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アメリカ・ニューヨークに本拠地を置く「キックスターター」は、いろいろなアイデアや想いを持つ人々のプロジェクトを資金調達面でサポートする企業です。
日本もこのキックスターターを通じて、プロジェクトの素晴らしさを世界中に発信しています。
キックスターターのビジネスモデルは「クラウドファンディング」と呼ばれるものです。クラウドファンディングとは「クラウド(群衆)」と「ファンディング(資金調達)」を合わせた造語。
これはインターネットを通じて提唱者のプロジェクト・アイデアを公開し、それに賛同する世界中の人々から短期間で直接出資を募る方法なのです。
キックスターターはプロジェクトの提唱者と賛同者との橋渡し(プラットフォーム)の役目を担っています。
キックスターターは2009年に設立された会社で、クリエイティブなプロジェクトへのクラウドファンディングサービスを行なっています。
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は2010年と2011年の「ベスト・イノベーション(新しい社会的価値)」の1つに選出し、その貢献を高く評価しています。
現在、規模や知名度でもクラウドファンディング業界のリーディングカンパニーなのです。
キックスターターのプロジェクトは、アート、ビデオ、漫画、デザイン、ファッション、音楽、映画など13のカテゴリーがあり、提唱者の提案内容を見ながら出資ができます。
何もお金持ちだけが賛同者になれる訳ではありません。少額出資からでもプロジェクトに関わる事ができるのです。賛同者が受け取る契約報酬はお金だけとは限りません。
プロジェクトで完成した商品を一般よりも早くかつ安く(KickStarter価格)で入手できるケースもあるのです。プロジェクトは資金目標額に達成した場合のみ開始されます。
提唱者はアメリカかイギリスに銀行口座が必要ですが、市場調査を兼ねた資金調達が短期間で行なえます。一方、賛同者はアマゾン(アメリカ版)アカウントが必要なだけなので、世界中の人々が気軽に参加できるのです。
まさにインターネット時代らしい資金調達方法なのですね。なお、調達資金の5%はキックスターターに、アマゾンに3~5%が手数料として支払われます。
このクラウドファンディングの起源は17世紀のヨーロッパの出版界と言われています。当時の出版は非常に費用がかかり、パトロンの寄付で出版される事が多かったのです。
出版本の中で寄付者名は公表され、寄付者はリターンとして「栄誉」や「自己満足」が得られたのです。ヨーロッパには資産家が文学や科学、芸術を支援してきた伝統があるのです。
キックスターターの提唱プロジェクトの中には類似した内容もあります。例えば、空中に植物を浮かせるインテリアの提案は日本とフランスから同時期に行われました。
日本の提案は「エア・盆栽」でフランスの提案は「リトル・グリーン・プラネット」。どちらも目標額を大きく上回りましたが、人気度は日本企業が圧勝です。
電気磁石で空中に物を浮かせるインテリアは地球儀などが商品化されています。今回の日仏の企業が販売するのは植物用の浮遊セットのみで、植物は自分で購入して完成させます。
日本側の方が高く評価された理由は、九州の素材(佐賀の伊万里焼や鹿児島・桜島の軽石)へのこだわりや日本人のセンス、盆栽の知名度、そして「Made in Japan」の信頼性があったからでしょう。
では、エア盆栽に対する世界の声を紹介しましょう。
提唱者に資金が集まったとしても、それはプロジェクトの成功を保証するわけではありません。プロジェクトがつまずき、契約報酬が遅れたり、なくなる場合もあるのです。
また、プロジェクトが失敗してもキックスターターはその責任を負いことは覚えておきましょう。リスクを理解した上で出資する事が大切です。
キックスターターで集まった過去最高の金額は1プロジェクトで20億円以上。カードゲームを開発し、目標額の800倍以上の10億円の資金を集めたプロジェクトもあります。
トップ10には日本人提唱者のプロジェクトが2つ(いずれもコンピューターゲーム)も入っています。あなたもアイデアとやる気で世界にチャレンジしてみませんか。
(参考)https://www.kickstarter.com/projects/1280002828/air-bonsai-create-
your-little-star
https://www.kickstarter.com/projects/1579028325/little-green-planet-
levitating-air-plant-floating?ref=discovery
https://en.wikipedia.org/wiki/Kickstarter
これはすごい!たしかに日本の伝統と技術が融合した商品だ。電源が必要なのがちょっとネックだけど、いずれ電源もいらないエア盆栽も出てくるだろうと思う。
詐欺の割合が一定数あるのを解って金出せよ。
金集めた後でやるかやらないかは募集者次第だからな。
やらなくても違法でもないし。