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イギリス女性のクレア・ミラーさんは世界最強と呼ばれる特殊部隊の短期訓練に参加します。これは「ヘル・ウィーク」(地獄週間)と呼ばれる極限状態の訓練なのです。
ところで「G.I.ジェーン」というアメリカ映画をご存知ですか。「ゴースト~ニューヨークの幻」というラブロマンス映画でヒロインを好演したデミ・ムーアが、それまでのか弱い女性というイメージを180度変える兵士役に挑戦します。
ムーア演じるジョーダン・オニール大尉が、男女が全く同じ能力を持つことを証明する目的で、アメリカ海軍の特殊部隊の訓練とミッションに挑む物語です。
コテコテの職業軍人のオニール大尉に対して、民間人のミラーさんはロンドンの血液専門のお医者さんなんです。
過去にはデュアスロン(マラソンとロードバイクレースの複合競技)での優勝経験もあり、チャリティとしてヨーロッパ全体を自転車で走破したこともあるスーパーウーマンなんです。
今回の特別訓練では、女性の特殊部隊員としての資質を確認するために女性4名(総勢29名)が選抜されました。この訓練には世界最強の特殊部隊の過酷な6プログラムが組み込まれています。この特殊部隊は以下の通りです。
この訓練の様子はイギリス公共放送BBCの密着取材の特集番組となりました。日本でNHKがこんな番組を作れば大事ですね。でも国防が国民の義務である海外では、軍隊は普通の人たちにとって身近な存在です。
イギリスでは民間人の志願者から編成される国防義勇軍があり、この規模はイギリス軍全体の1/4にもなります。SASのような特殊部隊でも正規軍とは別に義勇軍のSAS部隊もあるんですよ。
さて、訓練では初日からフルスロットルで行われます。わずか2時間の睡眠のあと、突然銃声で起こされて、極寒の中で冷水プールに飛び込んだり、腕立てや歩伏前進などでしごかれます。そのまま海岸の訓練地に移動します。
ここでNavy SEALsの悪名高い「冷水訓練」を受けます。波打つ海岸に体を浸からせて、腹筋や腕立て、歩伏前進などを繰り返し、低体温症ギリギリの極限状態まで体力と精神力を追い込むのです。
その他、20kgの砂袋抱えて5km移動する訓練や、3tの車両を人力で丘に移動する訓練プログラムなどもあるんです。ほとんど訓練の名をかりた「拷問」のようです。
このミラーさんらの訓練の様子を伝えたメディアにはたくさんのコメントが寄せられています。
映画「G.I.ジェーン」のオニール大尉は男性と同じ訓練やミッションを行うことで、男女が全く同等の仕事ができることを証明してみせます。
ミラーさんの鬼教官は彼女が最強の精神力を持っていると絶賛していますが、ミラーさん自身は男性の方が肉体的に強いことを当然の事として受け入れています。
訓練を通じて軍隊にも関心を持ったミラーさんは、彼女の本来の専門である医療分野でのイギリス軍への貢献を考え始めています。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/femail/article-3215866/Is-Britain-s-
toughest-woman-Doctor-32-endures-SAS-Navy-Seal-training-including-surf-
torture-timed-marches-manages-BEAT-men.html
http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/11832806/Action-woman-
puts-male-competitors-to-shame-in-gruelling-Special-Forces-training.html
訓練の名をかりた「拷問」のようって!たしかに!女性は男性より肉体的に弱いと言っても、食べ物が違う分日本人男性と比べたらまだ筋肉とか多そうだと思うけど。