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婚前契約はしたほうがいい?!離婚して破産するドイツ人男性たち

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ヨーロッパの特にプロテスタント圏の国々では、結婚せずに長く共同生活を送っているカップルが少なくない。たとえまだ学生であっても18歳になれば家を出る彼らは、最初は家賃を少なく抑えるため、男女関係なく複数の他人とフラットを分け合い、ルームシェアすることが多い。

そこではもちろん部屋こそ1人部屋で個人の空間だが、キッチン、リビング、バスルーム等の共同使用を通して、他者との共同生活というものを学ぶ。

特定のボーイフレンドやガールフレンドができれば、このルームシェアの延長線上で気軽に共同生活を始め、これからもずっと一緒に暮らしていけるか、時間をかけて見極めていく。

とくに「結婚」という文字を念頭に共同生活をすることは、だから(一方が非ヨーロッパ圏の人間で滞在許可が結婚にかかっている場合は別として)2人がどちらもヨーロッパ人同士の場合は案外少ない。

子どもができて初めて「結婚」を考えるカップルもいれば、一緒に生き、やがて子どもをもうけ、ひとつの家族として成長しながら、子どもが独立する歳になって初めて「結婚」するようなカップルもいる。結婚しないままのカップルも多い。

紙切れ一枚にとらわれたくない。精神的な繋がりがあるからあえて法的に「結婚」しなくともよい。そう聞けば聞こえはいいが、そこには、もう少し複雑な事情がある。時間とコストのかかる「離婚」を避けたいという、特に男性側の事情だ。

ドイツの複雑で不平等すぎる離婚

ヨーロッパの中でも特に離婚の制度が複雑なのが、ドイツだ。ドイツでは、弁護士(自費)を介さずに離婚することはできない。

どちらに離婚の原因があるかなどという議論は全くない上、たとえ女性がほとんど働いておらず財産もないような場合でも、結婚生活を送っていた長さに応じて男性の財産は厳しく分割され、さらに男性側は、離婚後も女性側が十分に自立して生きていけるだけの生活補助「アリメンテ」を毎月払い続けなければならない。

2人の間に子どもがいる場合、男性たちには子どもとの面会の権利が約束されているが、その際子どもと一緒に休暇を過ごしたくとも、「アリメンテ」の負担で経済的に逼迫し、旅行ひとつ行けないという男性もいる。

逆に、女性たちは離婚後の経済的な不安がないため、既に気持ちの離れたパートナーに「生活のために」しがみついている必要は全くない。

こうしたことから、結婚は、ドイツの法律下では、特に男性側にとってある種のリスクとなる。わざわざ結婚しないカップルが増えるのも頷ける。

ドイツで増えてきた婚前契約

あえて結婚するとなれば、近年では、その前に弁護士同席のもと財産目録を作成し、離婚した場合の財産の行方について事前に契約(たとえば「離婚の際に財産請求はしません」等)を取り交わす「婚前契約」も増えてきた。

この「婚前契約」が、あるドイツの有名掲示板で話題に上った。人々に意見をつのった提題者は、近く結婚したいと願う親友をもつ、若い女性。親友はボーイフレンドとすぐにでも結婚したかったのだが、彼のほうからは、「婚前契約なしでは結婚しない」と言われたとのこと。

ロマンチックな結婚を夢見ていた彼女は、あまりにも現実的な彼の言葉に「今から離婚のことを考えるなんて!」と怒り、婚前契約は絶対にしないと断言。そんな彼女の様子を見た提題者は、世(ドイツ)の男性女性に「婚前契約はしておくべき?」というテーマで広く意見をつのることにしたという。

この問いかけに対するドイツ人たちの意見は…

結婚前に離婚後のことを考えて防御策を考えているのって、結婚する意味があるのかしら?って思う。その一方で、婚前契約しないで結婚して大変な目にあう男性がたくさんいるのも事実だし…。結婚って文字通り「尊い(高価な)」ものだよね…。
俺は3回離婚したんだけど、婚前契約してあったお陰で助かったよ。人間、何事も法的な備えが必要だと思う。たとえ離婚しなくても、こういう契約をすることで、自分が法的にどういう位置づけなのか自覚しながら結婚生活を送ることになるし、それはいいことだと思う。

