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“インド”というと、様々な伝統や習慣がまず頭に浮かんでくるでしょう。あの聖なるガンジス川、サリー、額の真ん中にあの赤いしるし…など、独特な文化で有名なインド。
そして何よりも一番有名なのが、皆さんご存知のカースト制度です。生まれながらに身分が決まっていて、自分の意志ではその階級から抜け出すことはできません。
あたかもお金によって取引されるような少女たち、男の子を生むことしか望まれない、十歳で処女を失うことが幸運の鍵、私たちにとっては理不尽とも思える様々な伝統がたくさんあります。
実はそんな身分制度の中に、興味深い伝統をもつ一部族を見つけました。彼らは“宦官”として知られています。
辞書でこの言葉を調べてみると「東洋諸国で宮廷や貴族の後宮に仕えた、去勢された男子」となっており、中国、オスマン帝国、ムガール帝国などに多かったようです。
しかしインドのこの“宦官部族”はちょっと違っていて、彼ら自身はそれを「男性でも女性でもなく第三の性」とみなしています。どういうことなのでしょうか?
実はこの階級、さかのぼってみるとインドの宗教と深い関係があるようです。ヒンズー教にははっきりしとした性に関する定義がなく、彼らの神々は男性にも女性にもなりうるとか。
このような背景から宦官、つまり第三の性区分が存在することが許されるようになりました。ちなみに一昔前はこの階級はとても尊ばれていました。
しかしイギリス人の侵入により同性愛が罰せられるようになり(ちなみに宦官は同性愛とは無縁)、現在も彼らは偏見に苦しみ続けることになります。ちなみに現在インドには、5万人ほどの宦官がいまだに存在しています。
1860年以降法律によって去勢は禁止されているものの、まだまだ実施する医院はあるそうで、命の危険をおかしてまで(実際に亡くなる人も多い)宦官になり、祝福したり呪ったりできる能力を得ることを美徳とみなしています。
ちなみに子供が生まれると彼らはその祝いの席に行き、歌ったり子供を悪い病気から守ったりします。しかしその引き換えにもらえるのはお米や砂糖や少額のお金。宦官になるのに払う犠牲に比べると、決して見合うものではありません。
さて、深く宗教に根差したインドではごく一般の宦官制度。世界の人々はどう見るのでしょうか?
このように世界の人からしてみると、なかなか理解しがたいこの宦官制度。なんといっても彼らの生活は宗教・歴史・伝統によって形作られているため、彼らにとってはこれが理想の、高潔な生き方なのかもしれません。
もちろんそれぞれに自由意志があるので、自分で自分の人生を決めることはその人の権利。それでも命は大事にしてほしいものです。広い視野をもつことを教育され、さまざまなしがらみにとらわれず、自分の歩く道を選べる日本に生まれたことに感謝できます。
ヒンズー教、カースト制度はとても異質で他宗教からすると変なことばかりだと思うけど、今回の内容もやはりかわっていた。インドに生まれたら苦労するだろうなぁと思うけど、インド人は普通なのかなぁ?カースト制度の廃止はできないんだろうか。
って、それ宦官じゃなくてヒジュラだよね?
呪いと祝いを与える巫女っぽいモノでしょ。
あ、現在のカーストがネジ曲がったのはイギリスのせいですが?
外国人が入って来やすい(侵略しやすい様に)様にしただけ。人口の多い場所で仕事と雇用を分け合う知恵だったのにねぇ~。
白人様ってロクデナシな上に無知なのねぇ。