ならだれでも、地域の市役所が指定したゴミの分別ガイドラインに沿ってゴミを捨てます。
佐世保市には米軍基地があるのですが、私は何度か基地内の小学校・中学校・高校が一緒になった学校に、仕事で訪問していました。ある日、その学校のカフェテリア内で見た光景に驚きを隠せませんでした。その光景とは・・・、ゴミの捨て方でした。
カフェテリア内には日本のゴミ箱の5,6倍はあるだろう巨大ゴミ箱がところどころに置かれていました。ちょうどお昼時だったので、アメリカ人の生徒達がみんなでがやがやとランチを食べていました。
食事が終わった生徒は各自で自分が食べた後のゴミを、その巨大なゴミ箱に捨ててカフェテリアを出て行きます。昼食の時間が終わるころ・・・、そのゴミ箱はすべて溢れんばかりのゴミの山でした。しかも!!!仕分けまったくなし!!
缶もビンもペットボトルも紙皿もナプキンも、食べ残しの生ごみでさえも、全てがそのゴミ箱の中に無造作に入れられていました。
そして、入りきらなかったゴミは床に落ちたままです。テーブルの上にも食べかすなどがたくさん落ちており、もう散乱状態のカフェテリアでした。
私はすかさず隣にいた担当のアメリカ人の先生にこう尋ねました。「この学校では、ゴミの仕分けはしないんですか?そのゴミは誰が処理するのですか?床やテーブルは誰が・・・?」
その先生は私が質問するやいやな、笑い始めました。「はははは、、日本人はみんな同じことを聞くな~。確かにゴミ事情は日本とまったく違うからね。興味があるんだよね」
その先生が答えてくれたことをまとめてみました。
私は愕然としました。すべてが、私がそれまで育ってきた環境とは正反対だったからです。
そしてその先生は、こう続けました。
私の知り合いにも一人基地内で働く日本人のゴミ清掃者がいるが、アメリカ人がなんの考えもなしにポイポイ捨てているから、彼はもうその仕事にうんざりしているよ・・・
私はカフェテリアの溢れんばかりの巨大ゴミ箱を見ながら唖然としてその話を聞いていました。
現在私はアメリカに住んでいるのですが、家庭でのゴミ処理はどうなっているのか、少しお話したいと思います。
そのアメリカ人の先生が言っていたように、もちろん家庭でも仕分けはしません。ゴミ袋だって何を使ってもオッケーです。家庭にはひとつずつ、これまた巨大ゴミ箱があります。
地域によってゴミ収集会社がいくつかあり、その会社名の入ったゴミ箱を使います。ですので、お隣さん同士でも、利用しているゴミ清掃会社が違えば、ゴミ箱の会社名や色なども異なるわけです。ただ、サイズと形だけはどの収集会社のものも同じみたいです。
さて、その巨大ゴミ箱ですが、使い方は簡単です。そのゴミ箱には必ず蓋とタイヤが付いていて、すべての家庭が家の前に常置しています。家庭から出たゴミがある程度たまると、その巨大ゴミ箱にポンポン、ポンポンと入れていきます。
ゴミ収集会社によって曜日は違いますが、決まった曜日の午前中に、一週間分のゴミがたまったその巨大ゴミ箱のゴミを収集に来ます。ですので、その曜日の前夜までに、ゴミ収集車の担当の人が集めやすいように、道路沿いに移動しておきます。
満タンにゴミが入っていても、タイヤがついているので、運ぶのには全然苦になりません。もし、その巨大ゴミ箱に入らなかった場合や、割れ物を別にしたい場合は、そのゴミ収集会社専用のプラスチックの箱があるので、それを使うこともできます。
ちなみに、びん・缶・ペットボトルなどに「リサイクルマーク」(下記参照)が付いていれば、スーパーなどに設置されているリサイクル機に投入することで、5セント(約5円)もらうことができます。地球にもお財布にも優しいシステムですね!!