「法的な婚前契約なんて相手に信頼がない証拠」なんてロマンチックなことをいう奴もいるけど、そう言う奴には「じゃあ最初から法的な結婚なんてするな」って言いたい。

結婚した女性は、そのうち夫が離婚申請してくれるのを心待ちにするようになる。結婚したいって言ってるあんたの親友だが、そりゃ男は慎重にもなるさ。その男は、結婚してって言われても逃げ出さないだけ、まだいいよ。
「花嫁料」(結婚後の保障となるお金)が期待できないなら結婚する意味なんて無いわよね。結婚前には、最低限、彼と住むことになる家がプール付きかどうかチェックしておかなきゃ。

離婚することになれば、そのときはもちろん、私と子どもが文化的な社会生活を送れるだけの生活費を頼むわよ!……とか、そういうことにならないように、彼は、結婚前にハッキリさせておきたいんじゃないのかな?

いい仕事をして稼ぎのいい男は、そりゃ婚前契約するだろうね。大して稼ぎのない奴ほど、すぐ結婚したがる。あんたの親友は働いてるのか?その男が婚前契約を望むのは、それなりの理由があるんだよ。
夫を裏切って不倫した上、傷ついた夫から更に財産かっさらって別れていく女を想像してみろよ!婚前契約は絶対必要だと俺は思うね。
今の世の中で婚前契約しないで結婚するのなんて、おそらく馬鹿だけだろう。現在のドイツの法の下では、男は離婚すれば確実に破産する。ロマンチックなことだけ言っている奴は、かつてロマンチストだった男の行く末を見てみるといい。結婚したカップルの半分が離婚する時代だ、現実的になるのは当然だよ。
みんな、大抵の女性は男性のお金に依存しているという前提で意見を書き込んでいるけれど、そうじゃない女性も沢山いることを忘れないで!私自身のことを言うなら、もし夫から「専業主婦になってくれ」と頼まれていたら、私は彼と結婚していなかったと思う。

結婚生活って、どちらに転ぶかわからないものだから、女性も経済的にしっかり自立しているべきだと思う。少なくとも私は、経済的に彼と同等だったから、婚前契約をしようと言われたって、少しも嫌じゃなかった。むしろ、当然だと思ったわ。

婚前契約しておくことで、離婚時の延々と続く、金をめぐる醜い議論や煩雑な法的抗争を避けられるんだから、意味があることだと思う。
一番大切なことを聞きたいんだが、あんたの親友(女性側)は、稼ぎがあるのか、無いのか?それによって回答は変わってくるだろう。
「婚前契約」という形をとるかどうかは別にしても、結婚する前に2人はいろんなことをはっきりさせておくべきだと思う。私自身はそういうの無しで結婚して、ありがたいことに今まで上手くいっているけれど、皆が皆そうじゃないし。

もし仮に、自分たちが別れて、お互い再スタートを切ろうということになったら、やっぱり婚前契約があったほうがすっきり別れられて、両者の精神的ダメージも少ないと思う。

「婚前契約はしたくない」と主張する裏には、いつかは相手を裏切るつもりがあるんだ。そういう人間は結婚するに値しないと思う。婚前契約をうまく避けようとする人間は、信じる事ができない。先が見えているよ。
私は女だけど、結婚する人たちの婚前契約の必要性は認めるわ。でも、私自身はそういうのが煩わしいから、パートナーと一緒に暮らしていても「結婚」はしてないし、これからもしないと思う。

圧倒的に男性不利となるドイツ法の下での離婚。離婚の原因を全く問わず、女性に原因がある場合でも所得の多い男性側が経済的に厳しい負担を強いられるというのは、日本人の目から見れば、かなり不公平に見える。

ドイツ男性たちが用心深くなって、結婚を避けたり、婚前契約不可欠と思うのも当然だと共感してしまうと同時に、「日本に住んでいてよかった!」と、ほっと息つく人も多いのではないだろうか。

(参考) https://de.answers.yahoo.com/question/index?
qid=20140506044536AAUdoxu

若い内から家を出て共同生活をするのはとても良いことだと思うが、ドイツの結婚はさすがに男性側からするとリスクが大きいものに思える。

何があるかわからないので、リスクはあってもいいが、女性が「婚前契約は絶対しない」というのは怪しすぎる。

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2017年12月27日 9:38 AM

    愛が試される感じがあって、子供の視点でみれば、契約結婚する逃げ腰な父親はカッコ悪いなと思う。契約結婚だと結局、期待するものは得られないんではなかろうか。

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