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病気にかかって藁にもすがる思いで病院に行くと請求金額にびっくり!自分の二か月分の給料に相当する金額を請求された…もしあなたの身にこのようなことが起こったらどうしますか?
当然のことながらもう二度と病院に行かなくなるでしょう。行っても金額が払えず薬ももらえないとなると、病院に行く意味がありません。
実はこのようなことが日常茶飯事に起こっているのは、日本の隣国の中国です。近年経済面をはじめとし大きな進歩を遂げ世界的にも注目を浴びている中国、人件費を抑えられなおかつ働き者の彼らは海外からも多大な評価を得ています。
田舎や農村部まで様々な改革がもたらされている一方で、どれだけ改善がなされているかというと現状はなかなか厳しいといえます。
田舎に住む人たちにとって例えばトイレの便器一つとってみてもそれを手に入れるのは大変難しく、彼らにとっては贅沢品です。
中国の衛生状態の改善は際立ったもので、例えば中国市民が衛生管理のために費やす支出は2001年には60パーセントだったのに対して2007年には45パーセントに下がりました。
つまり市民の支出が減った分国が改善に取り組んでいるというわけです。昔に比べて人々は容易に医者のもとに行くようになりましたが、それでもまだまだ改革が必要な分野が多くありそうです。
保険がもっと現実的で手の届く値段になること、医者がもっとよい給料をえられること、そして薬の値段がぼったくりではなくなることなどです。
残念ながら、中国の多くの病院は利益を上げるうえで大きな成功を得ている大企業へと変わりつつあります。
よって田舎や農村部の人々には手の届かないものになっているのです。数字で見てみると、中国人のうち農村部の90パーセント、都市部の60パーセントが社会保障を受けられません。
政府の調査によると、国人口の約40パーセントが一回も病院に行ったことがなく、それは請求される額を払うことができないからです。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
●医者は患者が必要としている以上の薬を処方し、患者の払える範囲をとてつもなく超えた値段を請求する
●病院は国など他の機関の援助なしに資金のやり繰りをしなければならない、彼らの所得は患者と医薬品を売ることにかかっている
人口大国の中国で多くの人が社会保障を受けられず苦しんでいる現状を世界はどう見ているのでしょうか。
薬を買えるか買えないかは別として、とにかくちゃんと診てもらえる環境が必要だと思う。
このように経済発展の裏には知られざる国民の現状が隠されているようです。中国のみならず世界に目を向けると、まだまだたくさんの国々で貧困によって医療が受けられず亡くなる人や、治療可能な病気であっても知識や技術不足で悪化していく人など、残念ながらすべての人が受けるべき医療を受けられない状態です。
最近日本では保険制度に対する不満や負担額の増加、医療制度の見直しなどが叫ばれていますが、最低限の医療が国民の権利として保障され、何かあった時には安心して病院にかけこめる、そのシステムの恩恵にあずかれるのはとてもありがたいことといえます。
(参考)http://www.search.ask.com/web?q=china+sanitario&psv=&apn_dbr=cr_32
農村部の90%が社会保障を受けられないのは、現代の社会で起きているとは思えないほどの数字である。
医療が発達しても人々の手に届かなければ全く意味がないので、どうにか改善して欲しい。