もうひとつ、私がアメリカのゴミ収集会社についてご紹介したいことがあります。それは会社名です。私が住む地域には主に3つのゴミ収集会社があります。こちらがそれらの会社名です。
Youngblood(青春の血潮)
flower city(花の都市)
Waste Management(廃棄物管理)
私の家で契約している会社の名前は、「Youngblood」です。ここに住み始めて間もないころ、この会社からの請求書が届いたのですが、主人に尋ねるまでは、なにか医療関係の会社かな?と思っていました。
ちなみに「flower city」ですが、私が住む都市がこのように呼ばれているということで名づけられたようです。ゴミ収集会社なのに、1と2はどちらかというと明るくて元気なイメージの会社名ですよね?いかにもユニークで、アメリカらしいです。
また、請求書と述べましたが、こちらでは2か月に一度ゴミ収集料金を支払わなければなりません。もし支払いがされない場合は、いくらゴミを道路沿いに出しておいても、収集してくれないしくみになっています。
さて、一方で私たち日本でのゴミ事情はどうでしょうか?この2つの例からして、まったく正反対のことばかりですが・・・。少し整理してみました。
日本に住む人々は、住んでいる地域の市役所によって決められたゴミの分別ガイドラインに沿ってゴミを捨てます。専用のゴミ袋や袋に貼る用のシールなどが提供され、それらを用いてゴミを捨てます。
地域によって多少異なりますが、ゴミの種類はおおよそ燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、資源ゴミ、・粗大ゴミ、有害ゴミの5種類に分類されます。
おそらく日本のご家庭には、市から提供されている分別の分かりやすい図表などを冷蔵庫などに貼っているところも多いと思います。
すべて暗記するのは難しいですからね。特に独身暮らしであまり料理をしない若者は、なんのことやら?と思っている人も多いでしょう。
さて、これらの種類をすべて分別するわけですが、それを種類ごとに専用のゴミ袋に入れ、指定の日、指定の時間に捨てます。
間違った日に間違ったゴミを出したり、別の袋で出そうものなら、収集されなかったり、住人の元へ送り返されることもあります。時には、ゴミのルールを遵守するよう、近所の奥様が目を光らせている地域もありますよね?
私も一度真夜中に燃えないゴミを捨てた時に、どうやら日にちを間違っていたようで、ゴミ置き場の側に住む住人に怒鳴られたことがありますよ・・・。住民一丸となってゴミのルールを守っているわけです。
このようなゴミのルールの細かさや厳しさで言えば、日本は世界トップクラスと言えるのではないでしょうか。これほどまで厳しく、多くの国民が素直にルールを守っている国は他にはないと思います。
そこで、この日本のゴミ事情について、海外の声を聞いてみましょう。
さて、世界の声はどうでしたか?日本も海外を見習わなければいけない面もありますね。もっとリサイクルをしてゴミを出さないようにしなければいけない、というのが日本の課題でしょうか。確かにあれだけ苦労して細かい分別をしても、リサイクルしないことには意味がありませんよね?
最近日本でリサイクルが活発になってきていると気づくことがいくつかあります。
まずは、スーパーに「マイ・バッグ(エコ・バッグ)」を持ってきて、レジ袋を受け取らないお客さんが増えたことです。スーパーによっては、そのようなお客様に値引きをしたりポイントを付けたりして還元しているところもあります。
それから、お弁当を買ったりすると必ずついてくる「箸やプラスチックのスプーンにフォーク」。私の友人にも「マイ・箸」を持ち歩いている人がいますが、私も外でご飯を買う時などは、箸やスプーン、フォークは受け取らず、家にあるものを使います。
また、配達する仕出し屋さんなども工夫をしています。これまでは使い捨てのプラスチック容器だったのを、独自のステンレス加工の容器に変え、後で回収に来るなど・・。
このような地道な行いが、ゴミ減量につながるのです。ちなみに私が今挙げた3つのリサイクル方法は、ここアメリカでは未だ見たことがありません。
さて、ここまで日本のゴミ事情を、アメリカをはじめ、様々な国々と比較しながらお話してきましたが、海外の声にもあった、日本の「教育」と「規律」について考えてみましょう。
下記の写真を見てください。
そうです。みなさんもよくご存知の「給食当番」ですね。日本人であればだれもが経験したことのある「給食当番」。冒頭で話した「アメリカのカフェテリア」とは全く違う光景ですね。
その他にも「掃除当番」などもあり、学校の掃除は各掃除場所を割り当てられ、みんなでしましたよね?
