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日本の10倍以上の人々が生活する中国には多くの天才や神童がいます。その中国人が驚愕する日本の小学生、辻窪凛音(つじくぼりんね)ちゃん。彼女は中国に人気番組で桁違いの暗算力を披露したのです。
その番組とは江蘇衛星テレビの「最強大脳(SUPER BRAIN)」。これは記憶や計算、音感、空間認識などに優れた能力を持つ人々を紹介する番組です。
中でも最も盛り上がるのが友好国際交流戦で、中国チームと海外チームがプライドをかけて真剣勝負をするのです。
中国側にはホームとしての有利さはありますが、ルールも審査員もフェアです。中国語が分からない外国人でもハンディなしで戦えるように工夫されています。
要は日本の「料理の鉄人」と「最強の頭脳 日本一決定戦 頭脳王」のようなバトルをもっと公平・公正にした感じですね。スタジアムでスポーツ観戦のように盛り上がります。
2015年に初出場した凛音ちゃんは、当時9歳だったにも関わらず、神業的な暗算力で他の出場者を圧倒。司会者、審査員、そして中国の観衆を唖然とさせたのです。
試合は3-1で日本側の勝利だったにも関わらず、中国共産党の宣伝紙は5ページに及ぶ特集記事で試合の様子や凛音ちゃんの才能を紹介しています。また香港系メディアもこの記事を取り上げています。
なお、この大会の日本側のメンバーはルービック・キューブの世界チャンピオン、郡司光高氏、円周率記憶で10万桁まで記憶している原口璋氏、暗算のギネス記録保持者、笹野健夫氏、そして最年少の凛音ちゃんでした。
凛音ちゃんは5歳から算盤を習い始め、6歳で暗算検定9段、7歳で最上位の10段に合格するという天才少女です。もちろんこれは最年少記録。なんといっても凄いのが長時間続く集中力です。
また5歳で円周率500桁まで暗記したというから驚きですね。でも一日中算盤や暗算だけをやっているわけではありません。小学校1年生の放課後には、一週間で7科目の14コマ、計30時間も習い事をしていたのです。
日本では近年見直しが進んでいるとはいえ、ゆとり教育が行われてきました。この間、隣国の中国や韓国では徹底した詰め込み教育が行われていたのです。
凛音ちゃんの習い事を特集した番組動画は日本語音声であるにも関わらず、中国語圏でかなり注目されています。もともと中国は科挙の国。
ペーパーテストに合格さえすれば、宰相になることも夢ではありませんでした。特に近年では一人っ子に関心と期待が集中し、教育熱に拍車がかかっているのです。日本で培われた教育ノウハウをどんどん取り入れています。
なお、「最強大脳」の2016年版の日交流戦の動画が公開されています。ほとんど中国語ですが、十分楽しめますよ。今回は凛音ちゃんが日本チームのキャプテンとして2年連続で出場しています。
凛音ちゃんが驚異的な暗算のベースには算盤があります。一般的に珠算(エア算盤)と呼ばれ、頭の中で算盤の動きをイメージしながら計算をするのです。
算盤は東西いろいろありますが、日本ほどそろばんを実用的に発展させた国はありません。日本式算盤はコンパクトで高性能。まさにMADE IN JAPANの象徴するようなアイテムなのです。
電卓の普及で日本の算盤人口は長期トレンドでは減少傾向。逆に海外では日本式算盤が急速に普及しつつあります。とはいえ、ここ数年では日本でも算盤の脳への効果が見直され、算盤を習う人が僅かに増えているのです。
近い将来に第二、第三の凛音ちゃんが続くことを期待したいですね。もちろん、凛音ちゃんには世界の頂点を目指して頑張って欲しいです。
(参考)http://www.japantimes.co.jp/news/2015/03/19/national/china-in-
shock-after-japanese-girl-wins-brain-battle/#.V2oQMdKLSCh
http://yp.scmp.com/news/china/article/94951/nine-year-old-japanese-girl-
blows-away-competition-super-brain-battle
だいたい見た目で日本人か中国人か判断できると思ったけど、この番組の出場者はちょっと難しかった。日本人が中国人ぽいのか、中国人が日本人ぽいのか、それほど差もなくなってきたからか。
面白い記事でした。2016年も日本が勝ったのかな?
詰め込み教育だったとしても嘘の歴史だったりするのでならすとゆとり教育と変わらないよ。