日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
「美のための痛み」は世界中の女性に共通するコンセプトですね。髪を染めたり、ムダ毛を剃ったり、不快なハイヒールに足を無理やり入れたり、体の一部を変えるために手術までする人もいるのです。
そして「纏足」が、中国人女性のそれに当たります。「纏足」とは、足を縛り、たった9センチほどに小さくするものなのです。
この纏足は、言うまでもなく、言葉に表しきれないほどの激痛を伴います。それだけでなく、骨も折れ、曲がってしまう上にそこから細菌が入り、病気に感染してしまう恐れもあるため、衛生上の悪習慣として位置づけられています。
この「纏足」は最初、1912年に禁止されましたが、こっそりと纏足の習慣は行われていました。南中国のユンナン省にはその残酷な経験の体験者がまだ何人か残っているのです。
ワン・リフェンの母親が彼女の足を纏足し始めたのは、彼女がまだわずか七歳の時でした。纏足のためにつま先の骨は折れ、それをバンデージでぐるぐる巻きにしていたのです。
彼女の母親が他界しても、ワンさんはその習慣を続けました。現在79歳のワンさんはもう痛みさえ覚えていないと言います。
と彼女は語ります。
その当時、纏足は社会的地位のシンボルで、よりお金持ちの男性を惹きつけ、結婚するための唯一の方法だったのです。
ワンさんのケースでは、彼女の義母が足の小さい女性を自分の息子にと要求しており、小さい足を保っていたワンさんが結婚相手に選ばれたのです。
リウイクン省の郊外に住むゾウ・ガイゼンさんは、政府が1912年に纏足を禁止した際に政府の検閲をごまかそうとしていた事を今でも覚えています。
と語ります。
裕福な家庭に生まれたガイゼンさん。また、纏足を行ったことで、お金持ちの男性と結婚し、更に富を得ることができたのです。
しかし、纏足を公開している、とガイゼンさんは語ります。
激痛を伴う纏足。女性を苦しめ、そしてそれを経験した人は一生、その痛みと不快、そして不便を引きづることになります。
それでも、女性として幸せに生きたかっただけの中国人女性には、纏足以外の選択は無かったのです。
痛そうという声と、自分はこのような習慣を実践しなくて良い状況にあってよかったと言う声が多いですね。
纏足された足を見ているだけで、自分の足も痛くなってきます。多くの声が示しているように、私も自分をここまで痛めつけることなく幸せに活きることのできる日本でよかったと思います。
日本では最近「健康的な美」が美しいとされており、ヨガやピラティス、ジョギングなどに励む女性が増えています。そしてそれは、とても幸せな事だと思うのです。
纏足は美の基準であっただけでなく、当時女性が自分で働くこともできなかった中国では纏足をして、足の骨を無理矢理折って、足を小さくすることが、結婚することができる条件だったのです。
なんだか、辛そうだなとおもいませんか?
整形大国である他国ほど整形が主流になることもなく、生まれ持った体を大事にしながら生きる権利を十分に楽しむことのできる日本に生まれて、本当に良かったなと思います。
女性の美は、健康から。そうして健康に気を遣ったり、健康的に美しく痩せる事に気を配ったり、オーガニックの食材を選んで食べたり。そんな価値観を大いに良いと思える日本人で良かったなと、心から思うのです。
(参考)http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=8966942
纏足も見ていて痛々しいと思うけど、ピアスやタトゥーも同じく痛々しく思う。
纏足をしないと結婚ができない時代があったなんて、どこか曲がっているし間違っていると思う。日本にそのような考えや時代がなくてよかった。