日本人の教育はここから始まったといっても過言ではないでしょう。給食当番や掃除当番をすることで、何が養われると思いますか?リーダーシップ、責任感を持つこと、自立性、規律を守る姿勢、協調性、おもいやりの心、コミュニケーション能力・・・。
これらのことが幼少時代から養われているからこそ、ゴミの分別もしっかり自己責任でやるんです。リサイクル活動だって、地道に自分ができることからやるんです。やらされているのではなく、やるべきものだと自らが思っているからこそ進んでやるのです。
学校を自分たちの手で綺麗にすることができるのですから、地球だって自分たちの手で綺麗にできるんです!!
日本は「清潔な国」「真面目な国」「安全な国」「心優しい国」・・・・と海外から高い評価を受け、尊敬されている国です。その根本にあるのは、ほかでもない、日本の教育から得た「和の心」なのです。
日本には給食当番や掃除当番があるから自分で分別する、汚さないよう気を付ける習慣が付いているんだとわかった。これは海外でも絶対マネしてほしい教育方法だと思う。
ゴミの分別意識は江戸の時代から日本に浸透してた。
近代から始まった意識じゃないよー。
江戸時代はリサイクル率100%だったしな。糞尿すら業者が買い取って肥料として売っていたしな。だから、たくさんの排泄物が手に入る長屋の大家はけっこう金持ちだったそうな。
実は、一人当たりのゴミの出す量はアメリカ人より日本人の方が圧倒的に多い。梱包や包装に使う箱や紙でかなり量を稼いでいる。
むしろ江戸は究極のリサイクル都市。
日本でも高度経済成長期あたりは今程リサイクルだのゴミの分別だの
気にしてなかったよ。
上でも言われてるけど、出すゴミの方も減らしていかないとね…
日本のゴミ量が世界有数なのは、食品廃棄と過剰包装が原因
分別が進んでるからといって偉そうにしてる場合じゃない アメリカに次いでゴミ燃やしてCO2出してんだから
ゴミの分別のお手本はドイツでしょ?
日本よりずっと前から分別とかリサイクルとかで話題になってたよ
日本のレストランもアメリカみたいにドギーバッグ(食べ残しの持ち帰り)を普及させたら良いのに。食中毒とか言い出すから自己責任も含めて。
昔からある清潔への意識が、近代になって他国の技術やシステムを利用して昇華された結果だろうね。でもゴミの量は減らさなきゃね。
過剰包装はちょっとね。
便利に思う時もあるけど、やっぱゴミを出さない努力もしないと。
※3
まったく気にしてなかったと言ってもいい
空きビンの回収くらいじゃね?
それから空き缶やら廃油やら固めるテンプルとか出だして…
で、今に至る
一人あたりのゴミ排出量は日本はかなり少ない
ドイツをはじめとした環境に気を付けていそうな外国より少ない
ただリサイクル率や焼却率は高い
ゴミの排出をさらに減らしリサイクル率をあげられるといいよな
米7
ただ日本の食中毒発生件数は滅茶苦茶少ないんだよね
アメリカの半分?とかそういうレベルではなくオーダーで違う
持ち帰り禁止とかも影響してるんじゃないかな
食中毒発生は他人にも迷惑かかるから持ち帰りは禁止で俺はいいと思う
日本の燃焼ゴミが多いのは、完全に燃やせる物として分別されているから
分別されていない海外のゴミは基本的に埋め立てされてんだよ。
ゴミを埋めると地下水の汚染や自然発火が起きて、それ自体が環境破壊。
co2排出の対策に、植樹する事業を行ってる国なんて、世界中見渡しても日本しか無いよ。
アマゾンの森林保護を積極的に行い、中国内陸の砂漠化防止に取り組んでるのは他ならぬ日本だぞ。
日本人にも周知していないんだから、外国人が知る筈もないけどな。
分別が出来るからって偉そうにしても意味がない。まずはゴミを減らすことから!!
日本の個別包装は湿度か高くて湿気やすい事情もあるから、仕方無い部分も有るんだよね…
…
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