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海外では寿司を始めとする和食がブームですが、日本の食材であるカニカマも世界中で大人気です。実はこのカニカマは日本の食文化と企業努力の結晶なのです。
日本ではすっかりお馴染みの食材となっているカニカマですが、正式名称は「かに風味かまぼこ」と言います。かまぼこは日本の伝統的な食材です。その歴史は非常に古く、900年前の平安時代の文献にも紹介されています。
当時の原料は淡水魚で、かなり高価な食材だったようです。一般の人々が食べられるようになったのは江戸時代からです。ペーストにした白身魚に味付けをして、蒸したり焼いたりして作られます。
現在では紀文食品などの大手メーカーもありますが、地場産業として独自の発展もしています。愛媛の「じゃこ天」や鹿児島の「さつま揚げ」もかまぼこの一種です。
カニカマはカニ身にそっくりですが、原則として白身魚のスケトウダラなどが主原料になっています。原料のペーストに特殊な加工をして、あの独特の食感を生み出しています。そして調味料や着色料、香料を組み合わせて仕上げています。
本物のカニよりも遥かに手頃な価格で簡単に調理ができるので、今では日本の食卓に欠かせない食材です。庶民的な味や価格で、お弁当やレストランでもカニカマは当たり前に使われています。
ただし、カニカマをカニやエビとして流通・販売することは禁じられています。
日本でのカニカマの歴史は1972年から始まります。石川県の水産食品加工会社、スギヨが試行錯誤の末に完成させたのです。その後、ポピュラーな棒状のカニカマスティックが開発されました。
発売当初は偽物との批判もありましたが、徐々に使いやすい食材として広まっていきました。紀文食品ら業界大手の海外展開が実り、世界中で大ブレイクしています。
このカニカマの普及には山口県の食品機械メーカーのヤナギヤが大きく貢献しています。1979年にヤナギヤの開発した機械によりカニカマの大量生産ができるようになったのです。
ヤナギヤの機械は1982年から海外にも輸出され、今ではカニカマ製造機の世界シェア7割を占めています。
カニカマ製造の様子はユーチューブ上に公開され、多くのコメントが寄せられています。
日本食や健康食ブームを追い風に、カニカマ人気はさらに急上昇しています。日本語のスリミ「SURIMI」もそのまま世界共通語として使われています。
フランス料理にも積極的に使われ、中国を始めとするアジアの国々でも国民食並に普及しています。
なお、中国名は「人造蟹柳」だそうです。漢字なので仕方がありませんが、日本ではちょっと受けそうにないネーミングですね(笑)。
中国・韓国以外でもアメリカ、タイ、インドネシア、リトアニア、フランス、チリなどでも現地生産されています。
残念ながら日本国内では練り物市場(かまぼこやちくわなどを含む)の規模は年々小さくなっています。生産量は昭和50年と比べて半分以下で、廃業をする中小のメーカーも増えています。
その中で孤立奮闘しているのがカニカマです。和洋中どの料理にも使える食材なので、これからもますます需要が増えるのは間違いないでしょう。
(参考)https://en.wikipedia.org/wiki/Surimi
カニアレルギーの人も食べられるなんて素晴らしい。中国語のネーミングは本当にそれでいいのかいつも心配になる。
カニかまは商品によって差があるな
孤立…奮闘……??孤軍奮闘ではないのか…
元の四文字熟語よりも意味深長な感じだな…
練り物好き(*´∀`)♪
久しぶりにサラダにでも入れてみるか
よくある日本スゲー系の番組で、フランスの定番食材になってるってやってたな スーパーにカニカマコーナーがあって種類豊富だった
ほぐしてサラダに入れるとすごく美味い
茹で蟹より、サラダや巻寿司に合う
鱈場蟹の缶詰、茹でた蟹は、チャーハンに最高!味はシンプルに塩と葱で
※5それ見たわ。
スペインだっけ、うなぎの稚魚を使った料理が地域で定番だったのに捕れなくなって、かなりの高額で庶民には手が届かなくなった。
代わりにスリミで姿形を似せたものが大人気だとか。