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組み立て体操禁止!見ているだけでも怖いカタルーニャの人間の塔

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2016/12/16

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ブルース・ウィリス主演で世界的大ヒットとなったハリウッド映画「ダイ・ハード」。このタイトルの直訳は「死に急ぎ野郎」ですが、「恐れを知らない」や「不死身」などの意味もあります。

スペインのカタルーニャ地方には命知らずの巨大な“人間の塔”を作る伝統スポーツがあるのです。

スペイン人の血が騒ぐ、人間の塔

スペインは牛と戦う闘牛士や、牛を街中で滑走させる「牛追い祭り」(サン・フェルミン祭)や「火祭り」(サン・ホセの火祭り)など過激で血の気の多い行事が良く知られています。

その中でも、スペインのカタルーニャ地方には伝統行事として人間の塔が行われています。

人間の塔はカスティと呼ばれていますが、これはカタルーニャ語で“城”という意味だそうです。このカスティは2010年にユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。

チームの団結力が成功のカギ

このカスティのメンバーはプロのサーカス団ではなく、一般の人々です。それぞれが団体を作り、技に磨きをかけているのです。高いカスティは15m以上になります。

男性だけが参加していると思われがちですが、高いカスティを作るには女性と子供の参加も必要です。

小さな子供が頂上に登るシーンを見るとハラハラします。一瞬のミスが大事故に直結するので、体力はもちろん、バランス感覚、意思統一、そして恐怖を克服する勇気がとても重要です。

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また、高いカスティになると周りの人々も重要です。彼らは強固な土台を作るだけでなく、塔が崩壊して人が落ちてきた場合のクッションにもなります。塔を上から見ると、大木の根っこのように多くの人がいることが分かりますね。

大型のカスティには100~200人が参加しているのです。そしてパフォーマンスに参加していなくても、マネージャーやサポーターとして組織を支えるメンバーも沢山います。

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カスティの歴史はそんなに古くありません。カタルーニャ地方に隣接するバレンシアの祭りがその起源として200~300年前に始まったと言われています。

当時の権威と法であったカトリック教会はこれを止めさせようとしますが、どんどん広まります。2015年時で99ものカスティ団体が登録されています。

大きな大会には外国からの参加者も

通常、メンバーはチームカラーの上着と白いズボン、そして腰には黒と赤の帯姿でパフォーマンスを行います。見た目には何段のカスティなのかもすぐに分かるようになっているのです。

競技会などで複数のチームが集まると非常に華やかに見えます。動画ではわかると思いますが、カスティ作りが始まると伝統的な音楽の演奏が加わり、更にイベントを盛り上げます。

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このパフォーマンスは年中いろいろなイベントに合わせて行われていますが、2年に1度大きな競技会が行われます。

これにはスペイン国内のみならず、中国やフランスなどの海外からも参加があるそうです。競技会ではカスティの高さだけでなく、1段の人数なども審査の対象となります。

とても危険なパフォーマンスなので、怪我人や死者が出る場合もあります。大きなイベントのときは事故に備えて救急車がスタンバイしているぐらいです。危険でも絶対に止められない魅力があるのでしょう。

パフォーマンスを終わらせた後のメンバーの表情は達成感に溢れています。また観客からは惜しみない称賛が贈られます。

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このカスティのパフォーマンスにはたくさんのコメントが寄せられています。

たくさんの人が参加しているけど、総重量はすごいだろうね。
危ない!!でも観たい!!
怪我人が続出しそう・・・でもすごい熱気。
カスティの大きな大会となるとスタジアムで行われるんだね。
コンサートで観客の中にダイブする出演者がいるけど、その何倍も危険な行為。
この人間の塔はスペイン経済を象徴している。脆くて崩れやすい・・・
恐怖を克服した英雄!?それとも単なるクレージー!?
俺もやってみたいけど、一緒にやってくれる人がいない。
↑お互いの信頼関係がないととてもできないね。私の住むコミュニティでは絶対に無理かな。
頂上まで登る子供もすごいけど、それを認める親もすごい。
とても真似ができない。というより、みんな真似をしないでね。
まさに全員がサーカスにハマっているね。
15m以上の人間の塔なんて信じられない。
機会があれば、絶対に現地で観るべきです。動画とは全く迫力が違います。
私の国じゃ、こんな危険なことは許されないでしょうね。
彼らは死ぬのが怖くないのか!?
メンバー全員に完璧なバランス感覚がないとできないな。
人間の塔を見に行くだけでもスペインに旅行する価値がある。
↑頼むからスペインとカタルーニャを一緒にしないでくれ!!
スペイン人はトマトを投げまくったり、街に火を放ったり、猛牛を道路に走らせて楽しむ。どうかしているよ。
下部の人たちが支えている重みはすごいだろうね・・・一人のミスが塔を破壊させてしまう。
これはスペイン人の国民性??彼らは血の気が多いから(笑)
う~ん やっぱり7歳の子供を16mの高さに登らせるのは反対だな。
これはカタルーニャの伝統に基づいたイベント。別に他の地域の人に強要するつもりはない。我々は好きでやっているだけ。
この一体感、緊張感はたまらない。
ハラハラ・ドキドキ・・・心臓に悪い。
カタルーニャをスペインの一部だと思わないでくれ!本来は独立国なんだけど・・
↑確かに、動画や写真の中にスペイン国旗が全く見られない!!
小さな子供まで参加しているよ。マジで危険だぜ!
人間というよりも昆虫の集まりに見えてきた(笑)

日本にもある危険な祭り

近年の日本では過度に危険を避ける傾向があるようです。行事で事故が起これば、マスコミは学校や責任者を徹底的に袋叩きにするので、運動会での組体操などは自粛される傾向となっています。

とはいっても、カスティのようなダイ・ハード・イベントは日本の伝統行事の中にもあります。北九州の祇園山笠や松山のみこし喧嘩、長野の諏訪大社の御柱祭などでは過去に死者や怪我人出ています。

非日常(ハレ)を体験する貴重な場なので、安全には気を配りつつも、伝統や神事は守り続けて欲しいです。

皆さんがもしスペインに行く機会があれば、ぜひカスティを実際に観て欲しいです。他のお祭りのように日時や場所が確定している訳ではなく、いろいろなイベントのパフォーマンスとして演じられることが多いようです。

中でもカタルーニャの国家記念日(9月11日)やバルセロナのメルセ祭り(9月23日)などでのカスティは有名です。スペインのカタルーニャ地方に行かれる方は事前にイベント情報を収集しておきましょう。

(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-3767262/Human-tower-
collapses-religious-festival-Catalonia.html
http://www.dailymail.co.uk/travel/travel_news/article-2782007/Castellers-
compete-human-tower-competition-Tarragona-Spain.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Castell

こういう危険で原始的なイベントに魅力があると感じる風潮は、早くやめてほしい。スペイン人は日頃ヒマそうなので、こういうイベントでスリルを求めないと退屈なんだろう。

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